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9月21日の夜。成田からバンコクへ向かう飛行機の中で、ノート・パソコンを開いて書いた文章です↓そういえば、今夜はお月見、だった(笑)いつもと違って、真っ暗やみの窓の外だと思っていたら、意外と明るいので気が付かされた。それもそのはず今夜は満月で、遥か彼方の下方には、南シナ海がいちめんの銀色に輝いている。中秋の名月を、こんなかたちで迎えるとは・・・。月明かりで、熱帯性の積雲が規則性を持って並んだ影を、くっきり映しているのが、小人たちの影法師のように見せて、不思議な光景をつくってる。日本列島を離れて、はるるの乗ったボーイングは沖縄上空を飛び、台湾南方をかすめ、中国沖の最大の島である海南島を過ぎると、いよいよベトナムにさしかかるところ。大部分の雲は、眼下にあって。ジャンボジェットの座席は、いつでも快晴の空の下を飛んでるから、意外と最高の観月スポットなのかも知れない。昨夜、寝不足気味だったので、短時間だけど何時の間にか、機内食のディナーのあとに熟睡してしまっていたらしい。我知らず眠っていたあとの、思いがけない目覚めのひとときの、なんとも理由のつかない、うすら淋しいようなかなしみ・・。それとも高度一万メートルの成層圏に身を置いて、世界じゅうから取り残されてしまったような、さみしさ・・なんだろうか。この、なんともやりきれない、甘い感触の漂う気配はきらいじゃないな。そして、そんな気分のまま眺める満月の、まぶしいくらいの輝き。比較の対象が見当たらないせいでか、虚空の中で青みがかった銀色に光り輝く円盤は,やたらにちいさく見えてしまう。セカンド・バックから天使うさぎを出してあげて、十五夜のお月様の中で相変わらず餅つきしてるうさぎさんと、分厚い風防ガラスごしに対面させてみた。すすきの替わりに、うさぎさんの耳がささやかにキラリン、輝いてたら・・・。
2002年10月07日
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