ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Nov 29, 2009
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カテゴリ: 旅情
 カナダに来るたびに思う。「愛国心」って何なのだろう。(お、重い……)


 日本で生まれ育ち、アメリカで棲息している僕としては、なんか拍子抜けしてしまう。日本人やアメリカ人って、「自分の国が世界一」と信じて疑わない人種上位二国だから、ちょっとした言動にもそれは表れてしまうもの。欧州の国の多くもそう。

 カナダ人はそんなことを超越した大人な国。衣食住関連の文化とか、人びとの考え方とか、いろんな場面でそれを痛感する。他国のものをあっさり受け入れ、頼るとこは頼り、ただし、ナニゲに自国らしさを加味。

 アメリカ人からコ馬鹿にされようが、カナダ人はアメリカのことをやっぱり一目置いている。競争しようとはあんまし思ってない。
 とにかくそのあたりの隣国づきあいが乙かつ粋かつ妙、というか。

 そのなかでもケベック州はさらにすごい。フランスやイギリスとかとの複雑な歴史が背景にあるのに、あくまで自己流、自然体。いろんな歴史のあった国って、ふつう(アイルランドみたいに)民衆のあいだに狂おしいまでの愛国心が育まれていくものかと思ってたけど、ケベコワさんたちはなんか冷めてる。

 いちいち他人と比較してばかりいないで、いまの自分を信じて堅実に生きる。カナダ流のその生き様がカッコよいと思ったわけで。

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最終更新日  Dec 2, 2009 11:44:09 AM
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