全152件 (152件中 1-50件目)
本日のワインは、ペルラート・デル・ボスコ2006年、生産者はトゥア・リータです。イタリアワイン最高のメルロのひとつ、レディガフィの生産者として有名です。92年にサンジョベーゼ100%で生まれたこのワイン、ニシノさん調べでは、2002年でシラーと、2003年よりカベルネ・ソーヴィニョンとの混醸となり、2011年からまたサンジョベーゼ100%に戻っているようです。この2006年は35%カベルネが混ざっています。非常に濃い、すこしくすんだルビー色。グラスからはバニラ、インクとスミレの花。口に含むとブラックカラントやブルーベリーやチェリー等の赤黒果実がしっかり、セパージュ以上にカベルネを感じる味わいと香りです。9年前のリリースとは思えない程いきいきとした果実味を残していますが、リリース当時の厚化粧的なトゥア・リータらしいパワフルな外殻は、全体的に柔らかくまろやかに変化してきており、かなり飲みやすくなってきている印象です。
2018.01.26
コメント(0)
本日のワインはフオーリミズーラ2016年、生産者はサン・ジュスト・ア・レンテンナーノです。同ワイナリーによるロゼで、キャンティクラシコやリゼルヴァ、ペルカルロにラ・リコルマ等のブドウの選外葡萄が使われているようです。このヴィンテージで2年目となり、セパージュはサンジョヴェーゼ93%、カナイオーロ5%、メルロ2%との事です。さて、感想です。ロゼというにはあまりにも濃いライトルビー色。グラスからはアセロラやワイルドストロベリーの赤い果実やあんず等、口に含んでもフルーティで同様の印象です。また、ロゼながらもしっかりとしたタンニンがありますので、目を瞑って飲んだら「赤」と判断するかもしれません。とは言え、ワイン自体はとても「自然」な印象で、無理な抽出を全く感じません。こちらの主力であるキャンティクラシコもそんな印象を受けるキレイなワインなのですが、そういう意味でとてもレンテンナーノらしいロゼだと思いました。
2017.12.17
コメント(0)
本日のワインは、ロッソ・ディ・モンタルチーノ1999年、生産者はラ・チェルバイオーラ(サルヴィオーニ)です。ブルネッロ好きには憧れの銘柄ですが、結構なお値段しますのでブルネッロをのんだ事は確か3回位?でも、ロッソは手に入れる事が出来る限りは購入しています。普通のブルネッロが買えそうな値段ですけどね。さて、感想です。茶色がかったダークルビー色。グラスからは柔らかなラテ香、土やカラメルの香り。口に含むと、ワイルドブルーベリーやプラムのジャム。少しの青っぽい杉はハーブ、そして年代を感じさせるマッシュルームの様なキノコの香り。いい感じに熟成してきており果実味は十分にありますが、酸は若干ピークを過ぎている印象です。ただ、細やかなタンニンがしっかりと下支えをしているため、それが表に出過ぎる事はありませんでした。いいタイミングで頂けたかな、という思いです。
2017.12.03
コメント(0)
本日のワインは、ボルゲリ・ロッソ2015年、生産者はレ・マッキオーレです。ご存知、メルロのメッソリオ、シラーのスクーリオ、カベルネ・フランのパレオ・ロッソとトスカーナ西岸のボルゲリにおいて素晴らしいワインを産出しているワイナリーとなります。こちらのワインはメルロ60%、カベルネフラン20%、シラー10%、カベルネ・ソーヴィニョン10%の混醸となるベースワインです。さて、感想です。非常に暗いダークルビー。グラスからは紫の花と柔らかなヴァニラ香。口に含むとブラックカラントな黒い果実味が中心。強めの果実味ですが、フレッシュなブラッドオレンジジュースの様な酸がしっかりサポートしているので、全くしつこくさを感じません。エスプレッソラテの様な心地よい樽香も柔らかく包み込まれた、朗らかで光あふれるボルゲリそのものの様な印象を受けるワインです。
2017.10.25
コメント(0)
本日のワインはキャンティ・クラシコ2015年、生産者はサン・ジュスト・ア・レンテンナーノです。先日飲んだリコルマと同じ生産者のベースラインのキャンティ・クラシコです。とても好きな生産者のワインですが、WEBでも結構早く売り切れてしまうので飲めていない年もありますが、入手可能なら毎年飲んでいます。サンジョヴェーゼ95%、カナイオーロ5%となります。さて、感想です。透明感のある暗めのルビー色。グラスからはダークチェリーやスミレ、キャンティらしい香りが漂ってきます。口に含むとプラムやブルーベリーの赤っぽい果実が溢れてきます。スパイスやミネラル的な要素もしっかりありますが、全体的にはするっと飲みやすいワインです。ところが、二日目はぐぐっと濃度が増し、ワインとしての一体感がぐぐっと出てくる印象です。果実は黒系ジャム的な要素が混ざりはじめ、より旨みの要素が増え、タンニンもしっかり張り付いてくる感じがしてきます。是非、時間をかけて飲んで頂きたいワインです。
2017.10.09
コメント(0)
本日のワインは、ラ・リコルマ2014年、生産者はサン・ジュスト・ア・レンテンナーノです。ガイオーレ・キャンティ地区との事ですがほぼ南端、むしろシエナの方が近いと思います。主力商品はキャンティクラシコとそのリゼルヴァですが、サンジョベーゼ100%のペルカルロとこのメルロ100%のラ・リコルマは、トスカーナ中央部最良のワインのひとつとして数えられています。さて、感想です。とても濃いルビー色。まったく向こうが見えません。グラスからはダークチェリーやヴァニラの香り。口に含むと、ブラックベリーやプラム、プルーンなどの濃縮した黒系な果実味。ちょこんと味わうだけで、その至福な凝縮感が感じられます。後はハーブ、柔らかいスパイスとミルクをたっぷり入れたエスプレッソ。酸はメルロらしくまろく、タンニンは膨大に存在するのですが、今飲める位には十分に丸みを帯びています。同じトスカーナでもボルゲリの「どーんと果実」なパワーで押してくるタイプではなく、凝縮感の中にも優しく柔らかい旨みを持っています。
2017.09.18
コメント(0)
