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みんなの目の前に日常的にあるのに、その存在そのものを無かったことにしているものの、何と多いことか。お昼近くなった午前中の今の時間。昨日・今日と暑さも和らいで、ちょっぴりしのぎやすい。仕事中のはるるの替わりに、配偶者が仕事の合間に、近くのお寺さんまでえ身内の命日のお参りに行ってるはずだ。ひとの死。さまざまな障害のあるひとたち。日常の中の排泄行為。換金行為が当たり前になっているのに、ギャンブルではないことになっているスロットやパチンコ。いくら増床しても入院患者があふれてしまう、精神病院。どこでもやってる談合事件。至るところで疑われる食品の表示。楽天HPのトップ・ランクを占めてゆくあだるとまがいのサイト。じゃぱゆきさんやホームレスたちも、自分たちと同じ感情を持つひとりひとりの人間だということ。じぶんの欲望。だれよりもきれいでいたい、おかねがほしい、せっくすしたい、えらくなりたい、とにかくなんでもいいから、みんなにうらやましがられたい。そんなことは、おくびにも出さずに日常の会話をしている。みんな、臭いものにフタをして、何食わぬ顔で暮らしてる。見たくないから。見せたくないから。そして今も、こどもたちはそんなおとなたちから、確実に学んでる。そう言えば、死者に対する礼儀として・・・お盆のお迎えに、提灯を持って行かなくなって久しい。ちょうちんのなかに、お墓で灯したロウソクの火を移す。それを、自宅まで消してしまわないように慎重に歩いて運ぶ。玄関で家族が出迎え、仏壇のお灯明にその火を移すと、亡くなってしまった肉親たちの霊魂が、やっと一年ぶりに帰宅したことになるはずだった。そんな基本的な心象風景も、都会では失われてしまって久しい。もうすぐ、春のお彼岸だけど。
2006年03月07日
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