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16年一緒にいたワンちゃんが急に亡くなった。
この間、我が家はすべからく「狆本位制」だった。
ペット向けの葬儀を済ませた翌日、どうしても外せない仕事が大崎市であり、最悪のタイミングを免れたのは不思議なことである。
無事仕事を終えた後、どうしてもそのまま帰宅する気持ちになれなかった。ワンコがいない家で、妻と二人でボロボロと涙をこぼし続けることに耐えられなかったからだ。
妻は、「斎藤ひとり」という方の説法動画に浸るからいいわという。
こんなとき、凡人はやっぱり海を見たくなるんですわ(笑)。
ただ見るんじゃなくて、バルコニーで寛ぎながら、ビールなど片手に、食い入るように海を眺めたい・・そう心に浮かぶと自制がきかなくなるのが私の少ないいいところだ。
楽天トラベルで見ると、ひとり用は大概街側の部屋しか供されない。
海側がいくらガラガラでも、そういう宿が多いが、古い慣習に囚われて実に多くの商機を逃していると思う。
翌日が平日の泊まりだと、かなり高いが海側に泊まることができる。
朝食付き海側プランを選択。
この地にセンチュリーホテルが建ったのは、私が随分若い時分のことだ。最高のロケーションで、どことなく当時のシェラトン・ワイキキとか、ハレクラニ・ホテルのような雰囲気を持つ建築。いつか、泊まろうか・・と思いつつはや30年以上か。
建物は今見ても雰囲気が良くて、海辺のリゾートホテルの高揚感はあまり色あせていない。
チェックインできたのが、もう日が傾きかけてきたときだったので、急いでビール片手にバルコニーに出る。年甲斐もなく、松田聖子の「渚のバルコニー」なんて口ずさんだ、が、また愛犬のことを思い出してしまった。
ああ、でも松島はいい!自宅から40分もかからないところにあるので、ご無沙汰もいいところだったが、来るとそのたびに感動する。そして、もっと頻繁に来ようとそのときは思うのだが・・別居中の親のようなものか。
夕方は海岸地域を散策。
観光汽船などは、どれもコロナ禍で運休していて、舫われた観光船たちも所在なげに波に揺れていて、あるく客はとてもまばらで、もの悲しい。
水族館後に紆余曲折の末完成した「宮城県松島離宮」は物語性を建築に移植したであろう素敵な建物だ。
庭園のライトアップなどもあり、開館こそしているが、客よりはスタッフの方が多く、夕食をとろうと目論んでいた店は休店中。
さんざん歩き回ったあげく、めぼしい店は閉まっていたので、ホテル内でマッサージを頼んだ。
女性のマッサージ師は、話題も豊富で、よどんでいた鬱情も、いくらかほぐされた。
揉み方もとても上手だったので2回続けてお願いした。
大浴場は露天が2つもついた本格的なもので、温泉のとろとろ感がものすごく、中山平もかくやと思われる。これは思わぬ収穫であった。ただ露天のほうは、どうも道路から丸見えではないかと思えてならぬ。
翌朝の食事はこのような感じ。丁寧なつくりで美味だったが、ちょっと品が良すぎるかな・・コロナのせいで私の好きな朝食ビュッフェで「暴虐!好きなもの三昧の蠍団」ができないのがくれぐれも残念。
チェックアウト前に売店前を通ったら、スタッフの方が飛び出してきて「おはようございます!」と元気がいい。
「これは買わないで通り過ぎるわけにはいきませんね。こまったな」
この女性はとても営業上手だった。
昨日、ホテルの周辺を写真をとって歩いていたのを、売店から見ていたらしい。
「プロの方ですか、写真集とか出しておられるのですか」
ホンマに商売上手である。
「いや、カメラの操作方法もわからなくて、全部オートなんですよ・・」
とにやけて土産もう二箱。
チェックアウトの時にフロントの男性たちに、「いや~いいホテルでした」というと、反応が少し活き悪かった。
コロナの影響ですこし盛り下がってるのかな~。
経験則上、愛想こそが宿泊施設の超過収益力の源泉なのだが・・。
松島の美しさと街の元気のなさ、稼ぐ女性のたくましさが印象に残るプチ旅行であった。
松島温泉 松島センチュリーホテル
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