本日のワインはロザート2016年、生産者はモンテラポーニです。この3年位で知られるようになったラッダ・イン・キャンティの生産者です。サンジョベーゼ100%となります。さて、感想です。とても明るいですが若干くすんだ色合いのレンガ色。ストロベリーやチェリー等の赤い果実。それがとても(よい意味で)瑞々しくかつ、きゅっとプチ凝縮した旨みを感じさせます。少し甘みもありますが、きちんとタンニンや酸が締めてくれておりとても飲みやすいです。冷やして飲むのも良いですが、少し温度高めでじんわりといただくと、夏の終わり的(どんなや!)なニュアンスを少し感じました。
2017.09.04
コメント(0)
本日のワインはヴィーノ・ノーヴィレ・ディ・モンテプルチアーノ・グランディ・アンナーテ2011年、生産者はアヴィニョネージです。トスカーナは、ヴィーノ・ノーヴィレの第一人者である同ワイナリーにて良年のみ作られるリゼルヴァタイプで18ヶ月にも及ぶ樽熟成の後出荷されます、プルニョーロ・ジェンティーレ(サンジョベーゼ)100%。さて、感想です。深い色合いのルビー色。グラスからはヴァニラ、スミレ、インクなど大変よく香っています。口に含むと、ブラックカラントやプラム、ダークチェリー等の小さな黒い果実、他にたばこやスパイス、ハーブなど。果実味そのものに力と厚みがあり、コントロールされた酸と緻密で偏在しているタンニンがきっちりと要所を抑えていますが、もう少し(4~5年?)待っていればさらにバランスが取れてくるのではないかと思います。美味しいですが、まだまだ早かったです。
2017.06.05
コメント(0)
本日のワインはブルネッロ・ディ・モンタルチーノ2011年、生産者はピアン・デッレ・クエルチです。このワインを始めて飲んだのが2006年、当時三千円ちょうどの価格でブルネッロとしては破格でした。で、飲んでみると非常に美味しい。まだまだコスパの高いイタリアワインもあるんだな、と思ったものです。さて、感想です。透明感のある落ち着いた色合いのルビー色。エッジは僅かに茶色がかっています。グラスからはバーブやヨードな香り、そしてバニラ。口に含むと、ぐみやダークチェリー等の小さな赤果実にドライプラム、そしてブラックカラントな風味がちらほらと見え隠れしています。そして非常に滑らかでエレガントなバニラ香によって全体が包み込まれています。かなりな旨味分が含まれており、遠い何かに思いをはせながらちびちび頂くのが良いかと思います。
2017.05.14
コメント(0)
本日のワインはモンテヴェルティーネ2013年、生産者はモンテヴェルティーネ。最上のサンジョベーゼのひとつである、そしてアルベルト・マンフレディ(故人)さんの描く女性のエチケッタで有名なレ・ペルゴレ・トルテで知られています。こちらは、サンジョヴェーゼ90%、カナイオーロ5%、コロリーノ5%となります。さて、感想です。暗めですが透明感のあるガーネット色。グラスからはスミレととても柔らかなヴァニラ香が零れてきます。口に含むと、チェリーやクランベリー、ブルーベリーな赤果実のバスケット。ひたすらにピュアな果実。深みがありながらも(良い意味での)瑞々しさを感じさせる果実味に対して、それを支える酸(&ミネラル)とタンニン、必要かつ最小限の樽香とのハーモニー。落ち着いた雰囲気を纏いながらもとてもピュアなコアをもっている、サンジョベーゼ傑作のひとつだと思います。
2017.04.25
コメント(0)
本日のワインは、キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ・コレツィオーネ・プリヴァータ2006年、生産者はカステッロ・ディ・アマです。セパージュは、サンジョヴェーゼ80%、メルロ、マルヴァジア・ネラ、カベルネ・フランで残り、です。深い色合いながらも透明感のあるガーネット色。エッジには若干茶色が入りかけています。グラスからはチョコレートとハーブの香り、そしてスミレ香。口に含むと、チェリーやブラックベリー等の赤系果実、赤い胡椒にミネラル、ミルクチョコレートの香りで締められています。果実の熟成間はあまり感じられませんが、タンニンは細かくかつ落ち着いています。また、濃度は結構高めですが、いい感じに酸と融合しているのでとてもきれいに収束していきます。
2017.04.19
コメント(0)
本日のワインは、イル・ギッツァーノ・ビアンコ2015年、生産者はメルロのナンブロで一世を風靡したギッツァーノです。リりた的には、サンジョベーゼとカベルネ・ソーヴィニョンからなるヴェネローゾが大好きですね~。こちら白のセパージュはヴェルメンティーノ60%、トレッビアーノ30%、マルヴァジーア・ビアンカ10%。グレー掛かったライトイエロー、グラスからは穏やかな白い花の香り。ビオロジコとの記述がありますが、いわゆるビオ臭は感じられません。口に含むと枇杷やきんかん等、爽やかな柑橘系の果実味。ドライなのですがレモネードのような甘味が感じられます。柔らかくもすっきりとしたミネラル感が特徴で飲みやすいながらも、なかなかに余韻は長いです。2K円そこそこのワインとしては上等だと思います。
2017.04.12
コメント(0)
本日のワインはイル・ボスコ2010年、生産者はルイージ・ダレッサンドロです。トスカーナ州はコルトーナの生産者。コルトーナと言えばキアーナ牛を思い出しますねぇ~。あぁまた食べたい。。。このワインは1997年を2009年に飲んで以来となります。当時とはボトルの形状もエチケッタも違いますね。さて、感想です。非常に濃いルビー色、まったく向こうが見えません。グラスからは、桑の実、インクそしてカフェラテの香り。口に含むとやはり桑の実やブルーベリー等の黒い果実を中心に、柔らかな白コショウ、そしてタラゴン等のハーブ香。密度の高いワインながらも、タンニンは柔らかく熟しており滋味深く、非常にミルキーかつエレガント。若干、酸が弱く感じますが「個性」レベルにとどまっていると思います。あぁ美味しい。
2017.03.07
コメント(0)
