ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Mar 20, 2021
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「七時だよ全員集合」

 ここ何週間かひそかに練習していた曲があって、それはシュトラウスの家庭交響曲(交響曲「ドメスティカ(家庭の)」)の第二バイオリン。今日ついに動画に合わせて本番ごっこしてみた。
 ぼくは昔この曲を演奏会で弾いたことがあるのだけれど、個人的には満足した演奏ができず長いあいだ悔いが残ってたし、てか、シュトラウスって、Johny さん Ricky さんいずれもぼくはどうも苦手なので、何とか克服しておきたいというのもあって。

 かなり難しい曲。楽章が分かれておらず巨大な交響詩みたいでわかりづらく、だらだら練習していても決して前に進まない。いったん頭を冷やして、解説読んだりして曲の構成を把握したうえでこつこつと攻略していくのがコツか。

 シュトラウス家の一日を描いた曲ということで、登場人物は主に三名。リヒャルトさんと妻と幼い息子。
 しばらくバタバタした音楽が続くけれど、途中でスケルツォ八分の三拍子になり、やがて息子がうとうと眠り始める場面になったりして、少しはわかりやすくなる。

 この楽曲の構成を理解するうえで留意したいのは、途中二回出てくる鉄琴七連打の箇所。それぞれ午後七時と午前七時を示す鐘が鳴る。
 夜七時になるとお子ちゃまは就寝。やがて夫妻はあんなことやこんなことして激しく愛し合う。
 朝七時になるとお子ちゃまが起きてきて、まだまだお疲れで寝ていたい両親を起こして大騒ぎ。フーガがかっこよい。



 あと小ネタ。
 バイオリンの最低音はソのはずなのに、この曲のセカンドには演奏不可能なファのシャープが出てくる。いちいち突っ込むなんて大人げないかもしれないけど、二回も♯ファが出てくるので言及させていただきたい。










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最終更新日  Mar 21, 2021 03:41:16 PM
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