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2004.12.11

私の「忠臣蔵」論

(3)

テーマ：ひとり言・・？(17626)

カテゴリ：カテゴリ未分類

毎年この時期になるとテレビや劇場で「忠臣蔵」が上演されている

「忠臣蔵」ほど日本人に愛された「物語」はないのではと思う
何故、日本人は「忠臣蔵」が好きなのだろうと独断と偏見で考えてみた
忠臣蔵のストーリーは「元禄時代の大衆が望んだストーリー」だ
戦国時代の記憶も無くなった徳川幕府に統治された「元禄時代」
時の将軍は「犬公方」と呼ばれた平和呆けの綱吉、その配下で政治を司る役人達は太平の世にありがちな「役得」を当然とする風潮
その時代に、規律を破った浅野内匠頭への不公平な裁きは、元禄の大衆心理を刺激した。時代の流れは大衆の深層心理にあった「お上への不満」を悲劇の赤穂藩士達が「表現」してくれないかと願ったのではないだろうか
作者は元禄時代の「大衆の願望」

始めは乗り気でなかった大石蔵之助は時代の要求を悟って、見事に「忠臣蔵」を演出した
守りの堅い吉良上野介をたった４７人で討ち入り、見事に本懐を果たし首を取り、４７人揃って（原惣右衛門を除いて？）１２月１５日未明、積雪の江戸の道を「舞台の花道」のごとく両国から品川泉岳寺まで約１０キロ、江戸中の拍手喝采を浴びて凱旋する
なんと見事な名舞台！なんと完璧な演出！
元禄の大衆が望んだストーリーを見事な舞台劇に演出した大石蔵之助
忠臣蔵は日本人にとって「シェークスピア劇」以上の「名舞台劇」なのだと思う

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