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2006.10.31
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テーマ: 短編を作る(405)
カテゴリ: 短編小説

「人間は死んだら体から魂が抜けるといっているがそれはちょっと違う、抜けるんではなく狩られるんだ、
俺たち死神によってな。」
「そんな・・なんで魂を狩るのさ、からなかったらまだ生きれたんじゃ」
「いや、死んだらもう生き返れないんだ、俺たちが魂を狩らなければ魂は黄泉の国にもいけずずっと
死んだ肉体の中にいなければならない、当然生まれ変わるなどという事もできない。
一種の自縛霊さ」
良行の顔がどんどん曇ってきた、もう死んでいるんじゃないかと思うくらい真っ青だ。
 さてこの先を言ってもいいものか。まっもう言っちまったんだ最後まで話してやるか。
「魂を狩るとその魂は黄泉の国というところに連れて行かれる、そしてそこで仕事を命じられる。」
良行は驚いた顔で俺に言ってきた。
「えっ?死んだら天国か地獄に行くんじゃないの?」
この質問はもう何百回といわれてきた、いちいち答えるのも面倒だが。
「天国なんてものは無い。人間の寿命は皆100歳までと決められている、お前だったらあと88年だ。
人間はその間に生まれる前に決められた役目を果たすために生きているんだ。
その役目を果たしたら人間は死ぬ、何歳だろうとな」
「それじゃあ僕はその使命を果たしたの?」
「ああ、だからお前は死ぬんだ」
「その役目ってなんだったの?」
「さあな、それは俺にはわからない、自分で考えな」
「・・・」
良行はまた黙りこくった、さっさと話して終わらそう。だんだん面倒くさくなってきた。
「そして死んだ人間は100になったら生まれ変われるんだ。その間は働かなくてはならないけどな。
その働く内容は黄泉の国で決められる、俺のように魂を狩る役目だったり悪人に天罰を下す役目だったり
内容はいろいろだ」
良行は黙りこくったままだが、そんなことはどうでもいい、さっさと話して良行の魂を狩って帰りたい。
「お兄ちゃんはあとどれだけ働けば生まれ変われるの?」
えっ?突然の質問にびっくりしてしまった。
「俺か?俺は・・そうだなあと64年ってところか。」
「お兄ちゃん何歳で死んだの?」
俺のことはどうでもいいだろうと怒鳴ってやりたい気分だったがさすがにかわいそうなので止めておいた。
「俺は18で死んだんだ、お前と同じ病気でな」
「死ぬのは怖くなかったの?」
「そりゃ怖かったさ、だけど死んで死神という仕事をもらってからは生きていたときより充実してるぜ」
「ふーん・・・ゲホ!ガハ!!ゴホ!」
いよいよ来たか、母親を起こしてやろう。
「ガホ!!苦・・しい!ゲホ!助け・・て」
「良行!大丈夫!?今お医者様を呼ぶからね、がんばって」
じゃあな良行また後で来るわ、お前が死んだあとにな





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最終更新日  2006.10.31 20:08:28
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