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2021/08/15
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カテゴリ: ITTETSU GALLERY
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 成田一徹・バー切り絵作品集
『NARITA ITTETSU to the BAR』
完全改訂増補版 発刊記念!
 ITTETSU Gallery:もう一つの成田一徹(308)


   ダグラス・マッカーサー  2012年
 ※きょうは76回目の終戦記念日。先の大戦の犠牲者を追悼し、再び無謀な戦争を起こさないことを誓う日である。敗戦国の日本は、戦後、サンフランシスコ講和条約で独立するまで米国など連合国の占領下に置かれた。ダグラス・マッカーサー(Douglas McArthur、1880~1964)は、1945年9月から約5年半、占領軍最高司令官として日本に君臨した人間である。
 占領下の日本では、マッカーサーは誰よりも偉かった。彼の発言・決定は絶対で、昭和天皇でさえ、彼の言葉には反駁はできなかった(まかり間違えば、戦犯として戦争責任を問われるかもしれなかった微妙な立場だった)。
 マッカーサーは1951年4月16日、トルーマン大統領から解任され、日本を離れた(朝鮮戦争時に再び原爆を使用しようとして大統領の逆鱗に触れたのが主な理由だという)。
 54年生まれの私は、直接マッカーサーを知らない。占領軍の置き土産でもあった脱脂粉乳が、唯一、マッカーサーのイメージに重なる。小学校低学年の給食で出された脱脂粉乳は、65歳以上の人間なら、私も含め忘れられない「まずい味」だろう。60年代前半までは、街では物乞いする傷痍軍人の姿が普通に見られた。
 マッカーサーは着任当初、横浜のホテル・ニューグランドを常宿とした。この切り絵は、マッカーサーと彼がホテルで愛飲していたマティーニを描く。当時ジンはあったが、物資不足でベルモットを入手できなかった。最高司令官のために、ホテル側が機転を利かし、代わりにシェリーを使ったマティーニだった(読売新聞神奈川版での連載「ヨコハマ・バー物語」初回=2012年3月1日付=の挿絵として使われた)。
 日本は独立したが、今なお、日本の航空管制は事実上米軍に握られ、全国各地(とくに沖縄)に数多く、治外法権の米軍基地が存在し、「地位協定」もドイツのようには改定されず、不公平なままだ。敗戦国になることは、苦しみをこれだけ後世にひきずる。資源を持たぬ日本は「絶対に戦争をしない国」にならねば、同じ愚を繰り返すことになる。
(マッカーサーについては、半藤一利氏の連載「歴史探偵かんじん帳」(1995年)でも一徹氏は切り絵にしています。下に紹介しておきます)。






◆故・成田一徹氏の切り絵など作品の著作権は、「Office Ittetsu」が所有しております。許可のない転載・複製や二次利用は著作権法違反であり、固くお断りいたします (著作権侵害に対する刑罰は、10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金という結構重いものです)。

※「ITTETSU GALLERY:もうひとつの成田一徹」過去分は、 こちらへ

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うらんかんろ

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Comments

kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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▼Bar UKでも愛用のBIRDYのグラスタオル。二度拭き不要でピカピカになる優れものです。値段は少々高めですが、値段に見合う価値有りです(Lサイズもありますが、ご家庭ではこのMサイズが使いやすいでしょう)。 ▼切り絵作家・成田一徹氏にとって「バー空間」と並び終生のテーマだったのは「故郷・神戸」。これはその集大成と言える本です(続編「新・神戸の残り香」もぜひ!)。
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