2013.01.28
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「モカ・イルガチェフェ・コケについてのやりとり」

新発売の「モカ・イルガチェフェ」について、
Twitterでマニアックな印象のやりとりが
ありましたので、ご紹介します。

常連のMさんとKさんです。

Mさんはさかもとこーひーの常連さんになってまだ一年程ですが、
ブログやTwitterで興味深い検証やご感想をアップしてくれています。

Kさんは、サンク・オ・ピエで一番マニアックを言われるワイン会を
主催してくれていて、僕は最初からそのワイン会に参加しています。

たくさん飲めるのはKさんのおかげなんです。

Mさん「さかもとこーひーの「モカ・イルガチェフェ」。冷凍ストックしておいた2012秋バージョンと、今日買ってきた2013新バージョンを飲み比べ♪」

Mさん「レモンバーベナ、紅茶といったキャラや、軽くサラッとした口当たりなどは共通してるけど、直接飲み比べると、2013ver.の方がマイルドな印象。香りと余韻で感じる独特のハニーが際立ってますね。」

さかもとこーひー「2013はイルガチェフェのコケというエリアをトレースできてるんですが円やかな白ワインのマウスフィールを感じました>直接飲み比べると、2013ver.の方がマイルドな印象。香りと余韻で感じる独特のハニーが際立ってますね。」

Mさん「なるほど!「独特のハニー」って、自分で言っててしっくりこなかった(笑)んですが、比較的甘めの白ワインで、これに近いのがあったかも…。」

さかもとこーひー「ワイン会主催してくれるKさんは、2012は明確な赤ワインを感じ、2013は確かに白ワインを感じるって言ってくれました。レモンやスイートジンジャーにフローラル、スパイシーがあって、さらにラウンドなマウスフィールを白ワイン的に感じました」

Mさん「そうですね。2012は冷めてくると特に、赤ワインを感じました。2013は、そういう感じではないですね。」

Kさん「昨日さかもとこーひーで今年のモカ・イルガチェフェを購入。去年のイルガチェフェはまるで素晴らしいブルゴーニュの赤ワインみたいな綺麗な酸があり、大好きな味わいと香りだった。今年のはそれとは違う白ワインのような香りと味わいで個性的!これも美味しい!!」

Kさん「甘口の白ワインではなく、完熟したブドウや熟成からくる辛口白ワインの蜂蜜香やスパイスの香りだと思います」

Mさん「表現は味の経験に左右されますね (^-^)。」「僕はワインの経験が薄いんで、あんまり表現に使えないんですけど、無理に使わない方が良いですね(笑)」

以下は今年の「モカ・イルガチェフェ」の紹介文です。

お待たせしました…「モカ・シダモ」に替わって「モカ・イルガチェフェ」の登場です。(「モカ・シダモ」は在庫が無くなり次第でおしまいです、たぶん1週間あるか無いか位です。)

今、エチオピアモカはエチオピア国内の事情で多くのロットが混ぜられたりして品質が不安定だったり産地の特定が難しいことが多くなっていますが…この「モカ・イルガチェフェ」は品質や魅力の素晴らしささは勿論…イルガチェフ地域の中心部に近いコケ地区とトレースが可能なロットを特別な許可により入手したものです。

さて、その魅力は…まず繊細なシルキーマウスフィールと言われる口当たりから…柔らかな甘さにイルガチェフェ特有の甘いジンジャーが追いかけてきました。飲み始めはとっても親しみやすい味わいなんですが…冷めるに従ってどんどんキャラクターが際立ってきます。白ワインのような印象がエレガントさを引き立て…さらに冷めてくるとレモンキャラクターの爽やかさ、さらに余韻にはレモンとジンジャーが重なってときめく魅力が長く続きます。

今迄いくつもの「モカ・イルガチェフェ」をご紹介してきましたが…それぞれにキャラクターの違いが感じられて、イルガチェフェだけでもその多様な魅力が楽しめますね。

普段あまり載せないのですが…エチオピアの豆はデータをもらうことが少ないので…以下に頂いたデータを少しまとめてまみます。



「アラビカ種発祥の地であるエチオピアの南西部ジマ地方には、現在でも多種の品種が自生しているといわれ、貴重な遺伝資源の宝庫となっています。有名なゲイシャ種もこのジマ地方が由来といわれています。エチオピアのコーヒーの中で、風味上最も特徴的なものは、イルガチェフそしてシダモのコーヒーです。フローラル、紅茶、レモン、エレガント、ジンジャー、シナモン等多様な風味を有しております。ゲイシャが話題になったのも、エチオピア系コーヒーの風味がスペシャルティコーヒー産業における価値のあるものであるからです。」

「イルガチェフとは、現地の言葉で「湿地とその草」を意味します。その言葉の通り、この地域は水源に恵まれ、良質の水洗式コーヒーの生産に適した場所です。更には1,600m以上、高いところでは、2,200mにもなる栽培地の標高、なだらかな景観、昼夜の寒暖差、生産性は低いですが、中米のティピカ種同様に若葉がブロンズで、横に枝が大きく伸びる古いタイプの品種、有機質肥料(コーヒー由来の廃棄物、家畜の糞尿など)、肥沃な土壌など、コーヒー栽培に適した土地ということができます。」

「小規模農家によって収穫された赤い実は、水洗工場(ウオッシング・ステーション)搬入前に選別され、熟度の良いものがタンクに投入されます。赤い実はマッキノン製のディスク式パルパーで皮むきされ、水流によってパーチメントはP1、P2、P3に比重で分類されます。(P1が重く、最上級。)パーチメントは醗酵槽に導かれ、そこで約36時間の醗酵処理、水路での水洗、約半日のソーキング(ヌメリの除去が充分であればパスすることも)、そしてパーチメントの水を切り、アフリカンベッドで天日乾燥します。天日乾燥中に不良なパーチメントは手選別され、更に精製されます。 パーチメントを休ませたのち、首都アディスアベバの脱殻工場(ドライミル)にパーチメントが搬入され、不純物除去、脱殻、比重選別、ハンドピックを経て精製され、生豆は麻袋に充填され、輸出されます。」

「現在エチオピアでは、国営などの農園(比較的大きい)、農協など一部の例外を除いては、ECXと呼ばれる取引所にコーヒーを納めなければなりません。イルガチェフの場合、ECXに搬入されたロットは、地区やグレードにより分類されますが、基本的にはロットが混ざることになります。これが品質安定しない原因です。」

「コケ・ウオッシングステーションは、私有の水洗工場で、イルガチェフ中心部に非常に近い、東よりに位置します。水洗工場は1,900m近くにあり、周辺には小規模農家が存在する緑の山々がそびえたっています。この水洗工場は、赤い実を搬入する生産者にも適切な賃金を払い、より品質の高いコーヒーの生産に取り組んでおります。またパーチメント以降の精製過程にも注意を払い、非常に欠点豆の少ない仕上がりとなっております。」







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Last updated  2013.01.28 14:09:30
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