LimeGreenさん

日本でも、1980年代のイケイケな大衆文化を築き上げた芸能提供関係者による証言とかは興味深いですよね。
当時を語る、みたいなドキュメンタリー観てみたいです。探せば既にいろいろあるんでしょうけど。


(Jan 22, 2022 10:38:19 PM)

ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jan 8, 2022
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カテゴリ: 映画、テレビ
「ガラスの十代」(評価 ★★★★☆ 四つ星)

 1981年のニューヨークブロードウェイでミュージカルの初演に携わった人々を取材する。役者(大半が当時まだ十代)らはそれぞれに成長し、当然ながら既に思いっきりおじさんおばさんになっており、81年のあの頃を振り返る。そしてあの場所で再結集。
 ネットフリックスで鑑賞。

 ぼくは気にいった。前半はなんだかよくわからないまま進行するのだけれど、後半はいろんな意味で泣ける。編集も上手いし、実際の音楽も効果的に使われている。
 役者やってる人、演劇やミュージカルなどの舞台ものが好きな人とかなら楽しく観られるはず。逆に言えば上記のような人じゃないと楽しめないと思う。

 なんといっても、彼らが初演したこの「Merrily We Roll Along」というミュージカルは、当時既に名声を手にしていたスティーブン・ソンドハイムとハロルド・プリンスの共同制作によるもの。本ドキュメンタリーでは彼らも取材に応じており、制作時の苦悩ややりがいを語りまくる。(晩年の)お二人が拝めるなんて、それだけでも観て良かったと思う。

 で、鳴り物入りで初演を迎えたはずなのに、結果的に公演は大コケ。あまりに不評だったため、半月で打ち切りとなってしまう。
 この黒歴史が、まだ若かった役者たちのその後の人生にどのような影響を与えるのかが本作の見どころ。

Sweeney Todd 」と「 Sunday In The Park With George 」と「 Into The Woods 」を楽団で弾いたことがあって、音楽的に彼の特徴が少しはつかめてきたところ。
 この「メリリー・ウィー・ロール・アロング」がコケたのは、話が複雑でわかりにくかったのと(現代から過去に徐々に戻っていくという大胆な手法)、中年の役を未熟な若い役者に演じさせたりしたからであり、実際にサントラCDは好評で長年にわたり売れ続けてたらしい。

 作曲の才能に加え、ソンタイムは作詞家として言語に関するかなり繊細な感覚を持っている。多少なりとも英語ができる人なら彼の詞の韻の踏み方や抑揚、字余りや字足らずの場合の絶妙な処理の仕方とかに気が付くはず。ミュージカル制作って、作詞作曲は同時進行で同一人物がやったほうが手っ取り早いし上手くいくのは当然。でも、ここまで言語感覚にも優れた作曲家というのはなかなかいないのではないか。

 で、驚いたことに、初演で大コケしたはずのこの演目、何十年もたった今、世界各地でときどき公演が行なわれている。日本でも「メリリー・ウィー・ロール・アロング、あの頃の僕たち」という題で上演されたもよう。

 なお、最初の場面が「現在」で、そこから過去へに順々に戻っていくという進行は、視聴者的にはすごくわかりにくいし、アタマ使って観ないといけないのでぼくは苦手。
 そんな巻き戻し系作品としてぼくがすぐに思い浮かぶのは、映画「ふたりの5つの分かれ路 5x2」と「 The Last 5 Years 」。どちらもすごくわかりにくくて途中で挫折してしまった記憶がある。この手法で成功した演目はあるのだろうかとすら思ってしまう。





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最終更新日  Jan 10, 2022 08:47:57 AM
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Re:ドキュメンタリー:ベスト・ワースト・ストーリー Best Worst Thing That Ever Could Have Happened(2016年アメリカ)(01/08)  
LimeGreen  さん
面白そうですね~。

Re[1]:ドキュメンタリー:ベスト・ワースト・ストーリー Best Worst Thing That Ever Could Have Happened(2016年アメリカ)(01/08)  

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