Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2018/04/21
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 82.サイレント・サード(Silent Third)

【現代の標準的なレシピ】 【スタイル】 シェイク

 サイドカーのスコッチ・ウイスキー版です。1930年代前半に、英国とカナダでコアントローの独占販売権を持っていたガース・グレンデニング(Garth Glendenning)という英国の実業家が考案したと伝わっています。グレンデニングの会社は、60年代の前半に独占販売権を手放すまで、このカクテルをPRして、コアントローの販売促進につなげたといいます(出典:欧米の専門サイト「The Cigar Smoking Man.com」)。

 「サイレント・サード」という名前は、グレンデニングが、彼の愛車「Railton」のサード(トップ)・ギアがとても静かでスムースだったのを自慢したことに由来します(出典:同)。「『物言わぬ第三者』という意味」と解説している国内のサイトも目立ちますが、最初に誰かが書いた間違った説が定着し、一人歩きしてしまった例の一つでしょう。

 「サイドカー」の陰に隠れてしまっているせいか、欧米のカクテルブックで収録している例はなぜか少なく、確認した限りでは、1937年に英国で出版された「カフェロイヤル・カクテルブック(Café Royal Cocktail Book)」(W.J.Tarling著)くらいで、「カクテルブックではこの本が初出」と紹介している専門サイトもありました(ちなみに、レシピは「スコッチ・ウイスキー、コアントロー、レモン・ジュース各3分の1ずつ<シェイク>」となっています)。

 「サイレント・サード」は欧米の専門サイトでは、多数紹介されていますが、そのレシピは実に様々です。例えば、「Diffordsguide.com」では、「ブレンディド・ウイスキー30ml、トリプルセック(ホワイト・キュラソー)20ml、レモン・ジュース15ml、冷たいミネラルウォーター10ml、レモンピール」となっています。

 なお、スコッチ以外のウイスキー(バーボンやカナディアン等)を使う場合は単に「ウイスキー・サイドカー」と呼ばれます。スコッチ・ウイスキーをアイラ系モルトに替えるレシピも最近は人気があり、「スモーキー・サイドカー」という言い方もあります。

 日本で知られるようになったのは、戦後の1980年代以降です。バー現場では結構知名度があるカクテルですが、カクテルブックでの収録例はなぜか数えるほどです。個人的には、とくにアイラ系モルトウイスキーをベースにした「サイレント・サード」はとても好きです。国内のバーでも、もっと広まってくれたらいいなぁと願っています。

【確認できる日本初出資料】 「マイ・スタンダード・カクテルズ」(内田行洋ら3氏共著、2004年刊)。そのレシピは「スコッチ・ウイスキー2分の1、コアントロー4分の1.レモン・ジュース4分の1(シェイク)」となっています。 ※もっと早い時期に国内で紹介している本があればご教示ください。






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うらんかんろ

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Comments

kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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