ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Dec 5, 2021
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カテゴリ: 映画、テレビ
「ピカルディのバラ」(評価 ★★★☆☆ 三つ星)

 1987年作の映画を鑑賞。舞台は1920年ごろのイギリスヨークシャー地方。
 第一次大戦から帰還したものの心に傷を負った兵士(コリン・ファ―ス演)が、田舎の小さな村で夏を過ごし、地元の人らと交流する話。助演はケネス・ブラナーと故ナタリー・リチャードソンほか。みんなしてお若い。

 感想としてはイマイチ。演技や演出がどうこう言うより、おそらく脚本が弱い。

 例えば、薔薇の花がもしかして重要な伏線になっているのかと思わせる描写がいくつかあるのに不完全燃焼。てか、当時のイギリスだかフランスの流行歌謡「Roses of Picardy」を蓄音機で流すとかいうのも、曲に関する予備知識がないあなたやわたしにとっては何がなんだか。

 たしかに大自然や小自然が美しく撮影されてはいるものの、ぼくの評価は三つ星どまり。

 それより、このテの映画、つまり19世紀末か20世紀初頭のイギリスの田舎を舞台にした「ひと夏のほろ苦い経験」系の映画って、似たようなのがいろいろあったような気がする。しかも決して幸せな結末ではなく、もの哀しいお話であるのがお約束。
 とりあえず思いつくのは以下の二作品。

サマーストーリー A Summer Story(1988年イギリス)
 旅人(ジェイムス・ウィルビー演)が地元の娘(イモジェン・スタブス演)に惚れる話。舞台は南西デボン州。たしか港町トーキーに近いあたりだったよーな。

橋の上の貴婦人 The Bridge(1991年イギリス)

 実在する「橋」という名の絵をもとに架空の話が作られて映画化されたのだとか。


 いずれにせよ、「ひと夏の恋」系のお話は、無理があって突っ込みどころがありすぎるものが多い。お若い視聴者の皆さんからは好かれるのかもしれないけれど、いい歳こいた中高年といたしましては、登場人物が若気の至りでトンデモ行動してるのには苦笑してしまう。





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最終更新日  Dec 7, 2021 10:24:16 PM
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