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あれよあれよという間に1週間が過ぎ去ろうとしている。
明日はライモンダ。てことで、マールイ祭りももうすぐ終わってしまう~。
楽しみなのに、終わって欲しくなくてなんだかさみしい。
せめて、ライモンダの前に、せめてせめて、ガラの感想を。ってことで、メモ書き。
第1部
「眠りの森の美女」よりローズ・アダージョ
振付:M.プティパ
イリーナ・コシェレワ、コリパエフ、モロゾフ、カシャネンコ、ヴェンシコフ
コシェレワのオーロラって始めてだなぁ。レパートリーに入ってるんでしたっけ?
十代特有の眩しさや初々しさとか、姫ならではのきらきらした気品までは感じなかったけど、コシェレワらしい、優しげで丁寧な踊りでした。
アチチュードで4人の王子の手を順にとるところは、右腕にすっごい力が入っているのがわかって、離すと同時に次の王子の手をつかみにいってました。
ペレンだとこのあたり余裕しゃくしゃくで、おほほほほ・・と愛想笑いも聞こえてきそうな、お人形のような笑顔を観客に向けながら、たっぷりと時間をかけて次の王子に手を差し出すのよね。つかむんじゃなくて、貴婦人が目下の者に手を取らせるみたいな。
薔薇の花がなかったのが、なんだか間が抜けてた。なんで仕込んでおかないんだ、王子たち。あとでコリパエフ君あたりが拾ったっていいじゃないか。
「人形の精」より
振付:レガート、N.レガート
サビーナ・ヤパーロワ、ヴェチェスラフ・チュチューキン、マクシム・ポドショーノフ
ヤパーロワって、カツラ似合う・・。それもでっかい青いカツラなのに、可愛さが増してるし!
なんか笑顔がSATCのキャリーに似てる。女優のサラ・ジェシカ・パーカーというより、役のキャリー・ブラッドショー。
チュチューキンとポドショーノフはピエロメイクなので、顔が覚えられませーん。ふたりとも、「愛しのサビーナちゃん、ボクと遊んで~」とほんわかピエロ。メゲないピエロをいいことに、笑顔全開で翻弄するサビーナちゃん。ピエロふたりがいじらしく見えてきた。
「ロミオとジュリエット」よりバルコニーの場面
振付:D.ヴィノグラードフ
イリーナ・ペレン、アンドレイ・マスロボエフ
マスロボエフが案外、お兄さんロミオでよかったです。ペレンの純粋で真っすぐなジュリエットが自然に頬を染めてるようでかわいい。マスロボエフが自然な笑みでやさしくジュリエットを見つめる姿が、とってもいい感じでした。
被り物のないマスロボエフ、初めて観たか?(しかも主役だ!)
「せむしの仔馬」より”海と真珠の踊り”
振付:M.メッセレル
アンナ・クリギナ、ユリア・チーカ、アンドレイ・ヤフニューク
ヤフニュークってやっぱり踊れるんだ、ってことを実感した演目でした。
全幕ではいまひとつ目の開いてないぼんやりした印象だったのが、初めてしっかりと前を見据えている、表情のはっきりしたヤフニュークに出会えました。
そうか、慣れた演目なら存在感も増すってわけですね。(へのへのもへ字、返上!)
