Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2016/12/17
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 21.シャンパン・カクテル(Champagne Cocktail)

【現代の標準的なレシピ】 【スタイル】 ビルド

 カクテル発展の歴史の中では極めて重要なカクテルの一つで、古い時代の文献では必ずと言っていいほど登場する、最初期の代表的な古典的カクテルです。

 世界初のカクテルブックと言われる、米国のジェリー・トーマス(Jerry Thomas)が著した「Bartender's Guide: How To Mix drinks」(1862年刊)にももちろん登場しています。トーマスのレシピは、「シャンパン(適量)、砂糖2分の1tsp、ビターズ1~2dash、レモンピール、グラスに3分の1の氷を入れて注ぐ」となっています。

 誕生の経緯は不明ですが、欧米では19世紀中頃には、すでに一般的なカクテルとして普及し、(パーティー等での)食前酒として提供されることが多かったと伝わっています。ご参考までに、1880~1940年代の代表的なカクテルブックが「シャンパン・カクテル」をどのように紹介しているかを見ておきましょう。

 ・「Bartender's Manual」(Harry Johnson著、1882年刊)米
 シャンパン(適量)、角砂糖1個、ボウカーズ・ビター2~3dash、オレンジ・スライス、レモン・ピール(お好みで)、小さい氷2~3個
 ・「American Bartender」(William Boothby著、1891年刊)米
 シャンパン(適量)、アンゴスチュラ・ビターズで湿らせた角砂糖1個、レモン・ピール、小さい氷1個
 ・「173 Pre-Prohibition Cocktails」(Tom Bullock著、1917年刊)米
 シャンパン(適量)、角砂糖1個、アンゴスチュラ・ビターズ2dash、レモン・ピール、小さい氷1個
 ・「ABC of Mixing Cocktails」(Harry MacElhone著、1919年刊)英
 シャンパン(適量)、アンゴスチュラ・ビターズで湿らせた角砂糖1個、レモン・ピール(2~3片分)、小さい氷1個
 ・「Cocktails, How To Mix Them」(Robert著、1922年刊)英
 シャンパン(適量)、アンゴスチュラ・ビターズで湿らせた角砂糖1個、レモン・ピール、小さい氷1個
 ・「The Savoy Cocktail Book」(Harry Craddock著、1930年刊)英
 シャンパン(適量)、アンゴスチュラ・ビターズで湿らせた角砂糖1個、オレンジ・スライス、レモン・ピール、小さい氷1個
 ・「The Artisty of Mixing Drinks」(Frank Meier著、1934年刊)仏
 シャンパン(適量)、角砂糖1個、アンゴスチュラ・ビターズ1dash、レモン・ピール、小さい氷1個
 ・「Trader Vic's Bartender's Guide」(Victor Bergeron著、1947年刊)米
 シャンパン(適量)、角砂糖1個、アンゴスチュラ・ビターズ1dash

 以上のように、誕生当時から現代に至るまで、基本的なレシピはそう大きく変化していませんが、近年では、基本レシピにブランデーも加えるレシピ(IBA=国際バーテンダー協会考案)も普及してきています(出典:NBAオフィシャル・カクテルブック)。

 このブランデー(5~10ml)も使うレシピでは、ブランデーの濃厚・芳醇さと、シャンパンの爽やかさの2つが味わえるという特徴がありますが、この場合、ブランデーを先にグラスに入れるスタイルと、最後にフロートさせるスタイルがあります。

 なお、古今、数多くのカクテルブックで、映画「カサブランカ」(1942年公開)の有名なシーンで、ハンフリー・ボガード扮するリックが、イングリッド・バーグマン扮するイルザの目を見つめながら、「君の瞳に乾杯!(Here's looking to you!)」と言って飲んでいたのはこのカクテルであると紹介されることが多いのですが、映画の中でリックとイルザはシャンパン・カクテルを飲んだり、注文したりしていません(※この映画に詳しい友人から貴重なご指摘がありました。以下の情報もそれに基づいています)。

 「君の瞳に乾杯」の台詞は以下の4シーンで出てきます。(1)パリの思い出のシーン(リックとイルザが出会った当初)、(2)パリの思い出のシーン(パリにドイツ軍が侵攻した日)、(3)カサブランカでリックとイルザが再会した後のシーン、(4)ラスト近く空港でのシーン。
 しかし、パリでの思い出のシーンではいずれも二人とも、シャンパン(コルドン・ルージュ)を飲んでいます。また、カサブランカでの再会後のシーンは、両方のシーンともに何も飲んでいません。

 映画の中でシャンパン・カクテルを注文するシーンは以下の2シーン(「ラズロ(イルザの夫)とイルザがリックの店に来た後、ラズロが地元地下活動家と話をするシーンで、ラズロがシャンパン・カクテルを1杯注文する場面」および「その直後のシーンで、ルノー署長がラズロと地下活動家に近づきシャンパン・カクテルを2杯注文する場面」)ですが、いずれもリックとイルザは絡んでいません。
 なぜ、リックとイルザが飲んだことになり、それが通説になってしまったのかは、今後改めて調べてみたいと思います。

 「シャンパン・カクテル」は、かなり早い時期(20世紀初頭)に日本に伝わっています。文末に紹介した1907年刊行の文献に紹介されていることからも、その事実が裏付けられます。

【確認できる日本初出資料】 「洋酒調合法」(高野新太郎編、1907年刊)。レシピは、「シャンパン(適量)、角砂糖1個、アンゴスチュラ・ビターズ1~2dash、レモン・ピール、小さい氷1個」となっています。



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うらんかんろ

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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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