老父のつぶやき

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2023年05月15日
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カテゴリ: 視・紙・誌面から
「死んだ後のことを話題にすると相方が「気分悪くなるからそんな話しはするな」という」と仕事仲間がこぼす。家の片づけを含め、どういう方針で臨むかは非常に大事なことだと思うのだが、ある程度以上の年の人は、なぜか「死後の世界」の方に心配がいくようだ。

私の父も実はそうだった。「おまえは死ぬことは怖くないか」と学生の時に聞かれた時に、母とそろって「生きている以上誰でも死ぬ。死んで戻ってきた人はいないのだから多分どうってことないよ」「死んだら脳が働かなくなって痛いも怖いも分からないはず。寝た時みたいな状態だと思う。そこで終わりやで」
などと言ったら、えらく不機嫌になり、「死んだらそれまでなんて、何と言うことを言うのか」と怒り出し、1週間口をきかなかった。

生物であるから、誕生も終演もあるのは当然だと言ったつもりだったのだが、父は「死後はほったらかされる」と拡大解釈したようだ。浄土真宗の「御文章」の中には、あちこちに「後生助けたまえ」と言う文が出てくる。「あちらの世界」とか「旅立つ」とか言う言葉も葬式ではよく使われる。多分「死後の世界」があるものとして生きていたのだろうが、私の方は「死んだらそこで終わり」と考えているからそこでぶつかったのだろう。

姉の遺品はまだ片づかない。ものを捨てることを極度に嫌ったので、「ゴミ屋敷」に近いものだ。親なら仕方ないなと思いながらも処分して行くのだろうが、姉のとなれば逆に腹が立つ思い。「なんであんたの後始末を私がしなきゃいかんのだ」となる。子供にはこういう思いはさせたくないから、親族委託なり任意後見で負荷を減らしてやるつもりだ。女房とも「葬式なんて最低線で良いよな」とか「親族でも呼ぶのはここまででよかろう」などと話している。家を息子が継ぐのか、孫が継ぐのか、なってみなければ分からない部分も大きいが、子供たちとも良く話し合っておかなければ。

墓も面倒なものの1つ。「死体遺棄にならないための骨のごみ捨て場と心得よ」は言いすぎかな。





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最終更新日  2023年05月15日 23時02分08秒
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