本日のワインはキャンティ・クラシコ・リゼルヴァ・ランチャ2003年、生産者はフェルシナです。フェルシナはキャンティ・クラシコ地区の最南端に位置する生産者です。素晴らしいサンジョベーゼの逸品「フォンタローロ」で知られるサンジョベーゼのスペシャリストですが、個人的にはカベルネのマエストロ・ラロもとても好きだったりします。このワインは、たまたま入ったスーパーに、なぜか1本だけ棚に古いヴィンテージのものがありましたので、買ってみました。さて、感想です。ダークガーネット、少し茶色掛かった色合いに見えます。グラスからは白粉、ローズウッド、インクの香りが漂ってきます。口に含むと桑の実等の黒果実と柔らかな赤胡椒、そして熟成のニュアンスとしては土や森の下草っぽい感じが出てきています。それらが、少しビターなミルクチョコレートで全体が柔らかく包み込まれています。2003年ですがデミボトルの影響か90年代の半ば位の印象も受ける程、タンニンは殆ど角が取れて丸くなっており酸もピークを過ぎた感じです。それでも、やはり熟れた果実味は十分残っており、とても美味しくいただけました。
2017.01.30
コメント(0)
本日のワインは、パラフレーノ2001年、生産者はクエルチャベッラです。グレーヴェインキャンティにおいて、6種の赤ワインと唯一無二(トスカーナの中ではこれが一番好きです)の白ワイン「バタール」を造っています。このワインは2001年より発売されており、サンジョベーゼとメルロで構成されています。今はメルロ100%となっており、クエルチャベッラの中では、キャンティ・クラシコ、リゼルヴァ(共にサンジョベーゼ100%)以外では唯一の単一品種モノとなっています。さて、感想です。少しくすんだ色合いのダークルビー。グラスからはインク、紫の花とバニラ香。口に含むと、アンズ、ザクロなどの赤い果実香、そして枯葉と鉄さび、ミルクコーヒーの香り。柔らかなメルロの部分としっかりとした骨格を作っているサンジョベーゼがナイスバランスな印象です。それぞれの特徴が出ているので一体化ではなく噛み合っている、という感じでしょうか。単調ではないけれど複雑すぎない、わかりやすいワインかも。
2016.11.20
コメント(0)
本日のワインはペルラート・デル・ボスコ・ロッソ2013年、生産者はトゥア・リータです。イタリア最高峰のメルロのひとつ、レディガフィで有名なワイナリーです。昔はセカンド的な立ち位置のワインでしたが、現在はサンジョベーゼ100%となっており、単体でスヴェレートのサンジョベーゼを表現するワイン造りがなされています。エッジは赤紫色、とても深いダークルビー色。グラスからはカカオや珈琲、そしてキャラメル香など強い樽の香りが立っています。口に含むとブラックベリーやブラックカラント、ダークチェリー等の黒い果実の熟れた甘い香りに満たされ、果実に良くも悪くもかなりなパワーを感じます。昨年度のもそうでしたが、樽香と相成ってかなりの厚化粧ぶりで、かなり評価が分かれる味わいではないでしょうか。りりた的には、サンジョベーゼの酸がとても元気なので、ぎりぎり大丈夫かな、と思っていますが・・・。いつの間にか、日本語サイトできていますね。さて、以下はスヴェレートの街中の画像です。とても可愛い街でした。
2016.11.05
コメント(0)
本日のワインはヴェネローゾ2011年、生産者はテヌータ・ディ・ギッツァーノです。トスカーナはピサ近郊の昔から頑張っているワイナリーで、サンジョベーゼと少しのカベルネソーヴィニョンがブレンドされるこちらのワインと、メルロ主体のナンブローは私にイタリアワインのすばらしさに覚めさせてくれたものの一つです。さて、感想です。深く暗い色合いのルビー色。グラスからはバニラ、カフェラテ、すみれの香り。口に含むとブラックカラント等の黒い果実に珈琲やカカオの樽香が素晴らしくいい感じに融合しています。すこし(混ざってないけど)メルロっぽい印象もあり、とてもエレガント。強めの樽香なのですが、負けていない果実の凝縮感はさすがで、酸もかなりしっかりしているのだけど、突き抜けてしまうことなくうまくコントロールされている印象です。価格も手ごろで、どちらかというとナンブローよりもコチラ押し。
2016.10.30
コメント(0)
本日のワインはキャンティ・クラシコ2012年、生産者はクエルチャベッラです。手に入れることができる限り、ほぼ毎年飲んでいる数少ないワインです。キャンティに関しては、ミクロなテロワールにこだわることなく、異なる(キャンティ・クラシコ)地域のブドウを最適にブレンドして安定した品質を保たせているようです。サンジョベーゼ95%、カベルネ・ソーヴィニョン5%。さて、感想です。暗い色合いのルビー色。グラスからは黒い果実とカフェな香り、口に含むと一転してチェリーやクランベリーなどの赤系果実のバスケット、そしてちょっとアニスのような東洋系のスパイスにピンクペッパー。ピュアでフルーティなイキイキとしたクエルチャベッラらしい果実味と(今年はより強く感じられる)伸びのある酸とそれを支える柔らかくもベースのしっかりしたタンニンが感じられます。相変わらずの、美味しさです。
2016.10.02
コメント(0)
本日のワインはロッソ・ディ・モンタルチーノ2009年、生産者はサルヴィオーニです。超有名で生産数が少なくて、ひっぱりだこな生産者です。この2009年は比較的ロッソの生産数が多かった(約10,000本)との事で、我が家にやってきてました。そろそろ、良いかな?と開栓。さて、感想です。グラスからは、ちょっとビオっぽいニュアンスの発酵したイチゴ、インク、そしてロースト香。口に含むと、クランベリーやアセロラのような赤い小さな木の実。フレッシュさとコンポート的な熟熟感が同居しています。他に、土っぽさ、スパイスに白胡椒。酸は柔らかく、タンニンもまた滑らかになってきていますが、ぎっしり敷き詰められている感もあります。旨みもしっかりあり、美味しかったですが・・・。なんか、白い浮遊物がびっしり浮いていて、ちょっと気持ち悪かった。なんやかんやで長くワインを飲んでいますが、こんなのは初めて。茶漉しで、こしていただきましたが・・・。澱の類だと思うけど、何なのかな。
2016.07.03
コメント(0)
