ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jun 12, 2007
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演奏会の本番中に携帯電話を鳴らしちゃう「困ったちゃん」

 水を打ったようにシーンと静まり返ることを強要されるのって、いまどきクラシックの演奏会場か宗教施設ぐらいかも。異常と言えなくもない。息を呑むことすらためらわれます。

 「絶対に咳をするな」と言わんばかりに、最近の演奏会場では(少なくともこちらアメリカでは)飴を配るとこも増えてきました。日本でも同じでしょうか?
 飴を無償で提供してくださった個人やスポンサー企業の名前がデカデカとこれ見よがしに掲げられるのが特徴です。

以前の日記に登場したマイケルさん(仮名) は、ご自身のスピーチの最後に「さぁ、楽しい音楽の時間です。飴をお口に入れましたかぁ?」とまでつけ加えます。

 咳をすることがそんなにイケナイこととは思えないのですが。



 クラシックに慣れてない方がたが、何も知らずに楽章と楽章の間に拍手しちゃうのだって、別に目くじら立てて非難するほどのことではないと思います。

 名曲名演の直後に拍手したくなるのは人間の自然な欲求なはず。演奏会に出かけて、楽章間の拍手を必死にこらえてる自分に軽い矛盾すら感じることがあります。感情をオモテに出すことを禁じるのは正しい芸術鑑賞法とは言えないのでは。難しい問題ではありますけど。

 むしろ、オペラとかジャズとか歌舞伎とかみたいに、途中で掛け声入れたり拍手できる芸能文化が羨ましい。
 チャイコの「悲愴」の3楽章の後とか、なんにも知らないふりして思いっきり拍手してみたい衝動に駆られることがあります。マジで。

先日出演した野外演奏会 では、お客さまが目を輝かせて楽章ごとに拍手してくださいました。それがすごく嬉しく感じられました。





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最終更新日  Jun 14, 2007 08:59:31 AM コメント(4) | コメントを書く


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