武蔵野航海記

武蔵野航海記

2007年12月01日
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ピタゴラスの哲学はその源をバッカスの信仰に発するもので、瞑想状態で神秘体験をして世界の真理がわかるというものです。

そしてこの閃きから数学的に演繹して哲学の体系を作るというものです。

その結果できた哲学の体系がどんなに現実と合わなくてもそれは現実が間違っているからだと考えるのです。

こういう考えの背景には、真実は人間の目に見ることが出来ず、この世の現象は理想世界のブサイクな模倣でしかないと考えるからです。

これは、この世は仮の姿で本当は存在していないのだという考え方でもあります。

また人間の魂は輪廻転生するとも考えました。

プラトンは上記のようなピタゴラスの発想をすべて受け継ぎ、「イデア」というものを主張しました。

このイデアというのは英語にも入ってきて、「アイデアル」というのは「理想的な」という意味です。

「イデアの世界」はいわば天国のようなあの世の理想世界です。

そしてここには様々な「イデア」があります。

美のイデアもあるし、人間のイデアもあるし、赤い色のイデアも、机のイデアもあります。

美、人間、猫、色、道具などもろもろの物の理想形がイデアなのです。

すこしややこしいけれども我慢して読んでください。

例えば、あなたは大きな猫でも片足の無い猫でも、猫を見たら「これは猫だ」と思います。

それぞれの猫は一匹として同じものは無いのに、あなたはそれが猫だと分かります。

それはあなたの魂の中に「猫のイデア」の記憶があり、現実の猫を見たらその「猫のイデア」を思い出すから、それが猫だと分かるのです。

ではなぜあなたの魂の中に「猫のイデア」があるかというと、それはあなたの魂が輪廻転生しているからです。

あなたが死ぬと、あなたの魂は「イデアの世界」に行きます。

そして様々なイデアを見たのです。

その後あなたはまた人間に生まれて、かつて住んでいた「イデアの世界」の記憶がかすかに残っているのです。

西洋哲学にもっとも大きな影響を与えたプラトンの哲学は、平たく言うとこういうことを云っているのです。





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最終更新日  2007年12月01日 11時00分26秒
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