日のワインはバタール2002年、生産者はクエルチャベッラです。セパージュはシャルドネ50%、ピノ・ビアンコ50%です。シャルドネをブレンドした92年からバタール(Batard)と名乗っていたのですが、フランス(バタール・モンラッシェと類似)からの要請でバタール(Batar)となったのは有名な話、なのかな。さて、感想です。暗めの黄金色。グラスからは白い花と共にヴィンサントのような少し酸化した香りが漂ってきます。口に含むと、レモネード、ミカン、はちみつ、金柑の果実味、オイリーでとろ~りとしていますが、とても飲み口が滑らかで緻密。果実味も十分で余韻も長かったですが、やはりちょっとピークを過ぎた感は否めないです。でも、十分満足できました。
2016.06.26
コメント(0)
本日のワインはロッソ・ディ・モンテプルチアーノ2005年、生産者はファネッティ。WEBで色々と調べてみると、ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノがD.O.C.になる前に彼らのワインのみがこの名前を名乗っていたとか。セパージュはプルニョーロ・ジェンティーレ主体、カナイオーロ等です。とても暗いダークガーネットですが、エッジはわずかに焼けたレンガ色となっています。果実味はブラックベリーや野生のブルーベリーチェリーのような赤い果実が中心です。他にはホワイトペッパー、土にミネラル、ダークチョコレートなどなど。モンタルチーノのような土のニュアンスと、キャンティの血のニュアンスが微妙に入り混じっています。サンジョベーゼの血統を持つ酸味と、しっかりながらもちょっと朗らかさを持つタンニンも面白いです。
2016.06.12
コメント(0)
本日のワインはキャンティ・クラシコ2013年、生産者はサン・ファビアーノ・カルチナイアです。カステリーナ・イン・キャンティの生産者でベースワインである今回のキャンティ・クラシコの他にリゼルヴァ、グラン・セレツィオーネと3種類のキャンティ・クラシコを生産しています。また、スーパータスカンのチェルビオーロも素晴らしいワインです。さて、感想です。深いダークルビー色。グラスからはインクやヴァニラ香。口に含むとくわの実や生のプルーン、ブラックチェリーなどの果実味が溢れています。わずかに感じられる血の滴るレアステーキのような鉄分がキャンティらしいです。フルーティでジューシー、且つしっかりしたタンニンと酸味、加えて「旨み」がはっきりと感じられ、このワインを嫌いなワインラバーはいないのでは?と思わせられます。リーズナブルかつ、とても美味しいです。
2016.05.29
コメント(0)
本日のワインはドポ・テアトロ2001年、生産者はサリクッティです。ブルネッロの生産者による国際品種ワインで、この年のセパージュはカベルネ・ソーヴィニョン90%、カナイオーロ5%、サンジョベーゼ5%です。2006年からはサンジョベーゼが入っておらず、カナイオーロ10%のワインとなっています。さて、感想です。エッジには茶色が見え隠れするダークガーネット色。透明感は高いです。レーズンやカシス、オレンジ等のドライフルーツの果実味、コーラ飴やジンジャーのニュアンスが面白い。黒コショウのスパイシーさ、ミネラル、そしてあまり強くないカカオ・チョコレート等のブケは、ほどほど感が丁度良いです。また、飲み続けるうちに様々な果実がコンポートのような凝縮感が増してきました。今飲んでおいてよかったかな、と思います。輸入元、ニシノ酒店さんです。
2016.04.13
コメント(0)
本日のワインはレ・ペルゴーレ・トルテ2007年、生産者はモンテヴェルティーネです。サンジョベーゼ100%です。年度末、ばたばたしていたので久しぶりの更新となってしまいました。飲んでいるんですけどね。さて、感想です。落ち着いた色合いのルビーレッド。グラスからはスミレの花、ザクロ、ブルーベリー、チェリー、フランボワーズのコンポート。赤い果実の素晴らしい香り。雨上がりの湿った木、カフェラテ。フレッシュかつ旨みがあります。あまり強く樽を効かせておらず、果実とタンニン、酸のサンジョベーゼにおける黄金比率をもって長くきれいに収束していく感じです。こりゃ美味しいわ。
2016.04.07
コメント(0)
本日のワインはキャンティ・クラシコ2013年、生産者はクエルチャベッラです。サンジョベーゼ100%となります。グレーヴェ・イン・キアンティの近隣、高い丘の上にありイル・カルボナイオーネのポッジォ・スカレッティのすぐ近くです。しかし、畑はガイオーレ・イン・キアンティ、パンツァーノ・イン・キアンティ、ラダ・イン・キアンティなど色々なクラシコ地域のものが混醸されているそうです。濃い色合いのガーネット色。グラスからはスミレの花とモカの甘い香り。口に含むとプルーンやチェリーのスタンダードなキャンティらしい果実香がします。他にスパイスや鉄、ハーブにシガー。フレッシュでピュア(ちょいビオ)な果実味も強すぎず、酸も立ちすぎず、タンニンも固すぎない。ある意味、華がないとも言えますが、このしみじみとした安心できる飲み疲れない味わいは、流石にクエルチャベッラですね。以下、2014.07バタールの素。グレーヴェ・イン・キアンティの畑テイスティングルーム。テイスティングはモングラーナ(マレンマ地区のサンジョベーゼ、メルロ、カベルネ・ソーヴィニョン)に始まり、キャンティ・クラシコ。そして、トゥルピーノ(カベルネフラン・シラー・メルロ)、カマルティーナ(カベルネソーヴィニョン・サンジョベーゼ)、パラフレーノ(メルロ)となり、最後に白のバタール(シャルドネ・ピノビアンコ)で〆られます。
2016.02.27
コメント(0)
