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伊藤左千夫の名作。多分映画にもなったはず。
高校の頃に読んでおけと言われた本だが今まで読むことがなかった。もっと長編かと思っていたが、2時間ばかりで読んでしまった。伊豆の踊り子のような出会いの部分もなく、目の前で死ぬ場面もない。伝聞でさらりとすんでしまう。まあこの頃のどぎつい表現に比べたら想像を働かせる上でこんなのがいいのかも知れない。年上婚を反対され、無理に結婚させられ、結局死んでしまうわけだが、そのシーンは回想として語られている。
その話を女房にしたら、何と彼女の父親がファンで、自分の名前をつけたんだそうだ。「もう少し幸せになる人の名前を付けてくれたら良かったのに」と何度か文句を言ったらしい。
姉さん女房のところは予定通り?だったが、主人公と違って色は黒く健康、子供が3人。
これは彼女の名前に漢字でなくかなを当てたからか。但し、かく言う私も産婆をしていた祖母が母から取り上げるなり「色の黒い子やな~」と言ったそうだから相当のものだったんだろう。大人になってから聞いた話だが小学校でも「あの色の黒い子」で通用していたと言う。ま、黒くても何でも大きな病気もせず暮らしているんだから満足している。
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