ひーちゃんのゼミナール 名古屋産業大学(現代ビジネス学科)・大学院環境マネジメント研究科)現代の社会・経済・環境・芸能・スポーツ・宇宙

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2020.04.16
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新型コロナウイルス対策専門家会議・クラスター班は科学的エビデンスに従って言動を制御すべし。

「三蜜」を国民一丸となってつぶしていけば、事態は収束すると期待されているようだが(そのこと自体は大事なことだが)、人間の集団における行動の不確実性は、必ずしもそのような「お願いすればこうなる」といった因果律では制御できない複雑な系。クラスター班の解析の数理モデルとやらは、そのような計算をやっているか、何一つ明示されていない。何も対策を取らない場合、ACMO人工呼吸器、ICU(集中治療)の現状からみて、42万人の死者が出る(実行再生産数を2.5として、ドイツのメース)などという、エビデンスが示されない数理モデル解析結果は手品の類でしかない。トリック(数式)がどこかに隠されていて、聴衆を驚かせる手品と似ている。人と人との接触を8割減らせば、約1カ月で流行を抑え込めるとの見方を改めて強調したが、8割減らすことは人の動きや会社のテレワーク等の実施状況などから無理。8割減らすことができなくて、1か月で下火にならなかった時を想定して、国民が従わなかったから下火にならなかったという言い訳が先にあるのだろうと勘繰らざるを得ない。私は、夫婦で10割減をすなわち完全自宅待機を実行しているから言えるのだが、クラスターアプローチの限界を先に認めたほうがよい。そうしないと誰も信じなくなる。
 クラスター解析の致命的欠陥は、緊急事態宣言発令後の吉祥寺駅前の賑わい、依然として高い混雑率を示している品川、東京駅など、軽井沢でみられる「コロナ疎開」などの不確実性にあふれた現象を考慮に入れていない点だ。私はこのような現象を、「性善説の抜け穴」と呼んでいる。私たちは常に「カオスの淵」にいる。「混沌」は「秩序」へと向かうとは限らない。
 レッセフェール(自由主義)を前提としたクラスターつぶし(規制)という相矛盾した原理を使っているのが「日本方式」。この方法論で、ダラダラと経済的・人的被害を最小限に抑え込みながら、半年で終息にもっていくことができれば、多分ノーベル生理学賞に値すると思う。
 しかし、眼前に迫っている「医療崩壊」の現状を食い止めてからという、大きな壁が立ちはだかっているのではないか。人との接触最悪70%減、80%減というスローガンは絵に描いた餅に過ぎないことは、アップルの最新データからも明らかだ。医療崩壊をどのように位置づけるかは、おそらくニューヨーク市の様な状況なのだろうが、現状ではその一歩手前まで来ているように感じる。医療崩壊が起きたら最悪のシナリオへと向かうことは、クラスター班も先刻承知なのだろう。そこで最悪40万人死亡という煙幕を張った、と私は見ている。クラスターアプローチはとっくに破たんしている。太平洋戦争初期に「巨艦大砲主義」にこだわった作戦本部のミスをこの期に及んで繰り返しているとしかおもえない。見えない敵(忍者という人もいる)にゲリラ戦法を展開しても勝ち目はない。相手はどこから出てくるかわからないのだから。ベトナム戦争におけるアメリカの敗北は、まさにこの戦法にあった。
 医療崩壊の症状は検査体制を除外しても、要検査者のPCR検査実施困難・保健所の機能不全・自宅待機・クリニック(一般病院)での受診拒否・院内感染の顕在化に伴う医師、看護師、職員等の隔離、待機等、重篤患者対応機器(人工肺機器等)の不足・救急搬送の受け入れ拒否が急速に顕在化している。
 リスクの分散に必要な経済的補償が中途半端かつ遅滞していることからくるいらだちも、「性善説の抜け穴」を作るのではないかと懸念される。
 私は、クラスターアプローチは間違ってはいないし、感染の初期から終焉まで必要な封じ込めの手段だとは思うが、過度にそれに期待することは結果的に、感染者を増やし人命を失い、医療資源の損耗を増大させ、ウイルスの拡大再生産力の支配下に置かれることとなり、はては国民経済の損失へつながっていくと思う。まして、クラスターアプローチに政治を持ち込むと、それは生命(いのち)がかかっているウイルス対策とは相いれないものへと変質する。
 今こそクラスターアプローチへのこだわりを捨て、検査体制の拡大、都府県レベルの地域性を重視した独自の検査体制の充実、救急医療体制のネットワーク化、地域性を重視した接触機会濃厚な施設・集団・あらゆる機会の緊急停止と十分な補償を前提とした使途自由な国の交付金制度の創設が必要だ。

(2020-4-16)





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最終更新日  2020.04.16 13:50:43


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