ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jun 3, 2018
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カテゴリ: 映画、テレビ
「Ave Shinzo」(評価 ★★★★★ 満点五つ星)

 日本のサイト: https://www.reallylikefilms.com/asakuru

 原作(小説?)が優れてるだけなのかもしれないけど、満点五つ星を差し上げちゃおうかと。特に前半が素晴らしい。演出が凝ってて、しかもそうは感じさせないさりげなさがお見事。カメラの切り替えと音楽の切り替えの絶妙な時間調整具合とかが、ぼく好み。
 主役が誰なのかを明確にしてないとこが最も気に入った。心臓を提供する側とされる側だけでなく、医療従事者(仲介人や臓器運搬業者も含む)の心情をも描かれている。あと、深い意味があるんだかないんだか、チョー脇役な登場人物のどーでもいい小ネタの細かい描写も多いのだけれど、個人的には苦にならなかった。(ちなみに、出演役者名を連ねてある一覧で最初に掲載されてるのは、臓器移植の仲介人役の俳優)
 ただ、これほどこてこてのフランス語の作品なのに、最後の最後で英語の大衆楽曲が普通に流れたのには興ざめ。

<題名について>
 題名のつけにくい内容ではあるけれど、どうして「朝が来る前に」という邦題になったのかは謎。確かに心臓移植手術そのものが未明に行なわれて、朝が来るまでには成否が明らかになってたけど。





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最終更新日  Jun 7, 2018 07:30:19 AM
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