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2010.08.26
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カテゴリ: MOVIE






スージー(シアーシャ・ローナン)の想いと家族の悲しみが胸に響く映画です


碧い瞳がいつまでも心に残ります


私は14歳で殺されたと語り始めるスージーに胸が締め付けられそうになります



ラブリーボーン シアーシャ・ローナン



彼女自身の言葉で語られる、なぜあの男について行ってしまったんだろうという後悔、恐怖、


年上のまつ毛の長いレイに対しての恋するという初めての感情


死んでから知る、彼の彼女に宛てた手紙、約束の場所にも行けなかった


やり残したことが多すぎる・・・



彼女の想いがいっぱい綴られています



スージーは遠い所から家族を恋しく思い、


いまだ捕まらず、のうのうと暮らしてるミスター・ハーヴィ(スタンリー・トゥッチ)が犯人だと伝えたい


私が死んでからのみんなの事は手に取るようにわかるのに


自分の想いは伝えられない


もどかしくてたまらないです




一方、残された家族も想像以上の苦しみを味わっています



両親が自分がこうしていればと責める気持ちは痛いほど理解できます



特にジャック(マーク・ウォールバーグ)にとっては、


大好きなボトルシップをスージーと一緒に作り上げるのが楽しみであり、


娘との大切な大切な時間でした



スージーとボトルシップの帆を開ける最後の瞬間がこの上ない時間だったんだから



そんなパパとスージーの時間を奪った憎い奴



そのボトルシップを割ってるシーンは観てて辛いものでした



犯人探しに躍起になり、家族を省みずにあまりにも執着しすぎてしまったパパ



他の家族も苦しんでいる時にもずっと




愛する家族を失うという悲しみはどんな事をしても癒されはしません



一本一本現像するフィルムが虚しくて、先へは進めない家族の姿がそこにありました




思い出すたび鳥肌が立つミスターハーヴィ(スタンリー・トゥッチ)



バラを愛でながらスージーに視線を送るぞっとする隣人



一見穏やかな身なりの整ったオジサンの内面に


あんな欲望が渦巻いているなんて、気持ち悪くて仕方なかった



原作でのそのシーンは心臓バクバク鳴り響いてしまうくらい、ショックでした



そしてその殺人が初めてでない事、自分の子供まで手をかけてしまっていた事、


あの地下室が念入りに準備されていた事、すべてが気味が悪くて衝撃的です



ラブリーボーン シアーシャ・ローナン



彼の最期は私もすっきりしないけれど



それよりもスージーの愛する家族がもう一度寄り添うことができたことが嬉しかった



あの美しい天国が本当にあるのなら、スージーがずっと笑顔でいられる事を祈りたい




原作を読むと映画よりハードできわどかったりします


描写してないエピソードがあるので、なんか足りない感じがしました











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Last updated  2010.08.26 12:50:23 コメントを書く


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