Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2016/11/29
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12. ビジュー・カクテル(Bijou Cocktail)

【現代の標準的なレシピ】 【スタイル】 シェイク

 さて、今回も日本ではあまり馴染みのない初期の古典的カクテルです。19世紀末に誕生しましたが、現代の欧米では、近年のクラシック・カクテル再評価ブームの中で、“マスト・アイテム”として注目されているカクテルの一つです。

 「ビジュー(Bijou)」とは仏語で「宝石」を意味しますが、考案者は伝わっていません。欧米のカクテルブックで初めて登場するのは、ハリー・ジョンソン(Harry Johnson)著「バーテンダーズ・マニュアル」(1882年刊)です。そのレシピは「プリマス・ジン3分の1、スイート・ベルモット3分の1、シャルトリューズ・グリーン3分の1、オレンジ・ビターズ1dash、レモン・ピール、飾り=マラスキーノ・チェリー(またはオリーブ)、ステア・スタイル」となっていますが、ジョンソン自身は同著で創作かどうかは何も触れていません。

 前述の理由からしても、少なくとも1870年代には登場していたカクテルと思われます。ちなみに、ハリー・ジョンソン以降で、ビジュー・カクテルを収録している本は、1910年代まで見当たりません。1910~40年代の出版で収録している主なカクテルブックは、現時点では以下のようなものです。

 ・「ABC of Mixing Cocktails」(ハリー・マッケルホーン著、1919年刊 ※「ニュー・オーリンズのバーテンダー、ハリー・ジョンソンのレシピ」とのコメントを記しています)英。
 ・「Cocktails: How To Mix Them」(“ロバート”著、1922年刊)英
 ・「The Savoy Cocktail Book」(ハリー・クラドック著、1930年刊)英
 ・「Cocktails by Jimmy of Ciro's」(“ジミー”著、1930年刊)米
 ・「Café Royal Cocktail Book」(W.J.ターリング著、1937年刊)英
 ・「The Official Mixer's Manual」(パトリック・G・ダフィー著、1948年刊)米
 (以上の本のレシピは、ジョンソンのものとほぼ同じです)。

 ・「The Artistry of Mixing Drinks;Ritz Bar, Paris」(フランク・マイヤー著、1934年刊)仏
 ジン3分の1、ドライ・ベルモット3分の1、キュラソー3分の1、オレンジ・ビターズ1dash、マラスキーノ・チェリー(ステア)  ※スイート・ベルモットではなく、ドライ・ベルモットを使っているところに目が引きます。
 ・「World Drinks and How To Mix Them」(ウイリアム・ブースビー著、1934年刊)米
 ジン2分の1、スイート・ベルモット4分の1、シャルトリューズ・グリーン4分の1、オレンジ・ビターズ1dash(シェイク)
 ・「The Old Waldorf-Astoria Bar Book」(A.S. クロケット著、1935年刊)米
 グランマルニエ2分の1、ドライ・ベルモット2分の1、オレンジ・ビターズ2dash  ※このレシピからは、まったく別の創作カクテルのように思えます。
 ・「The Stork Club Bar Book」(ルシアス・ビーブ著、1946年刊)米
 ジン40ml、スイート・ベルモット25ml、シャルトリューズ・グリーン25ml、レモン・ピール、マラスキーノ・チェリー(ステア)

 以上のように、レシピについては言えば、初期には若干の“揺れ”が見受けられます。 

 「ビジュー・カクテル」は、日本にもかなり早い時期に伝わっていたと思われ、1900年代の文献にも紹介されています。しかし、アルコール度数がやや高いカクテルであることもあって、大衆の人気を得るというところまではいかなかったようです。残念ながら、近年発刊されたカクテルブックでは、ほとんど取り上げられていません。

【確認できる日本初出資料】 「洋酒調合法」(高野新太郎編、1907年刊)。レシピは、「プリマス・ジン3分の1、スイート・ベルモット3分の1、シャルトリューズ・グリーン3分の1、レモン・ピール、飾り=マラスキーノ・チェリー(またはオリーブ)、ステア・スタイル」となっています。※ビターズを入れない以外は、ハリー・ジョンソンのレシピとほぼ同じです。



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うらんかんろ

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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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