HP de るってんしゃん

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2010.02.14
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カテゴリ: 伊坂幸太郎
お久しぶりです、るってんしゃんで御座います。皆様お元気ですか?私はようやく大殺界も明け、そろそろ人生の春がやってきてもいいんじゃないかと期待しているところです。てか、大殺界がどうこうとか言ってたあの人どこいったんでしょうね?(笑)まぁ、占いなんてくだらないと言われる方も大勢いらっしゃると思いますが、個人的には、ホントに大殺界メインの年に人生初の入院をしまして、結構バカにできないな・・・と思ったりしてます(笑)

さて今日、なぜ久しぶりに日記を書こうと思ったのか申し上げますと、母校の大学で「国語国文学会」というものがあり、それに今年は参加したからです。卒論でも大変お世話になった教授が今年で定年を迎えられるということで、大学での最後の講話がありました。国語専修は1学年10人程ですので例年50人くらい入る教室で実施されていた会ですが、教授の人徳により歴代の卒業生200人近くが集まり、急遽大きな講義室に場所が変更になったくらい本当にすごい教授です。「「こゝろ」の流れ」という内容で講話されたのですが、時間オーバーにもかかわらず最後「え?もう終わっちゃうの!?」って思ったくらい聞き惚れてしまう、本当に興味深いお話で、さっそく漱石の「こゝろ」を再読したくなりました。

その後、教授の研究室を長蛇の列に並んで訪ね、私の卒論への伊坂幸太郎さんからのお返事(コピー)を、教授の研究室に保管してある卒論と一緒に束ねて下さるようお願いしました。教授から「あの卒論は本当によくまとまっているので、学生によく見せているんですよ」と言って頂きました。さて本題はこの後なんですが、その研究室の前の廊下で、ある可愛らしい女の子から「○○さんですよね?」と声を掛けられました。私は大学生の時、飲み会にもほとんど出席しなかった上、同期には個性の強いメンバーが集まっていたので、他学年、特に下級生には、自分の存在感はゼロに近いのではないかと思っていました。だから声を掛けられて戸惑ってしまったのですが、「あ、はい、○○です・・・」と挙動不審な私に、その子が「伊坂幸太郎さんで卒論、書かれましたよね?」と言うのです。正直、申し訳ないことに誰か覚えていなくて(だって在学中、たぶん挨拶ぐらいしかしたことない・・・)先輩か後輩かも分からず「え?覚えていて下さったんですか・・・!?」と言うと、その子は「あれで興味を持って、伊坂幸太郎さんの本を読むようになったんです!私、□□っていいます。」と言ってくれました。名前からすると、私の1学年下の子だったようです。その後、教授がお帰りになられるということでバタバタでろくに会話できずに終わってしまったんですが、なんていうか、卒論の力ってすごい・・・!と感動しました。いや、伊坂幸太郎の力ってすごい!と言うべきなのかな。大学卒業してからもうすぐ3年経つけど、なんか、自分、大学に足跡残せたんだなーって、先輩らしいこと何もできなかったと思ってたけど、ちゃんと後輩にバトンを渡たすことができたんだなーと思って、生きてて良かったなーって、そして伊坂さんありがとうって、なんか泣きそうになってしまいました(笑)

この日記のテーマ「伊坂幸太郎作品を語ろう」も私が作ったものだけれど、あの頃は私以外に伊坂作品をテーマに日記を書いてる人なんて誰もいなかったのに、今日見てみたら他にもこのテーマを使って日記を書いて下さっている方々がいて、本当に嬉しいなと思いました。人と人とを繋げてくれるこのような連鎖を、今後も広げていきたいものだなと思います。





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Last updated  2010.02.14 22:46:12
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