本日のワインは、ロッソ・ディ・ノートリ2013年、生産者はトゥア・リータです。千円台前半から半ばで推移していたころ、よく普段用に買っていたワインですが、最近では2千円を切ることが無いため暫く買っていませんでした。サンジョヴェーゼ50%、カベルネ・ソーヴィニヨン&メルロ&シラー50%です。ダークルビー。グラスからはタラゴンやディル等のハーブ香やインク。口に含むと熟れた柘榴や赤スグリ等の果実味。目立つのがココアやチョコレートなどのロースト感強めの樽香です。チャーミングな赤の小果実な酸味があり、全体としてはバランスが保たれているとはいえ、強い樽香と(厚みはあるものの)すこし平坦な果実の甘味が、全体的な印象で安っぽく感じさせている様に思えます。千円台ならいざ知らず2千円を超えると、ちょっとコスパ的に低く感じてしまいました。残念ならがこのワインの感想はこんなでしたが、大好きなワイナリーです。以下2014.7ステファノ・フラスコッラさんに案内して頂きました。テイスティングは、このロッソ・ディ・ノートリ、ペルラート・デル・ボスコ・ビアンコとロッソ、ジュスト・ディ・ノートリ、シラー、レディガフィ、グラッパ・ディ・レディガフィとフルラインナップ。グラッパ・ディ・レディガフィ、めちゃ旨です。
2016.02.20
コメント(0)
本日のワインはグリダルベルト2010年、生産者はテヌータ・サン・グイドです。かの有名なサッシカイアの弟分的なワインで、セパージュはカベルネソーヴィニョン60%、メルロ40%です。(サッシカイアはカベルネソーヴィニョン&カベルネフラン)大変深い色合いのダークガーネット。グラスからは青みのあるハーブなカベルネ香が漂ってきます。口に含むと、ブラックカラント、ライチやプラム等の赤い果実がミックスされた果実。ハーブはデイルやタラゴン、しっかりとしたスパイスにヴァニラ香が溶け込んでいます。メルロが混醸されている影響か、サッシカイアより柔らかなニュアンスに仕上げられており、サッシカイアのセカンドとして飲むと少し軽さや明るさににより、違和感を感じるかもしれません。カベルネソーヴィニョンでサッシカイアのプチ・ニュアンス(ほんとにちょっとだけだと思う)を楽しみながらも、重厚感よりもボルゲリの陽光を感じる、今飲んで美味しいワインに仕上がっています。
2016.02.01
コメント(0)
本日のワインはキャンティ・クラシコ・リゼルヴァ2010年、生産者はラモーレ・ディ・ラモーレです。グレーヴェインキャンティにあるワイナリーで、赤ワインとしては2種のCC、CCR、GSとキャンティ・クラシコに特化したワイナリーとなります。このワインのセパージュはサンジョベーゼ主体、カナイオーロです。濃い色合いのダークガーネット。グラスからはキャンティらしいスミレの香り。他の果実味としては、チェリー、ワイルドベリー、レーズン、オレンジの香りでしょうか。フレッシュでありながら、全体的に円やか。酸も突出しすぎずタンニンも柔らかくこなれており、加えて一部のキャンティクラシコにあるえぐみ(ここがいい)も少ないため、とてもとっつき易いキャンティだと思います。
2016.01.24
コメント(0)
本日のワインはロゼ・フォー・ジェスパー2013年、生産者はリエチーネです。サンジョベーゼ100%によるロゼとなっています。オレンジ掛かった紅茶色。果実味はチェリーや杏、柘榴など。デイルの様なハーブ香もあり、少し鉄さびの様なニュアンスも併せ持っています。ロゼにしては(←偏見?)複雑で味わいに深みがあります。割とオイリーなのですが、サンジョベーゼらしいビシッとした酸も持っていますので飲みやすいですね。
2015.11.03
コメント(2)
本日はプチワイン会。持ち寄りのペルカルロ垂直です。1985年、1990年、1997年となかなかお目にかかれない素晴らしいヴィンテージが揃いました。味わいは全く正統に年を重ねていったワインそのものでした。どの年度も劣化の要素は感じられず、とても良い熟成を重ねてきており、その色合い、果実味、酸、タンニン、そして熟成感が見事なる経年変化となっていました。正に「ザ・熟成」な感じですね。97年も最初は纏まり切れてなかったのが、飲み進むうちに段々フォーカスがあってきて素晴らしい果実味と凝縮感(18年を経て!)。00年は97年が更に柔らかくエレガントに、そして緻密になっているイメージ。85年は・・・・素晴らしい、華やかさの残り香と深みのあるブケのバランス!!!素晴らしいワインたちでした。会場はスープルさんですが、澱完全除去のデキャンタですべて素晴らしいコンディションで頂きました。(チンタ・セネーゼのグリルも素晴らしい出来でした。)関係者の皆様にただ感謝です。ヴィンサント1993年こちらは、随分前のワイナートで表紙を飾った年度でしたっけ、素晴らしい味わいでした。デザートワインは最後の美味しい処をもっていくパタンが多いのですが、今回は前の3本の素晴らしさが際立ってたので、イマイチ目立ちませんでしたね~。(でも、半分残ったので持って帰ったのですが、3日後位が一番美味しかった。超!(笑))
2015.10.21
コメント(0)
本日のワインはチェルビオーロ1999年、生産者はサン・ファビアーノ・カルチナイアです。トスカーナ州にて素晴らしいキャンティを造っている生産者のトップキュベとなります。セパージュはサンジョベーゼ34%、カベルネ・ソーヴィニョン33%、そしてメルロ33%です。さて、感想です。エッジは少し茶色掛かっていますが、すこし中心に寄るとかなり深い色合いのルビー色。グラスからの香りは野生のグミを思わせるサンジョベーゼらしい香りがします。口に含むと、ブラックカラントやプルーン等、濃い系の果実味。他には土、甘草、赤胡椒なスパイス、そして柔らかなヴァニラ。サンジョベーゼの活き活きとした酸、しっかりとした構成はカベルネ、そしてクリーミーさや円やかさはメルロとそれぞれの品種の良いとこ取りをしている感じがします。しかし、落ち着いた趣と、土っぽさ以外にあまり熟成を感じませんでした。しっかり熟成するのにどれ位かかるのでしょうか。
2015.09.08
コメント(0)
本日のワインはチェパレッロ2005年、生産者はイゾレ・エ・オレーナです。素晴らしいキャンティを造るサンジョベーゼのスペシャリストですが、カベルネソーヴィニョンやシラーも素晴らしいです。今回のチェパレッロはサンジョベーゼ100%のフラッグシップです。さて感想です。全体的に暗めのガーネット色。グラスからはサンジョベーゼなスミレフレッシュなプラムの皮の香り。口に含むとプラムのコンポート、ブラックチェリー、白胡椒的な柔らかなスパイスに甘草、そしてカフェラテ、とてもクリーミーです。口当たりが良くエレガント、強すぎず優しすぎずとても良いバランスです。シンプルなんだけど、飽きが来ない感じですね。勢いこそありませんがしみじみとした酸は健在でまだ暫くの熟成も余裕でこなすと思います。
2015.07.14
コメント(0)
本日のワインはアンペレイア・ケポス2008年、生産者はアンペレイアです。トレンティーノ州の土着品種テロルデゴで素晴らしいワインを醸すフォラドーリ。彼らのトスカーナ州マレンマ地区での新しい取り組みがこのアンペレイアです。グルナッシュ、ムールヴェードル、アリカンテ、他計5種のセパージュとのことです。さて、感想です。暗めのルビー色、透明度は高めです。グラスからはハーブとバニラの香り。口に含むと、カカオ、ローストしたヘーゼルナッツ、そして柘榴、ぐみ、ブラックベリーなとのミックスベリー的な果実味。滑らかで柔らかな飲み口ですが、アニスや八角なオリエンタルスパイスがいい感じに効いています。密度はさほど高くはありませんが、旨味がしっかりでているのは面白いです。冷やし気味に頂くのが良いと思います。
2015.07.01
コメント(0)
本日のワインはカヴァリエーレ2006年、生産者はミケーレ・サッタです。トスカーナ州は海沿いのボルゲリ(オルネライアやマッキオーレのあるところ)のサンジョベーゼ100%ワインです。さて、感想です。紫色と茶色が混在している、強い色合いのルビー色。グラスからはインク、ダークチョコレート、ハーブ。口に含むと、バニラ、ダークチェリー、プルーンのコンポート。まさにサンジョベーゼの味わいなのですが、ある意味ボルゲリらしく果実味はジャミーな方に振られています。酸も強めなのですが、口蓋をちゃんと拭ってくれる感じではないので、ワイン単独では飲みつかれるかも。食事と合わせるなら、豚肉のローストやグリル、ソーセーなどには合う感じがします。あと、チョコレートとも合いましたよ!
2015.04.22
コメント(0)
本日のワインはキャンティ・クラシコ2007年、生産者はレ・コルティです。ワイナリーはフィレンツェにほど近い、サンカシャーノ・イン・ヴァル・ディペーザにあります。サンジョベーゼが95%、残りがカナイオーロとコロリーノです。最新のヴィンテージで価格的には2K+αと比較的安価ながらも評価の高いワイナリーです。さて、感想です。エッジは僅かにレンガ、落ち着いた色合いのルビー色です。グラスからは、バニラ、白い花やスミレ。口に含むと、ブルーベリーや熟れたスモモなどの小さな赤い果実。加えて、湿った土、ミネラル、鉄とスパイス、カプチーノ。タンニンは細やか、酸は落ち着いており円やかで、でも若々しさを保っています。旨味、そして滋味深さがしっかり感じられ、ホント2千円クラスでも4~5年寝かすとこんなに美味しくなるんだね、の典型だと思います。地下セラー欲し~い。
2015.04.19
コメント(0)
本日のワインはソレンゴ2009年、生産者はアルジャーノです。前に飲んだのが1996年なので、ほぼ十数年ぶり位に飲みました。3アイアを飲んでいたらイタリアワイン通・・・な感じだった頃、ワイナートの表紙にど~んと載っていたことを朧げに覚えています。そういえばジャコモ・タキス繋がりですね。さて、感想です。エッジが紅紫、まだまだ若い色合いです。少々グラスを傾けてもまったく向こうが見えないダークルビー色。グラスからはインク、バニラ、黒スグリやブラックベリー等の黒い果実を連想させる香りです。口に含むと、生のプルーン、熟したスモモな果実味、ブラックペッパーのスパイス感、ダークチョコレート等。色合いや香りから想像させられるど~んと強さで押してくるような酒質ではなくて、むしろ緻密で繊細さえも感じられます。案外若いうちから飲めそうですね。(てか、飲んでるけど。)
2015.03.30
コメント(0)
本日のワインはキャンティクラシコ2013年、生産者はポッジョ・スカレッティです。ワイナートでこちらの(表)トップキュベであるイル・カルボナイオーネが幻の一本と称えられてから、もう随分と時が経ちました。その頃はこのキャンティ・クラシコは生産していなかったと思いますが、同じサンジョベーゼ(ラモーレ)100%ですのでセカンドにあたるのかな?さて、感想です。エッジは紅紫色の暗いルビー色。グラスからはスミレ、インク、ハーブ。口に含むとダークチェリー、ブルーベリーの赤果実系が中心だけど、ちょっとブラックカランとなども。タンニンは硬質っぽいのだけど、甘酸っぱい酸味がバランスをうまくとっている、心地よいワインだと思います。
2015.03.24
コメント(0)
本日のワインはカサノーヴァ・ヴェルメンティーノ2013年、生産者はラ・スピネッタです。スピネッタは元々ピエモンテ州のワイナリーですが、トスカーナ州のピサ南西30kmあまりの所にワイナリーを建造しサンジョベーゼのIGTやキャンティ、珍しい処ではコロリーノ100%なんかのワインも造っているようです。さて、感想です。グレー掛かったとても淡いライトイエロー。グラスからはラムネや白い花。口に含むと(あまり甘くない)レモネード、オレンジ、ビワ、少し青っぽさを残したラ・ルクチェ、香草。ミネラリーな切れ味がありながらも余韻は長く続きます。かなりオイリーなので白身魚のカルパッチョとかオイル系のパスタ、トマトソースもいいと思います。まさにイタリアンの為の白ワインですね。
2014.12.09
コメント(0)
本日のワインは、カベルネ・ソーヴィニョン・コレッツィオーネ・デ・マルキ1997年、生産者はイゾレ・エ・オレーナです。トスカーナ(というかキャンティ地区)の代表的な生産者の一つであると共に、りりたがワインを飲み始めた頃からの長~い付き合い(ワインとね)のあるワイナリーです。フラッグシップのチェパレッロ、甘口のヴィン・サントも素晴らしいけど一番お買い得なのはやはりノーマルなキャンティ・クラシコです。価格も手ごろなので見かけたら是非、買ってみて欲しいと思います。さて、感想です。グラスを傾けても向こうが全く透けて見えないほど暗く深いルビー色。14年を経て未だエッジには紅色が残っています。グラスからはバニラ、墨汁とスミレ。口に含むと、ブラックベリーが中心な黒果実、黒胡椒、セージ、バターなど。酸がそれなりにこなれてきており、タンニンも細かくエレガント。そんなで「ちょっと古酒」を感じますが、果実味はまだまだ元気な状態でした。
2014.12.03
コメント(0)
本日のワインは、キャンティクラシコ2009年、生産者はヴァルデッレコルティです。この2009年はガンベロロッソでトレビッケーリを獲得しているようです。さて、感想です。落ち着いた色合いのルビー色。グラスからはスミレ、カフェラテ。口に含むと、プルーン、ブラックチェリー、鉄、ハーブ、そしてミックススパイスなど、複雑性があります。意外とこのスパイス感が効いていて、エスニック料理やお肉でもスパイスを使った料理に合うような気がします。飲み口はどちらかというとさっぱり系。果実味は柔らかで豊富なのだけど、酸、タンニンと共にそんなに強く主張はしていない、でも旨いやん、香るやんって感じです。2千円ちょっとでこれは、超お買い得だと思います。
2014.11.04
コメント(0)
本日のワインは、ロッソ・ディ・モンタルチーノ2009年、生産者はチェルバイオーナです。チェルバイオーナを初めて知ったのは2000年、高木幹太さんのイタリア銘醸ワイン案内という本を読んでから。その本ではブルネッロのセカンドとしてロッソは造らず混醸のIGTチェルバイオーナしか造って無いと書かれてました。造りだしたのは最近なんでしょうね。(ここ10年?)さて、感想です。ほんの僅かに小豆色がかったているガーネット色。グラスからはイチジク、カラメル、バニラ香、そして紅茶やほうじ茶のような焙煎香も。口に含むと、杏をはじめとするドライフルーツのバスケット、オレンジピール、インク、それからブルネッロらしい土っぽい香り。エレガントで、出汁っぽい旨味を感じます。それにしても、エチケッタカッコいいです。ブルネッロは同じ柄の白黒反転バージョンなのですが、ロッソの方がいいですね。
2014.10.24
コメント(0)
本日のワインは、ロッカメナ・デル・カルディナーレ・ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ2006年、生産者はグルッポ・ヴィーニ・セレジオナティです。こちら、ブルネッロあり、タウラージあり、モンテプルチアーノ・タブルッツォありの広域生産者協同組合です。激安銘酒シリーズということで、とあるデパートで税別2千円で売っていました。安っ。さて感想です。エッジが少し茶色掛かった深めのルビー色。グラスからはタラゴンやデイルのスタンダード系ハーブ、そしてバニラ。口に含むと巨峰(←そのままやん)プルーン等の黒果実系、ブルネッロっぽい土、そして鉄分を感じます。それらを柔らかな樽香が取り巻いている感じですが、酸がかなりしっかりしており、あまり冷やしすぎると酸が立ちすぎると思います。ブルネッロさはしっかりあるので、税別2千円は上等でした。
2014.10.16
コメント(0)
本日のワインは、ペルラート・デル・ボスコ2011年、生産者はトゥア・リータです。サンジョヴェーゼ75%、カベルネ・ソーヴィニヨン25%のセパージュです。価格は、レディガフィやシラー、ジュスト・ディ・ノートリよりも安めなので低く見られがちだけど、こちらもトゥアリータにおけるサンジョベーゼ主体のフラッグシップです。さて、感想です。暗く深い色合いのルビー色。エッジもかなり暗めな紅紫色。グラスからは、洋ナシのタルトやコンポートのような甘い香り。口に含むと、ブラックベリーやブルーベリー、ダークチェリー、洋梨な果実味。加えてペパーミント、シナモンなどのハーブ香とスパイス、そしてカラメルを甘くパウダリーなチョコレートとココアが包み込んでいます。酸味はさわやかな青りんご系で結構強めなのにするっと飲めてしまう優しい舌触り。ホント、美味しいワインです。レディガフィになるかもしれない、トゥアリータのメルロ。こちらはこの夏訪れた時に、タンクの説明をしてくれるステファノ・フラスコッラさん。コチラはセラー。このあと、たっぷり色々・・・頂きました。
2014.10.01
コメント(0)
本日のワインはモングラーナ2009年、生産者はクエルチャベッラです。グレーヴェ・イン・キャンティに醸造所をもつクエルチャベッラですが、このワインの葡萄はトスカーナの南部のマレンマにある畑からのものです。サンジョベーゼ50%、メルロ25%、カベルネソーヴィニョン25%のブレンドです。さて、感想です。僅かにくすんだ暗いガーネット色。グラスからは、スミレ、少し青っぽいハーブ、それから少しの動物臭(なんだろ?)。口に含むとプラムやブラックチェリー、グミな果実味。スパイス、ミルキーさとエスプレッソ香も感じられます。ジンジャーを感じさせる酸と明るいタンニンはとても良いバランスです。何よりも千円台、という価格がいいですね(笑)。
2014.09.20
コメント(0)
本日ワインは、キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ・セル・ラーポ・プリヴァータ2009年です。この年はフラッグシップのカステッロ・フォンテルトーリが作られてませんが、このワインが突如作られています。ちょいと昔からイタリアワインを飲まれている方はよくご存じだと思いますが、同社ではセル・ラーポというCCRを93年まで作っており、(これまた生産中止となったメルロ混醸のコンチェルトと共に)一部の方からは大変人気があったようです。セル・ラーポは商品ラインナップの整理の為に一旦生産中止となり、何故かまた2006年に復活しました。でも、コンチェルト(94年で終了)はシエピとコンセプトがダブっているので、もう出ないのでしょうね。このヴィンテージしか生産されていない、このプリヴァータ2009はサンジョベーゼ90%、カベルネ・ソーヴィニョンとメルロが5%づつのセパージュとなっています。さて、感想です。暗く深いガーネット色。グラスからは白い花、樽から?の香ばしい香り。口に含むと、プラム、ブラックカラント、杏、など複雑な果実香、そしてスパイス感もしっかりありますね。完熟の果実の甘さをワイルドブルーベリーのようなキュッとした酸でビシッと締められており、細やかで密度の高いタンニンと相まって、既によいバランスで纏められています。ただ、どれも要素が強いので4~5年経ってからもう一度飲みたいワインでした。
