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September 1, 2005
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ポーターの5つの力の2つ目は、新規参入の脅威である。業界に新規参入者が入ってくることは、より厳しい競争が起こるということであり、業界全体の収益が悪くなる可能性が高い。例えば、電力・通信など、規制されていた業種において新規参入が認められるようになると、既存の会社の収益性はほぼ間違いなく悪化する。何故ならば、競争にさらされるようになるからだ。今、話題となっている郵政民営化においても、競争にさらされることによって今まで効率的でなかった業務が改善される、ということも議論の1つになっている。民営化させられてしまう方はそれを阻止した方が収益性の確保の観点から好ましいわけだ。

従って、新規参入がなかなか行なえない、ということであれば、業界全体としては好ましい。一般的に、参入障壁を高くする要素は、以下の通りである。

●参入のための資本コストが大きいこと
●規模の経済が働くこと(規模が小さいと収益が確保出来ない)
●原材料、必要な技術・特許、など、製品生産、サービス提供に必要なものを手に入れることが困難であること
●製品・サービスの差別化が進んでいて、入り込む余地がないこと
●ディストリビューション・チャネルを独占して、他が入り込む余地がないこと
●法律・規制による参入障壁が存在すること
●新規参入した場合に、既存企業からの報復の脅威があること


これらの要素がある場合(全部を満たすことはないであろうが)、新規参入は難しく、既存企業は厳しい競争にさらされることなく、企業活動を行なうことが出来る。冒頭で示した事例は、法律・規制による参入障壁が存在していた典型的なものであるし、マイクロソフトがパソコンのOSソフトマーケットを独占しているのは、技術・特許など、他社が手に入れることの出来ないものを持っているからである。また、新規参入には、コスト構造が大きく影響しており、固定費用が大きく、規模が大きくないと採算が取れない場合には、新たに入り込む企業はリスクも大きくなる。例えば、工場が必要となる自動車、家電製品などのメーカーはこれ以上増えていくのは難しいであろう。

ちなみに、アメリカで、最も収益性が高いと言われているのは、製薬業界であり、新薬開発のための資本コストが大きいこと、特許によって人気薬品の生産が守られていること、などによる参入障壁もその収益性の高さに寄与していると思われる。逆に、収益性が低い業界としては、航空機業界が上げられる。現在では格安航空会社が多数存在して、お互いの利益を食い合ってしまっているのだ。飛行機はリースで借りることが出来、パイロット等の従業員雇用、空港使用なども比較的簡単に行なえるので、参入障壁はそれ程高くないと言える。

明日は、プロレス業界における新規参入の障壁について考えてみる。





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Last updated  September 1, 2005 09:43:41 PM
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