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2015年03月01日
映画「アメリカンスナイパー」観ました
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戦争映画は結構観ている方だと思いますが、この「アメリカンスナイパー」は実話というだけでなく、主人公の悲しい末路となる事件自体が一昨年起こったという極めて近い時代の映画だけに、最初から最後まで集中して観ました。
クリントイーストウッドといえば自作の作品はかなり地味な表現が目立ちますが、この作品はもう地味とか派手とかそんなステージで話すものではなく、今目の前で展開されている現実の作品として、ドキュメンタリーの域に入ると思います。
で、こういう海外のまともに戦争を扱う映画を観た後、決まって去来する思いは「なぜ日本はこのレヴェルの戦争映画を撮れないのか」「どうして現時点で起こっている大事件や災害や軍事問題を映画化できないのか」という点。悲しくなります。
ハリウッド並みの規模で「阪神淡路大震災」「地下鉄サリン事件」「東日本大震災」を撮影できないなんて、日本映画界は恥ずかしくないのでしょうか。
もちろん、撮れば決まってレヴェルの低いマスコミと学者先生と日教組辺りが近隣某国とタッグを組んで騒ぎまくるでしょう。でも、アメリカ国内だってもっと過激な集団がうようよいるわけで。
よく映画を撮るのに「金が無い」と報道される事がありますが、それは東宝や東映など映画配給会社の問題。この国には、SONYというグローバル企業の代表格の1つがアメリカでピクチャーズを世界規模で展開しているわけです。映像機器に関連する超巨大企業はいくつもあり、金持ちTV局や新聞社がふんぞり返っている国です。「日本の会社」と自負するのなら、どうして日本人が世界に誇れる本格的な戦争映画を金をかけて作ろうとしないのか、情けないです。
なるほど、日本で著名な映画で第二次大戦中の映画は最近でも出ています。でもあれが世界で通用するレヴェルとは到底思えないです。最も惨めだったのは、同じイーストウッドの作品で「硫黄島からの手紙」をDVDで見た時。これは勿論、日本人の視点で硫黄島包囲戦を撮影した作品ですが、彼は同時にアメリカ人の視点で撮った同時期・同じ場所を題材にしている「父親たちの星条旗」という作品を撮りきっています。両方見た時、負けたのは戦争だけでは無く映画もだと痛感しました。
前者は少なくとも日本人が作るべき作品だったでしょう。イーストウッドに関係なく。同監督は、自決する日本兵のバックグラウンド、帝国陸軍と海軍の役所根性的な確執、通常の歩兵と憲兵の関係など、ちょっと単調な表現ではありながら解りやすくアプローチしていました。
それらを観ると、日本人でありながらここ数年湧いて出ているドラマのような日本の戦時中を扱った映画を見る為にお金をかける気が無くなります。もちろん映画は娯楽。好みの世界ですが、数十年経っても観てみたい映画というのはやはりしっかり作っていますよね
正直言って日本で戦争を扱った作品でまともに見たのはあったのは、TVドラマで放映された司馬遼太郎の作品「坂の上の雲」くらいでした。ド素人の感覚ですが、撮影に関わる優秀なスタッフ陣が支えていたからというだけではなく、やはり司馬遼太郎の作品そのものがかなり魅力的だったのだろう、と感じました。
どうしてあれほどの内容の作品をTVで撮れて映画は皆無なのか。やっぱり基本は「どんだけ批判されても貫き通す」というやる気なんでしょうね。
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Last updated 2015年03月01日 17時03分11秒
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