ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jan 26, 2011
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カテゴリ: 映画、テレビ
「道との遭遇」 (★★★★☆ 四つ星)

 芸術家やってる友人があまりに薦めるので、期待してレンタルして観た。
 来月のアカデミー賞ドキュメンタリー部門にノミネートされてて、オスカー確実とも言われてるらしい作品。日本では未公開。


<あらすじ>

 街なかの建物に勝手に「落書き」する路上芸術家らの優れた感性に魅せられたティエリー氏。彼はドキュメンタリー撮影と称して、彼らに近づき、その活動を取材しはじめる。
 そのうち、彼自身が前衛芸術家としてちゃっかり成功していく。が、彼の個展にはどっかで見たことがあるような作風のものばかりが並ぶ。以前に彼の「取材」を受けた路上芸術家らは、自分の手法を真似られたと不快感を示す。


<感想>

 映画の前半でいろんな路上芸術が紹介されるけれども、どれもお見事と唸ってしまうものばかり。
 立派な美術館の一室におとなしく鎮座してる作品だけをゲーヂュツと呼ぶのではないはず。いつか抹消されることを知りつつも、そして違法と知りつつも、建物にせっせとスプレーを吹き付ける彼らの素顔が垣間見られる。道徳的なこととか法的なこととかはここではあんまし触れられてない。

 で、映画後半で一気に様相が変わるのがこのドキュメンタリーの面白いところ。


 この映画もまたオスカー受賞作「マン・オン・ワイヤー」や「コーブ」同様、いろんな観点から物議を醸している。そうゆう問題提起をしっかりしているという意味では優秀なドキュメンタリーと言える。






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最終更新日  Jan 27, 2011 08:30:53 AM
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