Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2010/12/06
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カテゴリ: 各地のBAR巡り
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◆博多BAR巡り・中洲編<下>

s-IMG_7973.jpg 【Bar GITA】 前々から気になっていた老舗の一軒(1984年開業とか)。以前は「S…」という別の名前で店をされていたが、ある事情で店名を変えざるを得なくなり、数年前に心機一転、現在の店名で再出発したという。

 岩永マスターは現在、NBA(日本バーテンダー協会)福岡支部の支部長もつとめておられる重鎮だが、会ってみるととても気さくで、堅苦しさは全然ない。大阪で僕が懇意にしているマスターとも親しく、共通の話題に花が咲いた。ついでに書けば、グラスを倒してお酒をこぼしてしまった(恥)僕に、とても優しかった(ほんとにすみませ~ん!)。

 なお、「GITA」とはサンスクリット語で神聖な「神の歌」という意味らしいが、なぜその名を選んだのかは残念ながら聞き忘れてしまった。ちなみに弟さんもBARのマスターをしておられ、店は同じビルのすぐ隣。こちらの店名は「LOOP」という。

s-IMG_8018改.jpg 【パブ 西川亭】 博多・中洲にはバー「七島」のほかにも、有名な老舗BARが何軒もある。ここもその一軒で、昭和30年代後半の開業だとか。西川マスターは御歳75歳だが、いたって元気。

 店は、伝統と風格がにじむ内装だが、マスターはとても気さく。初めてお邪魔したうらんかんろを、「遠いところから、それはそれは、ようこそ」と温かく迎えてくれた。話好きなマスターは興に乗ったら止まらない。独立して店を持つ前、中洲の別の店で働いていた頃の思い出話がぽんぽんと飛び出す。

 「昔、進駐軍が福岡にいた頃は、兵隊が基地から持ち出したウイスキーを店に持ってきちょってね、買ってくれとね。小遣い稼ぎだよ。でも、終戦直後じゃとても手に入らない珍しいのが買えて、ね」等々、まるで昨日のことのように、懐かしそうに聞かせてくれた。西川さん、貴重な話を本当に有難うございます!

s-IMG_8020.jpg 【スタンドバーいしばし】 中洲でもう一軒、外してはならない老舗があると聞いた。1966年創業。ただし、中洲で何度か移転したので、現在の店舗は創業当時のものではないらしいが、老舗らしい風格と落ち着いた雰囲気は保たれている。

 御歳76歳の石橋マスターはとても丁寧で、親しみやすい。現在は奥様と二人で店を切り盛りされているが、「以前従業員を雇っていた頃の店なので、少し二人でやるには少し広すぎて…」と近々また移転を考えているという。年齢を考えると、さぞかし大変だとは思うが、まだまだお元気そうなマスターは「身体が続く限りは頑張りますよ」と力強いお言葉。生涯現役を実践されている石橋さんを羨ましく思った。

 博多から帰宅すると、早速パソコンにメールが入っていた。「昨日はご来店いただき、本当に有難うございます…」と。感激すると同時に、76歳にしてITにも強い、このフットワークの軽さに、ただ驚くばかり。博多の大御所マスター恐るべし。

s-IMG_7975.jpg 【スタンドバー・マックス】 「HIGUCHI」のマスターから、「ぜひここに寄ってください」と言われ、初日ホテルに帰る前に一杯だけと思い、お邪魔した。マスターの藤森さんも70代(確か75歳と聞いた)で、ご夫婦で店をされている(それにしても中洲は70代の元気なマスターが多い!)。店は、年季が入った貫禄ある老舗という感じ。接客は温かくて、落ち着ける。

 カウンターに若いお相撲さんと親方が二人飲んでいた。いやぁ、見事な飲みっぷり。そうか、九州場所中なんだよね。帰り際、「ちなみに、しこ名は何と言うのです?」と尋ねると、「碧己真と書いて、『あおきしん』と読みます。『あお』は紺碧の碧(ぺき)という字です」との明るいお返事。

 「いろいろあって大変だろうけど頑張ってねー」と声をかけると、「はい、有難うございます!」と握手を求めてきた。いやぁ…いい出会いでした(あとでネットで調べると、なんと大阪府出身、田子ノ浦部屋所属の22歳。親近感沸くなぁ…。そして隣に座っていたのが、田子ノ浦親方=元前頭筆頭・久島海=でした)。

【Bar GITA】 福岡市博多区中洲4-1-1 あざみビル1F 電話092-262-2623 午後7時~午前4時 日祝休  【パブ西川亭】 (現在は閉店) 同市博多区中洲3-2-7 桑野ビル1F 281-0868 午後7時~午前1時 日休  【スタンドバーいしばし】 同市博多区中洲2-2-13 272-1055 午後7時~午前2時 日祝休  【スタンドバー・マックス】 同市博多区中洲4-1-35 271-1921 午後7時~午前1時 日祝休



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うらんかんろ

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Comments

汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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▼Bar UKでも愛用のBIRDYのグラスタオル。二度拭き不要でピカピカになる優れものです。値段は少々高めですが、値段に見合う価値有りです(Lサイズもありますが、ご家庭ではこのMサイズが使いやすいでしょう)。 ▼切り絵作家・成田一徹氏にとって「バー空間」と並び終生のテーマだったのは「故郷・神戸」。これはその集大成と言える本です(続編「新・神戸の残り香」もぜひ!)。
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