2014.01.19
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2014-01-19




*1/19(日)20(月)臨時休業致します。ご不便おかけしますが、よろしくお願いします。

温暖な千葉でも今週は毎日厳しい冷え込みになっています。朝6時からの焙煎が真冬の予熱、火力になりました。焙煎機の熱で店が暖まるまで寒い寒い朝が続きます。しかし、日暮れは日に日に遅くなっていますし…おゆみ野店はすっかり春らしく明るく軽やかなS先生のウエルカムフラワーになっています。あとひと月ふた月の辛抱ですね。みなさん、くれぐれもご自愛ください。

お正月明けから飲食店やケーキ屋さんは暇になっていると伝わってきますが…勿論、コーヒービーンズショップも毎年1月は静かになりますが…お陰さまでさかもとこーひーは忙しい毎日になっています。真冬向けチョコレートにドンピシャの「ハートバレンタイン・カフェ」「陽だまり」は勿論…「エルサルバドルCOEパカマラル」を試飲でお出ししていると…その滑らかな口当たりと甘さにみなさん驚いて…チョコレートにもぴったり合うのでご好評頂いています。

そんなこんなで、チョコレートとこーひーのひとときが幸せな季節になりましたが…今朝アマゾンから「1つ3000円のガトーショコラが飛ぶように売れるワケ」という本が届きました。著者はケンズカフェ東京・氏家健治シェフで…シェフとは、去年の1月に出会って…その後ガトーショコラを取り寄せたり、贈り物にしたり…さかもとこーひーを取り寄せてくださったり…夏にはわざわざ仕事が終わってからおゆみ野店まで来店して頂き…お互い一瞬で何か相通じるものを感じ…色々と語り合った方です。

まだ…前書きの「はじめに」しか読んでいなくて…あとは19(日)20(月)の出張の移動時間に読みます。

その「はじめに」の最後の方の文章を読んで今回のプロのつぶやきを書こうと思ったのです。…「せっかくいいものを作っても、知名度やブランド力が低いばかりに多くのお客様の手元まで届かないとしたら、作り手にとっても、買い手にとっても、もったいないこと。逆に行列ができる人気店になったのに、売り方やブランディングを見誤ったばかりに人気を落として、世間から忘れ去られてしまったお店もあります。業界を問わず、日本にはいいものを真面目に作っている職人さんがたくさんいます。本書でお伝えする私のささやかな成功体験が、そんな職人さんたちが作るものを、もっと世のなかに広げられるきっかけになることを心から祈っています。」とありました。

良いものを作っていれば必ず売れるようになる!!といったようなことがよく言われます。これはあり得ないということを独立して30年で身にしみて分かっています。勿論、その商品や地域がたまたま売れる状況にあって…良いものを真面目に作って繁盛することもあります。しかし、店舗の大きさや地域、その商品が時流にあっていなかったり、価格と市場が微妙にズレていたりしたら、繁盛はありえません。

例えばケーキ屋さんやパン屋さんが新しくできると地域のみなさんは気になって一度は足を運んでみることが多いと思います。そして、食べてみれば美味しいとか好みに合わないとかすぐ感じます。



おっと、話しが飛んでしまいました…で、同じクオリティや魅力の商品が10人のお客様、100人のお客様、1000人のお客様…そこから口コミで広まるとしても…やはりその元になるお客様の数によって大きな違いが出るのが現実です。

氏家シェフも僕も…「本当に美味しいものを作って商売をする」…この一点が職人同士一瞬に伝わったんだと思います。そして、美味しさは勿論なんだけど、それだけでは商売は続けられないことも身にしみて分かっているんだと思います。

「本当に美味しいもの」と言っても、自分が「本当に美味しいもの」と思っているだけでは自己満足です。お客様に「本当に美味しいもの」と感じてもらうには…お客様の感じ方やお好みを感じ取ることが必要ですし…クオリティの高いもの、嗜好性の強いものになればなるほどその「本当に美味しいもの」を求める人は限られてきます。

ならば「本当に美味しいもの」を共感してくれる方に見つけてもらい、コミュニケーションを繰り返して、より「本当に美味しいもの」に育てて行く事が必要だと思ってます。

まぁ、そんなこんなで…「業界を問わず、日本にはいいものを真面目に作っている職人さんがたくさんいます。そんな職人さんたちが作るものを、もっと世のなかに広げられるきっかけになることを心から祈っています。」…この言葉に共感しました。

最近…業界の若い人へのアドバイスが増えています。毎日のようにあちこちから届く豆をカッピングして、メールや電話でアドバイスしたり…千葉市内の異業種の若手経営者、レストランケーキ屋美容院カフェラーメン店等々にもアドバイスするケースが増えています。

さかもとこーひーは20年過ぎて、お陰さまでお客様が増えてきましたし、子ども二人の学校終わったので学費の負担も無くなりましたから…このままのんびりと商売していっても良いのですが…来年の還暦が見えて来て、いいものを真面目に作っている職人が、本当にいいもの・美味しいものを作ってきちんと商売していけて…地域のお客様に喜んで頂き、そのようなお客様が増えて行く…そんな店が1件でも増えて欲しいと思うようになり、色々とアドバイスするようになったのです。

商売の話しになると…「お客さんを増やす」とか、「ターゲットのお客さんを見つける」といったような考え方が眼につきます。僕はそうではなくて…「お客さんが増える」とか、「相性の良いお客さんに見つけてもらう」というような考え方をアドバイスします。

「お客さんと増やすとか、売り上げを上げる」では無くて…「お客さんが増えるとか、買って頂く」…そんな考え方です。小さな店や職人はそんな考え方をするとけっこう上手くいくと思ってます。

お客を主語にするとかお客さんの立場になってとか言いますが…これがなかなか難しいようです。なんだかまとまりませんが…職人として「本当に美味しいものを作って商売をする」…そして「上質さと手軽さ」を大切にして2014年を歩いていきます。

「この味を知ることができて幸せです。」…お客様にそう言ってもらえるようなこーひーをお届けしたいと思っています。





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Last updated  2014.01.19 21:39:41
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