ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Apr 27, 2020
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カテゴリ: 映画、テレビ
「イパネマの息子」(評価 ★★★★☆ 四つ星)

 国連人権高等弁務官として活躍なさったセルジオ・デ・メロさんを描いた映画を二作品観たのでその感想を。
 一つめは2009年のドキュメンタリー、二つめは同じ監督さんが映画化した2020年公開の「セルジオ 世界を救うために戦った男」。

 ぼくはドキュメンタリー版を観て気に入ったので、その勢いで2020年版も観たけれども、わざわざ両方とも観る必要はないかと。どちらかだけ見るなら断然ドキュメンタリー版のほう。余計な脚色はないほうがいい。

 アルゼンチン生まれでブラジル育ち、フランスで学んだセルジオさんは真の国際派。いちいちアメリカに迎合することなく、国連をあくまで中立的に位置づけ、東ティモールを独立に導いた交渉上手。一方で、妻子がいながらも、一緒に駐在している美魔女に惚れちゃったりもする伊達男。
 彼はイラク駐在中に爆撃に巻き込まれ瓦礫の下敷きとなり、救助隊員が限られた時間と装備で彼の救助を懸命に試みるというのが映画の中心として描かれる。

 同じ監督さんの作品なので、どちらの映画も良くも悪くも類似点が多い。
 特に2020年版は、複数の回想場面と救助場面が順不同で入れ替わり立ち替わり現れて、かなりややこしい。さらに、彼と愛人との恋物語に重きが置かれているという印象を受けた。ぼくとしては、お色気場面は削っていいから、イラク側のテロリスト役も登場させるなどして、もっと緊迫感を演出してほしかった。あと、救助隊員の葛藤をもっと描いたほうが現実味があったと思う。実際、2009年版で描かれてたけど、彼のみがセルジオさんの最期を見届けたわけで、いろいろと思うところがあったらしい。居ても立ってもいられなくなって、コフィ・アナン事務総長(当時)に直接手紙を書いてセルジオさんの毅然とした最期を称えたとか。

 ま、爆破事件自体はあまりに生々しいので、美魔女との恋などのネタを膨らませることで均衡をとることは確かに必要だったのかもしれない。





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最終更新日  Apr 27, 2020 12:14:24 PM
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