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ペレンのジゼルは想像以上に・・・・・・厚化粧でした。
付けまつげ落ちそうな村娘ってどうよ。
村一番のおしゃれさん?
我の強そうな姫さまアイドル系というところでしょうか。衣装も新版用と思われ、ひとりだけ特注に見えるし、後ろに高く結った髪を縦巻きロールにしてるあたり、いかにも姫!!という感じ。
これが優しそうなヤフニュークのアルベルトには新鮮だったのかも。バチルドのオリガ・セミョーノワが優雅な公爵家令嬢然としていて、ヤフニュークが迫力負けしてたもんな。(コールプだったら問題なく食いつきそうなんだが)
ヤフニュークとペレンとの組み合わせは思ったほど違和感なかった。これも意外。
ヤフニュークがインパクトに欠けるのは、表情のバリエーションが乏しいせいだろうか。(前より「へのへのもへ字」メイクは薄かったような・・他のところを濃くしたのかな)
踊りの方も可もなく不可もなくの無難な出来。
ふたりで同じ振りをすると、ペレンの方が格上で目を引く。ジュテはペレンの方が高くてきっちり滞空時間があってきれいだった。(心臓丈夫そうだな)
一幕のジゼルのソロで片足ポワントでテケテケ進むところ。アルベルトに投げキスを送る視線がやたら濃い。
ペレンのジゼルはきっと、ハンスとも恋仲終了済み、隣村の青年ともすったもんだ経験済みとお見受けしました。このジゼルがショックで死んでしまうにはそれなりの理由が必要だな。振られたことなんかないジゼル姫が、実は本命じゃなかったという、考えもしなかったことが起きて、自分に夢中だった優男にプライドをずたずたにされてしまったから?我慢ならなくてイカれちゃった?
うーん、ありかも。(どんだけプライド高いんだよ)
ハンス役のツァルが最高でした。
このハンス君は、ほんとにジゼルちゃんが好きなんだね。ペレンよりよっぽど初々しい恋心を生き生きと表現してたと思う。(するとやっぱりジゼルとハンスが恋仲終了ってのは無理があるな)
スタイルはいいし、手足も長い。二幕の彼もよかった。ハンサムなのもポイント高し。
狂乱のシーンは化粧ばっちりのペレンが目を見開いて呆然としてるのが怖かった。
目はあさってのほう見てるのに、独り言ぶつぶつ。「お母様、ひどいのよ。あの男。キミのことが好きだ好きだ、っていうから付き合ってたのに。なにあれ。婚約者とか言っちゃって、貴族とか言っちゃって、なになにあれ。花占いとかいって花びらちぎって喜ばせたくせに。なんなのアレ。なんなのなんなの、アレ。」 ・・・ジゼルぶち壊れる。
まわりのお友達にも迷惑な同意を求める。
「ねぇねぇ、どーしてよ。どーしてジゼルよりあの女のほうがいいの。どうしてよ。どうしてよ。」
純粋なハンスはジゼルの変貌ぶりに驚きつつ必死に止める。「ジゼルちゃん、どうしたんだ。落ち着いて」
「ひどいわひどいわ。ジゼルを裏切るなんて・・・・・」 (ショックにより倒れる)
一幕終了。(いいんだろうか、こんなんで)
自己愛の強い人にありがちな、自分を名前で呼ぶジゼルちゃんは、死してようやくアルベルトのことが好きだったと気づいた。のかなぁ。
真面目なアルベルトは実はずっと悩んでいて、身分のことも好きでもないバチルドのこともどうしようどうしようとグルグル悩んでいて、挙句にばれて好きな娘を死なせてしまったー。と後悔。
ハンスが森に来てジゼルのお墓に気づくと、急に胸がきゅーーっと痛んだように悲しげな表情になる。鬼火におののき右往左往。慌てふためいて退散。
ツァルはこの辺の演技もうまい。
ヤフニュークは静かに悲しむ。在りし日のジゼルを悼むって感じ。
ペレンは二幕でお墓から登場して早々は、ミルタの支配下にあるせいか精霊らしかったけど、アルベルトが来てからは、未練たっぷり、人間の感情そのままお持ち帰りしたウィリでした。(この先ウィリとしてやっていけるのか、心配なりよ)
踊りのほうはメイクと一緒でばっちり。
ミルタはクテポワ。衣装がいまひとつ好きになれなかった。
背中はあまり開いてなくて、フレンチスリーブのような身頃にあまり透けない小さいパフスリーブ。これが体操着のような印象。周りの透け感のある衣装の中でちょっと異質だった。動きそのものも、周りのやわらかさの中でひとり直線的で固さが浮いてしまう。
クテポワは無表情になると美人顔が怖い。これはミルタにはあってるのかも。マリインスキーでも持ち役でしたよね?(それにしては踊りこんでいるようにはあまり見えないんだよな)
ふわっとした感じがないので、精霊にはなってないよなー。
夜明けの鐘で助かったヤフニューク君ですが、助け起こされて息も絶え絶え。
ジゼルに気づかないのかそれとももう見えないのか、後ろにいるジゼルがそのまま消えてしまうのも見届けられず。名残を惜しむように抱きかかえるシーンがなかった・・・よね?
えー、このまま永遠に別れてしまうの?
ジゼルがもうどこにもいない。
百合の花を拾い上げて力なく落とし、ジゼルのお墓によろよろと進むと膝から折れて顔を覆って泣き崩れる。
二幕終了。
うん。これはこれで面白かった。
このあと素直にミルタの言うことをきくのだろか。
ペザントはキャスト表から交代があり、エレメーエフからプロームへ。
細身のクリギナとのペアでプロームが堂々と頼りがいのある兄ちゃんに見えました。前日のミリツェワとはタイミングの合わないところがあったけど、この日は万全。
ドゥ・ウィリのエリマコとジュラヴリョーワもよかった。どっちがどっちかイマイチわかってないけど、どちらも腕が長くて美しい。
レニングラード国立バレエ
-ムソルグスキー記念/ミハイロフスキー劇場-
「ジゼル」
-全2幕-
2009年1月9日(金)18:30開演 Bunkamuraオーチャードホール
<キャスト>
ジゼル: イリーナ・ペレン
アルベルト: アンドレイ・ヤフニューク
ミルタ: ヴィクトリア・クテポワ
森番ハンス: ウラジーミル・ツァル
ぺザント・パ・ド・ドゥ: アンナ・クリギナ、アントン・プローム(マクシム・エレメーエフより交代)
ベルタ(ジゼルの母): アンナ・ノヴォショーロワ
バチルド(アルベルトの婚約者): オリガ・セミョーノワ
公爵: アンドレイ・ブレグバーゼ
アルベルトの従者: ロマン・ぺトゥホフ
ドゥ・ウィリ: ダリア・エリマコワ、ヴァレリア・ジュラヴリョーワ
指揮:カレン・ドゥルガリヤン
管弦楽:レニングラード国立歌劇場管弦楽団
タイム・スケジュール 第1幕約50分 休憩20分 第2幕約50分
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