ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Apr 13, 2023
XML
カテゴリ: 映画、テレビ
「昨日までのがらくたを処分処分」(評価 ★★★☆☆ 三つ星)

 ギャスパー・ノエ監督の最新作を鑑賞。日本では2022年の横浜フランス映画祭で上映された作品。 https://unifrance.jp/festival/2022/films/856/
 題名の Vortex というのは「渦(うず)」という意味。

 老夫婦の物語。妻が認知症になり夫がパニクる。息子の力も借りつつ老々介護生活が始まるが、夫も心臓が弱く、健康体ではない。

 内容的に重いうえ、演出も地味。役者の演技はお上手なんだろうけど観ててかなり疲れた。
 妻は元医者で薬も処方できちゃうし、夫には愛人がいるし、息子も息子で事情がおあり。いろいろな要素が実は詰め込まれてて、深読みしたい人は深読みできるっぽい。

 なお、この映画、二台の撮影機で同時撮影されてて、画面には常に左右ふたつの映像が同時に映される。登場人物は老いてるし動きが遅いので、両方の画面を追うのは不可能ではないのだけれど、やはり疲れる。

 てか、彼らの住んでる家が散らかってる(やたらと物が多すぎる)のがぼくは気になってしょうがなかった。
 不謹慎かもしれないけど、ぼくはこの映画を観て、認知症とか介護だとかの問題について深く掘り下げて考察するよりかは、断捨離の重要性をひしひしと感じてしまったわけで。終活に限ったことではなく、常日頃からすっきりした環境で暮らしたいと改めて思ふ。

<似たような映画(認知症を描いた映画)三選>
愛、アムール Amour(2012年オーストリア/フランス)
スーパーノヴァ Supernova(2020年イギリス)
ファーザー The Father(2020年イギリス、フランス)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  Apr 16, 2023 09:56:40 PM
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ピカルディの三度TH

ピカルディの三度TH


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: