ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Feb 20, 2021
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「あなたとは違うんです」

 今週の「動画に合わせて演奏してみた」はマーラー4番。第1バイオリンで挑戦。
 鈴がしゃんしゃん鳴って始まることで有名な曲(たぶん)。

 マラ様の交響曲って、どうしても舞台上が密になってしまうし、感染症流行が収束したとしても今後は演奏される機会は減るような気がする。ぼく自身これからの残りの人生でもはや弾くこともないかもしれない。そう思うと、こうゆうお独りさまオケ、おうち本番ごっこにはなおさら気合いが入る。

 弾いてみた感想としては、確かに難曲ではあるけれど、マーラーの交響曲のなかでは比較的わかりやすく、弾きやすいほうかと。長すぎないし。

 なお、この曲の第2楽章のコンサートマスター氏は、通常のバイオリンに加えもう一つ、四弦全てを全音アゲアゲにした変則調弦(業界用語でスコルダトゥーラとか言う)の楽器を用意し、二つを慌ただしく持ち替えながら弾く。これ、音源聴いてるだけじゃ絶対気づかない。会場で生演奏で視聴して初めて知る方がほとんどかと。
 実際、第1バイオリンの譜面は、コンマスとトゥッティが同じことをやってても二段になっててそれぞれの調で書かれてたり、あと(コンマスが弾けばいいものを)1プル裏の人に普通調弦の楽器で独奏を弾かせたり、なんだかややこしい。

 最終楽章(4楽章)でソプラノ独唱が加わる。でも、せっかくラスボスお姐さまが降臨したわりに、絶叫系歌唱ではなく、どこか優雅でお上品。しかも、あまりに地味に曲が終わるので驚く。コントラバスの消えゆくようなピアニッシッシモ。





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最終更新日  Feb 21, 2021 05:01:12 AM
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