白いつる薔薇の咲く庭を夢見て

白いつる薔薇の咲く庭を夢見て

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January 21, 2007
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カテゴリ: 両親
お通夜、葬儀が無事終わった。葬儀屋さんで行ったのだけど、主催する側がこんなにも大変だとは思わなかった。すべてが初めてのことで姉と二人でここ数日間駆けずり回っていた気がする。悲しみに浸るひまもなく。

救われたのは父が穏やかな顔をしていたこと。亡くなるその日まで好きな短歌を書いていたし、好きな相撲もみたいって言ってた。もちろんひどい骨折でつらかったのだろうけど、薬が効いていたのか、つらい症状を私に見せまいとしていたのか、私には一度もつらいとは言わなかった。着替えのときはつらいって言ってたけど。

体の中の酸素が少なくなり、そのまま意識不明になり、ひどく苦しむこともなく逝った父。心不全と診断された。いつもの優しい穏やかな顔で今にも話しかけてくれそうだった。お通夜の晩、姉と私と息子とそして父と葬儀屋さんにそのまま泊まった。夜中三時におなかがすいて、おすしの残りとおまんじゅうを父の隣で食べた。父に話しかけながら。不思議と父だと思うと見守ってくれている気がして少しも怖くなかった。むしろうれしかった。

母は葬儀だけ、病院から外出許可をもらって参列することができた。息子もお通夜の半分とお葬式はほとんど参列することができた。姉のお通夜と葬儀の挨拶には、父の書いた日記が読まれた。私、孫4人を初め、親戚のほとんど、参列者のほとんどが泣いていたそう。みんなに好かれていた父。晩年は耳が遠くなり、寂しそうだった。もっと話し相手になってあげればよかった。もっと娘と息子を連れて頻繁に遊びに行けばよかった。ごめんね。

父の娘に生まれてよかった。 おとうさん、ありがとう。






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最終更新日  January 21, 2007 10:48:05 PM
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