花畑 風来(はなばたけ ふうらい)映画日記

PR

×

Profile

風来2004

風来2004

Freepage List

Archives

2026.05
2026.04
2026.03
2026.02
2026.01
2005.12.04
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
 この映画の原作は出演者2人のラジオドラマからはじまり、舞台化され、映画化されたものである。


 この映画は「傑作」である。
おそらく観た人のほとんどは、直感的にそう思う筈である。

 一般に喜劇と呼ばれている映画のおおくは、実際に観て見るとあまり笑えない。
特に喜劇役者と称される人達を集めたような映画は、笑えない。
喜劇役者の演技力と脚本の力に頼ってしまい、笑いを増幅するような映像が施されていない。
 それほど、笑いの映画をつくることは難しい。



それが証拠に、笑い転げている犬や猫を見た人はいないだろうし、大笑いをして水槽の中で跳ね回っている金魚など、見た人は勿論いない筈である。
 喜んでいるかのような表情をみせる犬や猫や金魚はいるが、喜びと笑いは明らかに違うものである。
 この映画を観たことをきっかけに、今まで意識しなかった笑いについて、深く考えてみるのもいいのかもしれない。


 主演は役所広司と稲垣吾郎。
2人とも喜劇役者ではない。
むしろ、喜劇よりもシリアスな役に向いている。
 シリアスなイメージの2人の役者が、脚本の主旨を的確につかみ演じているからこそ、傑作映画になったともいえる。

 映像も2人の役者のやりとりからくる微妙な人間心理の変化に迫力を与える役割を果たしていて、脚本のおもしろさの映像化に成功している。



 「生きて帰って来い。死んでいいのは、お肉の為だけだ。」

 これは検閲官、向坂(役所広司)が、戦地へ赴くことになった劇団「笑の大学」の座付き作家、椿(稲垣吾郎)に、最後に贈った言葉である。


 「お国の為に」

 「お国の為に」

 「お国の為に」

いつの間にか、「もじり」が入って、



にすり代わっている。

 こうした様々な「笑いの要素」の詰まった舞台脚本を検閲官に認めさせる為の、喜劇作家の「7日間の戦い」を描いた物語である。


 「権力に対する僕なりの戦い方は、検閲官に言われたとおりに書き直して、さらにおもしろくする。僕には自身がある。一晩考えれば、いい案が浮かぶ筈。」

お笑い劇団など、ご時世に合わないから潰してやろうとする検閲官に、いつの間にか、笑いの脚本づくりを手助けさせ、

 「こんなおもしろい世界があるなんて、この本を書いた男の知恵に心から感心した。」

と、言わせるまでになってしまうのである。


 「自分なりの戦い方」

という言葉が、さりげなく心に残る映画である。









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005.12.04 20:58:35
コメント(24) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

▲▼廃棄食材を活かす… sunkyuさん

whoami ty*さん
お佳世の日記 お佳世さん
アラ還ナースエイド… ゴンちゃんの部屋さん
沈思黙考中 永遠のホホエミさん

Comments

風来2004 @ Re:お久しぶりです☆(10/08) Нагцеройさん >コメントありがとう☆いまでは…
風来2004 @ Re:ご退院おめでとうございます。(10/08) るるりるるらさん >そうでしたか。。。…
風来2004 @ Re:だ・大丈夫ですか???(10/08) まりりん先生さん >そんなに大変だった…
風来2004 @ Re:ちっとも知りませんでした。(10/08) sunkyuさん >退院おめでとう御座います…
Нагцерой @ お久しぶりです☆ コメントありがとう☆いまでは映画もPCでレン…

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: