PR
合宿にも等しい詰め込み練習の5月4日。強い風ながら見事に晴れ上がり、練習にはもったいないような天気に恵まれた。
10時集合で発声練習をやり、新曲の音取りを昼まで。その後食事をしながら総会開催。合唱団を始めて現在の団だけでも20年を超えるが、食べながらの総会というのは初めてだ。もっとも、去年やったことと使った金をまとめて報告し、今年の予定と予算を示すだけなので本来ならそう時間のかかる作業ではない。昼飯の話題が合唱団の話だと思えばいいのかも。考えようによっては人の悪口なんぞ言うよりは遥かに健全だ。
そして13時。本日の講師、萌ちゃん先生がやってきた。沖縄の大学で声楽を勉強し、そのままカルチャーセンターの講師とかやっていたのだそうだ。昨年実家に戻り、その途端に第九のソプラノパートリーダーに。若〜いリーダーだ。この子にうちの指揮者がほれ込み、一度ボイストレーニングをやってもらおうと言うことになったのである。
身長153cmと言うから小さな体だが、体を響かせる発声はすごい。また同時にお茶目さんである。私たちの団は本当に経験律で動いているものばかり。ピアニストだけが音大卒、指揮者も含め他はまるで縁のない職業だ。学部もばらばらだ。
一通りの声を聞いたところで、「声がすぐ前に落ちてます。もったいないな〜 もっと前に飛ばす思いを込めて歌ってみましょう」「のどのところを意識する方が簡単に出ますけど、ここには筋肉が少ないのですぐに疲れます。だから下のほうの共鳴を使うんです」ふ〜ん、なるほど。「歌と言うのはスポーツです。結構しんどいです。歌手は太った人が多いけど、体脂肪は少ないんですよ」
その気になる、させるというのは大事なことだ。この一言でいっぺんに音圧が上がる。「ぽんと入る」ことは客に「お?」と思わせることだ。ところが「もわっと入る合唱団」の方が圧倒的に多い。これが発声の統一になるからこの子はやっぱりすごい。「だめ」とは言わずに「もったいない」トレーニーのプライドを傷つけないようにと言う配慮か。
曲の練りに入る。「歌になると言葉が付いてきます。言葉をお客さんに届けないと意味がありません。例えば「嵐」のイメージを皆さん持って歌ってください。ただ単に発音しているだけでは思いも入らないし、伝わるものもありません」
「そのために、 子音の練習をしましょう。子音をはっきり立てるには、音符よりも早く声を作るのです。日本語はその辺あいまいなんですが、ドイツ語などは前に持ってこないとタイミングがどんどん遅くなります」いちいちもっともなんだが言われてもすぐに忘れてしまう。
気を入れる、心を込めて、言うのは簡単だがなかなか難しい。しかしパートで同じイメージを持つと人数以上のパワーになる。同じ思いを持つことが課題かな。
3時間の指導でも皮の剥けたところがたくさん出来た。
谷川俊太郎氏 逝去 2024年11月25日
播州合唱祭から投票へ 2024年11月17日
休日の強化練習 2024年10月27日
カレンダー
コメント新着