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NabeRen

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2006年02月24日
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カテゴリ: 桜丸の教育
 何と、昨日事件は、あっという間に解決した。

 すると、ひとりの男の子がためらいもなく、すっと手をあげた。

 もう、わかってしまったので、担任が話を反らして、違う話題にうつろうとすると、担任の前にやって来て、「ハイ」と言って手をあげる。昨日居なかったので、昨日の事をみんなに聞こうと試みたところ、やはり目の前にやって来て「先生、僕がやりました。」と手をあげる。そこへ、「せんせ~い、あのなぁ、昨日S君が、帰りの会の時に・・・・」と、タイミングよく、その子の悪さをちくって来る子がいたので、その問題にいこうとしたが「先生、僕が桜丸君のランドセル、隠しました。」と手をあげたまま言って来るのだそうだ。折角、わからないようにしようとしているのに・・・先生、困っただろうな・・・。でも、幸い、鈍感な子の多いクラスなのか、誰ひとり、S君の訴えに気が着く子は居なかったらしい。かえってその事の方がびっくりした。みんな、幸せだなぁ~。

 そのランドセルを隠したS君は、桜丸が、クラスの中で、一番仲のよいお友達だった。

 先生が、桜丸とS君二人だけを連れて出て(それで既にどんな関係かみんな気付くと思うんだけど、わからないのが笑える・・・)、桜丸に、S 君が隠したという事を伝えたら、桜丸は、ものすごく驚いて、マジに後ろに飛び退いたらしい。そして「何で?どうしてそんな事したの?」とオロオロモードだったらしい。
 正直なところ、私は、そこ迄桜丸が事の起こりと結末を、そんなに感情的に捕らえる事ができるとは思っていなかった。その日から、桜丸は、ものすごく甘えたし、次の日学校に行きたがらなかった。でも、その事が、すべて原因だとも思わないんだが、少しは関係しているとは思う。

 S君は(も)、ちょっと変わっているところがあって、以前桜丸が、風邪でお休みした時、配りものを持って来てくれた。そのとき「桜丸君は居ないんですか?『ごめんね、今寝ているの。』(言い終わらないうちに・・・というか私の言葉は聞いていない)ちょっとお邪魔しますね。へ~、桜丸クンのお家はこんなのですか。あ、おもちゃはこれだけですか?・・・・etc」とにかく、間髪いれずに喋り続け、勝手に家に上がって来る。
「S君、1年生は、まだ帰りにお友達の家には来れないのよ、帰らないと、お母さんも心配するよ。」などと言っても、無視です、無視!

思いきって、肩を掴み、「S君!」と大きな声を出し「ちょっと目を見て、お話聞いて!」と言うと、おしゃべりはやめますが、笑いながら目を合わせないのです。こ、こわいんでないかい?
 無理矢理、靴を履かせて、一緒に外に出て、途中迄一緒に帰りました。桜丸がひとりで寝ているので、1ブロックくらいで引き返しました。


 こんな子です。ですから、S君がどうしても私に謝りたいと言ったらしく、
仕事を途中迄サル鳶実弟に変わってもらって、学校に行きましたが、気持ちがこもっているのかこもっていないのか、ものすごく事務的に終わらされました。担任が、必死で、私と桜丸とS君3人の場を作ってくれようとしたのですが、私が来た時点で、さっさとS君は「ぼくがさくらまるくんのらんどせるをかくしましたごめんなさい。」とサラららら~と言って、「もう言った。」と担任に伝えただけでした。私もS君の事は少しは気付いているので、それでよしとしました。桜丸は、この場の緊張感に耐え切れず、なかなかその場に入って来る事が出来ませんでした。S君の事を物凄く気遣っており「隠されたのに、ばかだなぁ・・」と、少し不憫な気にもなったのでした。

 さて、桜丸のランドセルを隠した理由ですが、桜丸は、S君の事が好きで、休み時間になると、まずS君を誘うらしいのです。S君も調子のよい時は仲良く一緒に遊ぶのですが、たまに、ひとりの時間に浸りたい時があるそうなのです。そんな時に桜丸から誘われると、とてもうっとうしく感じるらしいのです。昨日は、たまたま、帰りにその時の気持ちを思い出したらしく、トイレの前にあった桜丸のランドセルを隠して、桜丸を困らせてやろうと思ったらしいのです。ええ、ええ、困りましたよ!でも、本当に困ったのは、桜丸ではなくて、探してくれた皆さんです。桜丸は「仕方ないか。」と一言で片付けたんですもの、一枚上手?

 担任が、みんなが一生懸命さがして、本当に悲しい思いをしたという事を言ったらしいのですが、

 「もし、見つからなかったら、僕が探して見つけてやろうと思った。」らしいです。

 これって、ちょっと気になる発言ですよね~。自分で隠しておきながら、探し出してやる・・・自己同一が出来ていないのか?S君の、物凄く不安定というか、ちょっと違うところを見たような気がします。

 今回は、直接手にして実行にうつしたのがランドセルだったんだけど、この子の、この精神状態がこのまま続いたら、ランドセルではなく、違うものにかわる危険性があるような気がして、物凄く重圧を感じてしまった。『きれる』可能性は十分にある。なぜなら、その場面を何度も見ているのだ。
下校時、同じ班の子とちょっと喧嘩をして、それも

友「いやだ」 
といったような他愛のない事で、「死んでやる!!」と叫びながら川に飛び込もうとしていたのだ。それが、家の真ん前の川だったから、家の中迄叫び声が聞こえて来てびっくりしてS君をとり押さえにいったのでした。いやぁ、大変な子ですわ。もし『きれた』時、たまたま悪条件が重なったら、大変な事件になりうるかも知れないと、物凄く不安になってしまった。

 桜丸のランドセル事件で、こんな結末になり、事の複雑さに、本当に後味の悪い結果となってしまった。違う意味で、アフターケアが気になる。





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最終更新日  2006年03月07日 20時19分50秒
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