ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jan 31, 2022
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カテゴリ: 映画、テレビ
「でも見てよ今のぼくをクズになったぼくを」(評価 ★★★★★ 満点五つ星)

 日本公開は2022年4月の予定。 http://annette-film.com/

 「ポンヌフの恋人」ほかのレオス・カラックス監督(フランス人)による英語映画。舞台はアメリカ。日本も制作に関わってるもよう。チョイ役で水原希子さんほかご登場。ミュージカル仕様。
 お笑い芸人の笑えない末路を描く。ソプラノ歌手と結婚し、娘が産まれ(名前はアネット)、やがてアネットの音楽的才能が開花する一方で、男の人生はどんどんヤバい状態になっていく。

 上映時間が二時間を超える大作。お色気、殺人、社会問題、あれこれ詰め込まれてて、始めから終わりまで魅せる。歌あり踊りあり映像美あり、観ててこっぱずかしくなるような演出もここまで吹っ切れて堂々とやれば潔い。←一歩間違えればラジー賞もの

 基本的にぼくはこのテの「わかる人にしかわからない」系の映画づくりが苦手で、てか、いつも「わからない」側だから混乱したまま悔しい思いをして鑑賞を終えるはめになるのだけど、今回は「わかった気にな」ったし高評価を差し上げたい。

 主人公(だめんず)の心情が描き切れてないように思った。が、演じたアダム・ドライバーさんはお上手。ノア・バウムバック監督「マリッジ・ストーリー」のときも感じたけど、彼の演技力はホンモノだと思う。
 歌唱力についてはビミョーではあったけれど、どれも歌うの難しそうな曲ばかりなのも事実。音楽はスパークス兄弟。「レ・ミゼラブル」のようにひたすら語るように歌う形式。レシタティーボ系。
 マリオン・コティヤールさんも頑張って歌いまくってた。






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最終更新日  Feb 2, 2022 09:34:11 AM
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