ホテルの朝食は素朴な感じ。玉子は赤玉で味が濃い。ハムやソーセージはドイツの方が断然おいしかったかな。パンは固め。
今日はずっと外になりそうなので、一番厚手の首すっぽりのセーター+インナー2枚、一番厚手のタイツ+タイツ+ストッキングと重装備。
バスに乗り込み、現地ガイドさんを待つ。
外は昨夜からの雪でよく言えば、幻想的、はっきり言えば、どれだけ寒い一日になるのか恐怖が先立つ。道行くチェコの方々もガチガチと震えながら歩いているのがはっきりわかる。
そこへ、ものすごく大柄で、顔のパーツも、頭も大きいインパクトある男性が通りかかった。「お母さん!アンドレアジャイアント!!!」「すごくごつい人だわー」
なんと、 私達のバスに乗り込み、(えっ!?)「皆様、お待たせ致しました!」と流暢な日本語で言った。
うわっ、今日のガイドさんはすごいな・・・さんまのからくりなんとかに出てくる、初代なんとかチャンピョンのなんとかさんに似ている。(日本通の対抗戦で王者奪還を目指してる人)
彼は20代で(!)チェコにバイオリン留学していた日本人の女性に猛アタックし、結婚したのだそうだ。「彼女が寂しがりますから、私がなるべく日本語で話します」優しい人だ。
「皆様、昨夜から雪が降って今日は一番の冷え込みです」
ドレスデンだって一番の冷え込みだったじゃないのー!
百塔の街はすっぽり雪に覆われている。
バスから降りてプラハ城まで少し歩く。
それが寒すぎて永遠に感じる。
寒すぎる。ブーツの中で足が凍ってるー。かゆい。
凍っているのは私たちだけでなく・・・衛兵も凍っていた。
(こちらの衛兵は顔のパーツも小さめ、頭も小さい)
トルコの衛兵はテレフォンブースみたいな箱に入ってたけど、こちらはちょっと犬小屋チックなのに立ってるから、それはそれは寒いと思う。
「ガイドさんの奥さんの親、あんなごっついお婿さん連れて来て、びっくりしたとちゃうの」
「ごっついなぁ、普通の外人さんかてあんなにごつくない。」
「うちに来たら、部屋狭くてかなんなー」
チェコならアメリカや英国と違って日本人は少ないだろう。この閉ざされた街で心細く一人暮らしをしていて、優しい人に出会い、昼も夜も「愛してる」と言われたら、断れないかもしれないではないか。
「とっても優しい人かもしれないじゃん」
「そやかてー、ごついわ」
「ガイドさんのセーター、首と胴体と今にも離れそうなんだけど・・・」
え!?
「ほんま、ほんま。コートもしわくちゃやし、この人何も気にせぇへん人なんやわ」
「セーター、ボロボロでも奥さんが幸せならそれでいいじゃん」
「ほな、オネエチャンはあのガイドさんと結婚できるかー?」
あのー、ガイドさんは最愛の人と結婚されていてるんですよ。
私が彼と結婚できるかどうか考えて見なくでもいいと思います。
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