2014.08.31
コメント(0)
本日のワインは、キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ・イル・カンピテッロ2011年、生産者はモンテラポーニです。自社での瓶詰は2003年と歴史が浅いワイナリーですが、先日のトスカーナ訪問時の各ショップでの扱いはかなりいっちょまえな感じでした。しかもかなり(現地でも)高め。りりたのよく購入するワイン屋さんでも(高いのに)かなりな一押しで、(高いけど)期待されている生産者なんですねぇ。セパージュはサンジョヴェーゼ90%、カナイオーロ7%、コロリーノ3%となります。さて、感想です。暗く沈んだ色合いのルビー色。グラスからはスミレ香とちょっとクッキーっぽい樽香、キャラメルをも思わせる香りがミックスされて漂ってきます。口に含むと、シロップに浸かったチェリー、野生のグミ、スモモなどの果実香が満開です。勿論、土や白胡椒を中心としたスパイスもしっかり出ています。厚みのある果実とコーヒー等のロースト香、そしてサンジョベーゼらしい妥協の無い酸により全体が構成されていて、兎に角みっちりと隙が無い感じがします。しみじみとした旨味に加え、その甘味と厚みはどこかアマローネを思わせられます。
2014.08.18
コメント(0)
本日のワインは、カステッロ・フォンテルトーリ・キャンティ・クラシコ・グラン・セレツィオーネ2010年、生産者はマッツェイです。2010年度が初ヴィンテージとなる「キャンティ・クラシコ・グラン・セレツィオーネ」カテゴリのワインです。ノーマルのキャンティ・クラシコ(アンナータ)、そしてリゼルヴァに次ぐ第三のカテゴリとなります。サンジョベーゼ92%、残りがマルヴァジア・ネッラとコロリーノです。さて、感想です。透明感は高いが深いガーネット色。グラスからはスミレ、バニラ、華やかでミルキーな香りがします。口に含むと、ブルーベリーやアメリカンチェリー、ライチ等の果実味が中心で、猫草のやハーブが周りを彩っています。柔らかく、優しい飲み口。タンニンはボリュームはありますが、とにかくきめ細やか。また、酸も柔らかくも伸びがあり、今既に十分に飲める状態になっていると思います。こちらがバックラベルになります。今でもちょっと良いCCリゼルヴァだと5千円以上も珍しくありませんが、このカテゴリが日本に流通し始めると、1万円前後な定価のキャンティ・クラシコが出てくるのでしょう。因みに、このワインは2009年モノは生産されておらず、代わりにキャンティ・クラシコ・リゼルヴァ・セル・ラーポ・プリヴァータというワインがその年分のみ発売されています。そんなに悪い年でもないのに、なぜなのかな。
2014.08.01
コメント(0)
本日のワインは、デジデリオ1999年、生産者はアヴィニョネージです。エチケッタの動物は?正解は正統ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナたるキアーナ牛です。ということで前回からキアーナつながりでした。メルロ85%、カベルネ・ソーヴィニョン15%。さて、感想です。エッジは小豆色。非常に濃い、向こうの見えないダークガーネット。墨汁のような香りをもち、むしろシラーに近いような印象をうける。流石にシラーで有名なコルトーナ産。口に含むと、柔らかく厚みを持っているけど、すこし単調な印象を受けるスタート。果実はブラックベリーはプルーン、複雑なスパイスの香りが全体を引き締めています。酸は大人しめですが、しっかりフィニッシュまで残るしたたかなもの、時間が経つにつれ、土やクチナシのような、そしてバラのような芳醇な香りが増してきました。まだまだ、元気なワインでした。今回のトスカーナ旅行において、アヴィニョネージは訪問予定、そしてキアーナ渓谷にIGPキアニーナ牛を食べに行ってきます!また、レポートします。
2014.07.04
コメント(0)
本日のワインは、ブラマソーレ2008年、生産者はラ・ブラチェスカ(アンティノリ)です。トスカーナにおけるシラーの銘醸地コルトーナで作られたシラー100%のワインです。コチラのワイナリーはモンテプルチャーノにも畑を持っており、素晴らしいヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノを造っています。さて、感想です。シラーらしいとても濃厚なルビー色、エッジは赤紫をしています。グラスからはミルク、インク、放牧系のハーブの香りがしますが、全体的にとても柔らかいタッチの香りとなっています。口に含むと、ブラックカラントやブラックベリー等の黒果実が満開。黒コショウや炭の香り、全体をカカオやチョコレートで覆われています。しっかりとした構成ですが、飲み口はとてもシルキーでエレガントさを持っています。さてコルトーナといえばキアーナ渓谷。キアーナ渓谷といえば有名なアレですね。次回はそれにちなんだワインを。
2014.07.01
コメント(0)
本日のワインは、本日のワインは、キャンティクラシコ1999年、生産者hポッジォピアーノです。サンジョベーゼ主体のロッソ・ディ・セーラで知られる同蔵のキャンティクラシコです。この頃のエチケッタは、今と違ってシンプルでオーソドックスな感じがします。さて、感想です。非常に濃いルビー色。エッジは少し小豆色掛かっています。香りは、年月を感じさせぬライチやマンゴスチンのような活き活きとしたものです。フレッシュで赤い果実味が十分に残っており、アニスのようなエキゾチックなスパイス感もあります。また、しっかりとしたボリューム感の中に、まるでメルロが混醸されているかのようなまろやかな柔らかさ、複雑さも持ち合わせています。まだ少し熟成の余地がありそうです。
2014.06.15
コメント(0)
全152件 (152件中 1-50件目)