Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2018/07/08
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 早めに夏休みを頂いて、オランダへ行ってきました。いつものように、往復の飛行機とホテルだけを予約しただけのフリー・プランの旅です。
 なぜオランダだったのかは、(1)欧州で訪れてみたい国でまだ未踏の国だったこと(過去訪れた欧州の国は英国、フランス、イタリア、スペイン、ドイツ、オーストリア、チェコの7つ)(2)ゴッホやフェルメールが好きな僕らにとって、死ぬまでにぜひ訪れてみたい美術館が4つもあること(3)ジュネヴァ(オランダ・ジン)やリキュール、ビールなど独特の酒文化に触れてみたかったこと(主に僕の方の動機ですが)ーーが主な理由です。

 それでは訪れた場所や美味しく食べた店、旅で感じたこと等を、思い出すまま綴っていこうと思います(前回のチェコ、オーストリアの旅報告と同様、写真は大きめに紹介していきます)。


 まずは、オランダという国について、基礎的なデータを少し紹介しておきましょう。言わずもがなですが、ヨーロッパにある立憲君主国です。東はドイツ、南はベルギーおよびルクセンブルクと国境を接し、北と西は北海に面しています。ベルギー、ルクセンブルクと合わせてベネルクスと呼ばれることも多いです(オランダには、日本からアムステルダムへの直行便が毎日飛んでいます。関空・アムス間は約11時間です)。


 面積は41,864平方キロメートルで、九州とほぼ同じ。人口は約1,720万人(2017年末現在)です。昔から移民受け入れに寛容な国ということもあって、人口に占める西側諸国以外からの移民の比率は、12.1%(オランダ統計局のデータ:2015年現在)となっています。このうち約5%がムスリム、主に旧植民地インドネシアからの移民です(往路の機内では早速、オランダを代表するビール「ハイネケン(Heineken)」で乾杯!)。


 オランダの首都は、外務省のHPでもアムステルダムと記されていますが、これはオランダ国憲法上の(形式的な)首都で、政府機関や国会、各国大使館、王宮などがある事実上の首都はデン・ハーグです(国際司法裁判所があることでも知られていますよね)。
 ちなみに経済規模ではやはり、アムステルダムがオランダ最大の都市で、人口も最多の約83万人。デン・ハーグの人口は約52万人です(機内の座席モニターでは、到着までの間、3Dグラフィックスで飛行機の現在位置がビジュアルに表示されるので、楽しいです。世界地理の勉強にもなります)。


 共通言語はもちろんオランダ語ですが、国民の95%はきれいな英語が話せます(その理由はまた別稿で紹介します)。関西空港からの直行便は、現地時間の午後3時頃、無事アムステルダム・スキポール空港に到着。スキポールは欧州各地への乗り継ぎ拠点(ハブ)空港なので、アムステルダムで降りる日本人は意外と少ないです(写真は、スキポール空港駅構内のカフェ。皆さん、昼間からビールを飲んでます)。


 入国手続きを終えた後、僕らがまずすべきことは、アムステルダムで乗り放題で使える観光客用の交通カードを買うことでした。この交通カードにはいろんな種類があって、少々ややこしいのですが、僕らは「Amsterdam Travel Ticket」(1日券~3日券があります)というカードの3日券(€26)=1€は旅行時約130円でした=を買いました。このカードは駅のキオスクなどで買えますが、トラム(路面電車)やバス、メトロの乗り放題に加えて、スキポール空港・アムステルダム中央駅間の国鉄往復乗車券も付いていて、とても便利です。


 オランダ国鉄の駅には有人改札はありません。カードを自動改札の読み取り部分にピッと当てて、ホームへ行き、乗車します(郊外の駅では自動改札もなく、カード読み取り部が先端についた高さ1mほどのポールが、ホームに何カ所か立っているだけです)。
 欧州への旅ではいつも、空港からホテルまでの送迎だけはオプションで頼んでいたのですが、今回の旅では日本の旅行代理店の担当者から「オランダの治安は比較的良いし、ホテルはアムステルダム中央駅から徒歩5分くらいですから、スキポール空港・アムス中央駅間は電車で15分くらいなので、大丈夫、ご自分で行けますよ」と言われました。なので、今回は初めて自力でホテルへ向かいました。


 これがアムステルダム中央駅行きの電車、スキポール空港駅からは10分おきくらいに出ていてとても便利です。車体は綺麗でないものもありますが、車内は普通に綺麗で、清潔です。車内の行き先表示や車内アナウンスは、オランダ語と英語の両方なので、安心して乗れます(ただし、駅のホームにある「駅名表示板」は原則オランダ語だけでした)。


 アムステルダム中央駅に着きました。改札口を出る際も自動改札機に交通カードをタッチします。ところが改札口を出て、駅の建物から外に出たらいきなり岸壁で、目の前には広い海のような水面が広がっています。「えーっ!地図で確認した駅前の感じと全然違うー?」と少し動揺しました。
 ちょうど通りかかったお巡りさんに、地図を見せながら「僕らは今どこにいるのですか?」と尋ねると、「君たちはいま駅の北側にいるよ」と。目の前に広がってるのは、アイセル湖の南方にあるアイ湾という湖面。アイセル湖も元は海で、大きな堤防で仕切って湖にしたそうですが、海水と淡水とが混じり合った汽水域なので、今も海の魚が数多く生息しているとか。


 という訳で、ホテルに行くには反対側・南側の出口に出ないといけないのですが、改札はすでに出てしまっています。でも、交通カードは使い放題なんだから、再度北改札から入って、そのまま南改札からも出られるに違いないと信じて再び改札内へ(幸い、改札間の通り抜けはOKでした。後日、駅構内を南北に通り抜けできる通路も存在することを知りました)。そして南改札を出ると、そこにはクラシックな内装の駅構内ロビーが広がっていました。


 中央駅の南側広場に出ると、ようやく写真で見たアムステルダム旧市街の光景が広がり、「とうとうアムスに着いたぞー!」と思った瞬間でした。1889年に完成した中央駅はネオ・ゴシック様式とネオ・ルネサンス様式が融合した、とても素敵な建物です。駅構内にはいろんなお店も入っていてショッピングや食事も楽しめます。


 中央駅南口から出て南側方向を見るとこんな感じです。クラシックな石造りの建物が数多く並んでいます。高さがほぼ揃っているのは、おそらくそういう建築規制があるからなんでしょうね。写真からも分かるように、行き交う人々には様々な人種が入り混じっています。まさに移民国家を象徴するような光景です。到着日は珍しく小雨も降って肌寒かったので、人々はみな厚着です(翌日からはずっと快晴!)。ちなみに、アムステルダムはロンドンとほぼ同じ緯度です。


 中央駅のすぐ目の前には、トラムの駅やバス停があり、そのすぐ南側には観光船が発着する運河があります。運河を見ると、オランダにやって来たことを実感します。運河に架かる橋を渡って、さらに石畳の歩道を南西方向へ、トラムの路線沿いに歩きます。治安は一般的にはいいとは言うけれど、「中央駅周辺はスリもいるから注意を」と言われていたので、いちおう緊張感を忘れないように気をつけます。
 そして、ゆっくり歩いて6~7分で、僕らがアムス滞在中お世話になる、目指すホテル「Hotel Intel Amsterdam Center」にたどり着きました。チェックインも難なく終え、部屋に荷物も置きました。さぁ、それではこれから街へ繰り出しましょう!

<2回目へ続く>


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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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