ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Oct 24, 2021
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 ぼくはこの作品は過去にやったことがあったし (2019年4月) 、肩肘張らず取り組めました。

 オトナな内容の作品。各「行為」の場面で役者にどこまで脱がせてどこまで演技させるかとかを含め、演出家によって全く異なった作品になりえるという意味でも、前回弾いた時と比べながら興味深く観察しちゃいました。
 思春期の少年少女たちを演じる役者さんのなかには、実際に10代の方も何人かいたようです。

 今回の公演、内外でいろいろ揉めたようですが、有観客で敢行。客入り本番はあまりに久しぶりの感覚で緊張してしまいました。お客さんの反応を肌で感じながら弾くのはミュージカルを弾く醍醐味。何か月か前に無観客での収録をしたことはありましたが、やっぱしナマは全然違う。

 本作は音楽的には短くてわかりやすい曲が多く、そんなに難しくもない。ロック楽団に弦が加わった感じの編成で、つまり管楽器はなし。ミュージカルの伴奏にしては弦の響きを重視してくれてる編曲でして、ミュージカルにしては新鮮な響き。
 この編成は楽団員全員がマスクしたまま演奏できるのも利点。

 マスクと言えば、観客も裏方も全員マスク着用。座席数を減らすことはしませんでした(が、結果的に満席にもならなかったから、そんなに三密にはならなかった)。


 楽団は七名。ルシール、ぼく、バーブ、ケイリー、トム、ジミー、チャド。
 監督はビル、技術はブレット、音響はクリスでした。
 特に今回の音響さんは、機材も含め素晴らしかった。「弦が埋もれることもなく、メリハリのある、かつ均衡のとれた音作りだった」と複数のお客さまからお言葉をいただきました。評論家さまも劇団のみならず楽団にも言及してくれて、「evocative な弦楽器でしたね」とおっしゃってくださいました。誉め言葉だと理解しております。ぼくら弦はご満悦なわけで。








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最終更新日  Oct 29, 2021 09:24:58 AM
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