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カテゴリ: 音楽

5/7にみなとみらいで諏訪内さんのショスタコーヴィッチ・ヴァイオリン協奏曲第一番を聴いて来ました。

共演はユーリー・バシュメット率いるノーヴィヤ・ロシア響。 

諏訪内さんを聴くのは 11月にブラコンを聴いて以来なので、ちょっとお久しぶり。

ブラコンはね~、不幸なことに前月にテツラフさんの怒涛のブラコンを聴いてしまったので、諏訪内さんはキレイすぎるとさえ思えちゃったのよね。逆に聴きたかったな~。

ブルッフはどーーーしても聴きたかったけど、行けなかったんだよね。素晴らしい演奏だったようなので、本当に悔やまれる。。。。。。。

さて、今回のショスタコはまったくの初めて。予習なし。

系統としては、ショスタコは「特に好きでない」分野に入ります。

この曲をつくった時代の背景とか、それゆえの重々しく悲痛な感じとか、一応の前知識だけ。好きならきっと初めて聴いてものめりこむだろうと思って。

まー、ちょっとくらい音を聴いといてもよかったかもね。超絶技巧すぎて耳が慣れなかったし。

オイストラフに献呈されたという、テクを駆使した曲。弾くものを容易に曲の世界に踏み込ませないほど超難解。 聴く者も1回じゃ容易についていけず・・・って感じ。

んー、でも、聞き込んだら味が出てくるような気がする。

不協和音的な音がアップテンポで続くので、アンバランスで抑圧された精神状態のようでどこか居心地が悪い。どこにも逃げられない閉塞感や、壁の中を渦巻いているような感じが一種の焦燥感を煽る。

諏訪内さんは、そりゃーもう見事な弾きっぷりでした。速いとか凄いという次元を超えてる。唖然・・。こんな曲、つくるほうもつくるほうだけど、弾く人がいるんだから驚き。

第3楽章のカデンツァはとても長く、たっぷりと聴かせてくれました。

重く抑制された音は心の低いところから攻められてるようで、根底に抱える深い思いが広がっていきました。忙しい前楽章とは打って変わって、美しい旋律を十分に音を鳴らし、力強い精神力と意思でゆっくりと前進する「夜明け」や「幕開け」の序章のようでした。

どこからが第4楽章だったのか、切れ目がないので記憶もナイけど(笑)、多分独奏が終わったところだろうな。 

今回諏訪内さんのアンコールはなかったのでちょっと残念。

もしまたショスタコを聴く機会があったら、ちょっと予習していこう・・。

後半はチャイコの悲愴。

バシュメット談によれば、「伝統的ではない解釈」の悲愴だとか。きっとチャイコならこうしたかったに違いないと思うことを表現したそうです。演奏前にプログラムで読んでいたのでどういう解釈なのだろうと期待半分で聴きました。

第一楽章はいい感じだったけど、第2・第3楽章で失速したのか、アンサンブルにばらつきがでてきて音の頭だしがメタメタだった。第4楽章の最後、暗く消えていく音もいまひとつ。(思わず、あれ?こんな終わり方だった?などと思ってしまった)

悲愴はマエストロ・アニハーノフの演奏がマイベストなので、やっぱりハードルは高かった。

アニハーノフがレニングラード国立歌劇場管弦楽団の主席指揮者として録音したCDのプログラムノートに、ロシア語のこのタイトルには日本語の「悲愴」とは違った意味合いがあると書かれてあり、それ以来、日本語の「悲愴」から連想するイメージは持たないようにしている。

曰く、ロシア語のこの言葉は正確には、「熱情」とか「強い感情」という意味になり、人生への恐怖、絶望といった内的感情を抽象的に表現していると言ったほうが適切だろう、というもの。

物悲しく痛ましい感情が曲を覆っているようだけど、力強くたぎるエナジーも感じる。恐怖や悲劇、絶望からまさに生きる熱情と強い感情が噴出す場面もある。最後には終焉を迎えるように消えて入ってしまう。その音が去ったあとは、屍として横たわっているような虚脱感。

そうなればこそ、無音となった静寂が生きるんだけどな。

途中のバタバタ感のせいか、なんとなく最後まで締まらない印象でした。

バシュメットはヴィオラで諏訪内さんとモーツァルトのコンツェルトを弾いたのがとにかく印象に残っているので、指揮よりもやっぱりヴィオラで聴きたかった。 

えーと、次の諏訪内さんの演奏は、11月のシベリウス!しかも共演はゲルギエフ指揮によるロンドン響!

ゲルギーだよ。いや~、楽しみだわ~。どんなシベリウスになるんだろう~?

いいんだろうな、やっぱり。きっといいに違いない。諏訪内さんを襲わないでね。まるっきり美女と野獣だよな~。

5月7日 国立ノーヴィヤ・ロシア交響楽団 @みなとみらいホール 

【曲目】

ショスタコーヴィッチ:祝典序曲 Op96

ショスタコーヴィッチ:ヴァイオリン協奏曲第一番 イ短調 Op.77

チャイコフスキー:交響曲第六番 ロ短調 Op.74 「悲愴」

【アンコール】

ブラームス:ハンガリー舞曲 第一番

オリヴェイラ:ティヨティヨ






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最終更新日  2010年05月09日 23時01分01秒 コメント(2) | コメントを書く
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