クリギナとチーカが小柄なので、ヤフニュークが頼もしくさえ見えるし、実際踊りのほうもびしっと決まってなんだかいい感じ。
「ドン・キホーテ」よりグラン・パ・ド・ドゥ
振付:M.プティパ
オクサーナ・シェスタコワ、ミハイル・シヴァコフ、
ヴァリエーション:タチアナ・ミリツェワ
シヴァコフ~~~♪♪待ってたのよ~。
なんだか随分とまた逞しくなりましたね~。目線にぐぐっと力が入って、アピールするところはアピる。ポーズを決めるところはちゃんとカッコつけてくれる。
前髪ピン留めもちょっと気になるけど、そんなことより、迷いのない感じが身体の線にも表れていて、とってもよかったよ~。
前は視線が宙を泳いでたのもかわいかったけどね。迷子の子犬みたいで。
舞台袖に引っ込むときに、軽くスキップして最後の一瞬に気が抜けてるのは変わりなかったけどな。
うーん、こんなにカッコよくなってるなら、エスパーダで客演してるの観ればよかったな。またやってくれないかな。
シェスタコワと睨みあい、もとい、ガチンコ目力勝負(?)でも負けてないし、シェスタコワったらそんな顔がまた魅力的。「怒った顔もかわいいね」と言われるタイプ。
前日のメドーラ@コールプ祭りよりも明らかに調子上げてきたと思われ。
しっかし、音楽が超スローだったなぁ。
踊り終えたシヴァは、ほっとしたような笑顔でとっても嬉しそうでした。
うーん、ますますペレンとの白鳥が観たいよ~。
第2部
「ムーア人のパヴァーヌ」
振付:J.リモン
ファルフ・ルジマトフ、イリーナ・ペレン、アンナ・ノボショーロワ、アンドレイ・カシャネンコ
第1部とは雰囲気を一転して、深~い内面の世界へ。
ノボショーロワさん、ジゼルのベルタと白鳥のスペインという印象しかなかったけど、演技派なんですね。ベルタ役でも発揮されてますが、マールイは役者が多いな~。
カシャネンコの剃りの深さに驚きつつ、やっと顔と名前が一致しました。
ペレンの純真無垢なデズデモーナも好演でした。久々のルジとの組み合わせにちょっとドキドキ。
夫の心にシミのように広がる疑念。炎より熱い想いが揺らぎ、煙のように燻られ、打ち消す度に渦巻いて離れない、つのる不信感。そして、許せないという気持ち。
デズデモーナの、夫を盲目的に愛し、唐突に拒絶されることに戸惑い困惑する姿が、痛々しいほど。
カテコでのルジが、「愛してるのに、・・・してしまった」 といった苦痛の表情で、ペレンの肩を大事そうに抱く姿が印象的だった。
第3部
「エスメラルダ」より
振付:M.プティパ
エカテリーナ・ボルチェンコ、ニコライ・コリパエフ、レニングラード国立バレエ
ボルチェンコ初見。終始「イヤイヤ」の表情のボルチェンコに、なんにもわかってないけどなんだか一生懸命なコリパエフ。その対比が面白く?いや気の毒にさえなったが、どんな場面かがあとでわかって納得。
「スパルタクス」よりアダージョ
振付:G.コフトゥン
イリーナ・ペレン、マラト・シェミウノフ
疲れを知らないペレンはこれで3演目め。アクロバティックなリフト満載でもまったく危なげなし。
マラト、しみじみデカい。
あの身長にあの手足の長さでホイホイ リフトされたら、目が回りそうなもんだけど、ペレンはリフトされてもブンブン振り回されてもポーズが綺麗。
別れのときがきて、ペレンの身体から、愛しい人に対する情愛が感じられました。
(以前の能面ペレンちゃんはどこへ・・)
「アダージェット」
振付:N.ドルグーシン
ファルフ・ルジマトフ
これを観て、いろいろいろいろ考えて考えさせられて、頭から離れなかった前回よりも、シンプルに美しさを堪能しました。振付は、ほんとに「ルジさんじゃなかったら、間が持たんよ」というものですが、一番初めの腕から手の甲の動きは、鳥の羽ばたきや寄せて返す波を感じました。
光と影、強靭な肉体と朽ちてゆく肉塊、栄光と虚栄、瑞々しさと癒せない渇き、衝動と焦燥、孤独と空虚、誕生と消滅・・・・・・・・・・・
ところで、本当に、この人45歳ですか?
「海賊」第3幕より花園の場&第二幕より
振付:M.プティパ、V.チャプキアーニ
メドーラ:オクサーナ・シェスタコワ、ダリア・エリマコワ、エカテリーナ・ボルチェンコ
アリ:アントン・プローム、ヴェチェスラフ・チュチューキン、アレクサンドル・オマール
ギュリナーラ:タチアナ・ミリツェワ
レニングラード国立バレエ
芸監アリが登場したおまけ付き。
そう、そのお陰でチュチューキンとオマールの記憶がほとんどない。
エリマコワは表情が固かった。支えるプロームが余計に優しく頼もしく見えました。
ボルチェンコは誰だかわからないくらい、コワイ顔。緊張してたのか、エスメラルダと同一人物とは最初気づかなかった。
そんな中で、シェスタコワはやわらかい雰囲気でほっと和む。
ルジのアリ姿でガラを締めくくるとは、心憎い演出でした。(ルジ・ファンにとっては)
それを抜きにしても、最初から最後まで演目も配役もうまい構成で楽しかった♪
もう一度最初から観たいくらい。また企画してくれたら嬉しいな。
「ミハイロフスキー劇場ガラ」
2009年1月21日(水) 18:30開演 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:カレン・ドゥルガリヤン
管弦楽:レニングラード国立歌劇場管弦楽団
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