くずみ さくやのダイエット&SnowMan好きブログ

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久住咲夜

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懐かしい友とブルー… New! バラ好きけいこさん

2008.02.01
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カテゴリ: BLコミックス
大人で余裕のある受けと、年下で我侭な攻めのお話で

うまくかわそうとする受けと、どんどん惹き込まれて貪欲に求め始める攻めの
駆け引きじみた感じにドキドキします


「極上の恋人 1」
水名瀬雅良先生
アクアコミックス



モデル事務所でマネージャーをしている匡弘は、社長に頼み込まれ、ワケありの
新人モデル・須田良海を預かる。

確かに素材としては抜群なのだが、銀行副頭取の息子という立場をいいことに、
超ワガママな言動を繰り返して手を焼かせる。
しかも、匡弘がトップモデルのアキトとつき合っているという噂を聞きつけると、
男同士のやり方を教えろと迫ってきて...!?


匡弘は自らも元モデルで、今は義父が社長を勤めるモデル事務所のマネージャーをして
います。
この匡弘が本当、美しい男性という感じで描かれていて
マネージャーとしての手腕も完璧で、攻めでもいいんじゃないかな?と思って
しまうのですが、仄かに色っぽさがあって
見せ方や描き方がうまいなぁと思ってしまいます

社長の命令で取引先銀行の副頭取の息子の良海を、モデルとして面倒を見てほしいと

モデルになりたいというのも「カメラの前に立てば良いだけ、簡単だから」と
平気で言い、匡弘を苛々させます。
モデルの世界を甘く見る、甘やかされて我侭に育った良海と匡弘は大きく衝突しますが
生意気で最悪だと思いつつも良海の親の力には逆らえず、良海の気が済むまでだと
マネージャーとして面倒を見る事を承諾します。


読んでいて、むむっとするのですが、どんどんと良海がモデルとしても人間としても
匡弘に導かれて成長していくお話なので、最初はこれくらい最悪な我侭なお子様で
丁度いいのかな(笑)
悪い事まではしていないのだけど、思うことや言う事が全て認められてきたからこそ
出せる我侭さというか。

ある日、事務所のモデルの青年とキスをしているところを良海に見られた匡弘は
散々「こんなのがマネージャーなのは嫌だ」と、文句を言われますが、
言葉の仕返しに良海の唇を奪い、嫌なら変えればいいと一蹴します。

結局、マネージャーの変更は無く良海のモデル活動に匡弘は付き添いますが、
トップモデルである「アキト」と匡弘が付き合っているという噂を聞いた良海は
キスをした日から匡弘の事を意識し始めていたことで、噂に衝撃を受け
また、モデルとしてトップであるアキトへの敵対心から
親の権力を持ち出し「男同士のやり方を教えろ」と、匡弘に脅迫します

それからふたりの関係が始まるのですが、匡弘はどちらかというと
子供な良海を嘲りつつ、いつか飽きるだろうと
どこか余裕を持って、仕事のことを考えて抱かれてやっているという感じで
甘い雰囲気ではなくて。

良海のほうは、最初は嫌な大人だと思いつつも
段々と匡弘の魅力にはまっていってしまうという感じで、お互い「恋や愛」だとは
意識していないけれど、そのすれすれを漂っているような
どちらかが一歩踏み出したら...という雰囲気が常にあって
カッコイイお話だなと思います

まぁ、年下の男の子を手玉に取っている悪い大人、という感じもありますが(苦笑)
良海の想いが、最初のただ嫌なマネージャーを困らせたいという我侭な気持ちから
本物へと強くなっていくのが、ゆっくり描かれていて。

匡弘もある程度いままで恋愛を楽しんできた分、お子様な良海が何か言った所で
痛くも何も無くて、それどころかバスローブ姿で嘲笑しながら「抱けるのか?」と
肌を触らせている場面が、すごく艶やかで。
まだ一巻目は良海を好きというよりは「取引先の息子」という思いが強いので、
良海がどんどん熱い想いを持て余していても、匡弘の方は抱かれはするけど、
それ以上は無いというのがはっきりしていて(苦笑)

ほんと、悪い大人にひっかかっちゃったなー...(笑)
でも格好良い攻めを、受けが翻弄しているお話はさくや好きです♪

ある日、良海は匡弘の部屋でアキトに会い、親密なふたりを見て
自分の中の匡弘への想いを自覚しますが、匡弘に言っても相手にされません
それどころか、アキトと比較され、お前は問題外だときっぱり言われた事に怒った
良海は「アキトを超えてトップモデルになる」と匡弘を手に入れるため、決意します。

匡弘に奉仕する場面があるのですが、睨むようにきつく匡弘を見つめながらする
良海の視線にドキドキしました。

自分の決意を伝えてからは、抱かれる事に慣れている匡弘のリードではなくて
匡弘を抱きたいという良海自身の気持ちが表れていて。
終わったら帰れと照れが入りつつも冷たく言う匡弘に、「今夜は泊まっていく」と
我侭を言う良海が可愛くて、年下攻めって良いなぁ!と再確認しました(笑)

一巻のラストは泊まりたい良海と、脅迫されたから抱かれただけだ!と言い合う
ふたりの前にアキトが現れ、「脅迫ってどういうことだ?」と、いうところで
終わっているのですが、何もこんな時に来なくても...(苦笑)

登場人物たちの想いが一筋縄ではいかない、という感じで好きなお話です。
あと、不思議と漫画絵なのに各パーツが人間ぽくて
すごく「人間同士」という感じでさくやは見てしまいます。
なんだろう?
写実と漫画がまざったような絵というのかな...。

ただ...水名瀬先生の好みなのか、キャラが結構固定しているのが残念かなと。
漫画なので、色々な人物が描かれていますが、
「受けは髪が長くて美人系」で、「攻めは黒髪でワイルド系」というのを
小説の挿絵でも、とてもよく見るので錯覚を起こしてしまうというか、
もったいないなぁと思います。
でもでもっ、このお話には華やかな設定な分、すごく合っていてとても素敵なんです!
ちょっと水名瀬先生の、他の引き出しも見てみたいなと思うだけで(苦笑)

これから両想いになっていくであろうふたりの最初のお話なので、甘さは少々ですが
今後が気になる、絵も綺麗(ちょっと独特だけど)でワクワクする素敵な本だと思います





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Last updated  2008.02.01 17:02:14


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