ひーちゃんのゼミナール 名古屋産業大学(現代ビジネス学科)・大学院環境マネジメント研究科)現代の社会・経済・環境・芸能・スポーツ・宇宙

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2021.09.04
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お断り 本稿は予告なしに加筆修正することがあります。
9月3日、午後1時過ぎ、菅総理は9月で任期切れになる自民党総裁選に出ないことを、ぶら下がり会見で明らかにした。1年間よく頑張ったとは思うが、一国一城の主としては、いささか心許ない面ばかりが目だった宰相であった。
菅さんとは同い年、出身も同じ法政大学なので、その挙動には同窓(期)生として注目してきた。「コロナ対策に専任(念?)する」ためだとも言い、また「総裁立候補と感染対策が耐えがたい」とも洩らした。
(ちなみにこの「専任」するは、ある職種に専任するという風に使い、たとえば名詞では専任教員、国語として間違いではないが、専念するが正しい。そこであるテレビ局は字幕でわざわざ専念に訂正した。菅にはこの種のケアレスミス、読み間違い、読み飛ばしなどのミスが多い。ついでに言わしていただくと、〇〇××こうしたことをという表現をよく使うが、国語の簡潔性からいうと「こうしたこと」は不要だ。「こうした」と言うことで、言いたいことの明瞭性がぼやける。「聞く者の耳に響かない」といわれることの一端は国語表現の拙劣さにある。)
学術会議6名の承認を拒否できるような器ではない。午前中の臨時役員会で急きょ出ない旨を、となりに二階幹事長を置いて発表した。皆は驚いたという。つい先日まで、総裁選に立候補することが当たり前であるかのようなことを言っていたのが、一夜明けて臨時役員会に遭遇して一転、次期総理をあきらめるに至ったのはなぜか。
これに先立って、若手議員から「菅では総選挙を戦えない」と、求心力の低下した菅は、二階を呼びつけ幹事長を降りるように伝えていた。横浜市長選では法政大学卒業後、就職課から紹介され師事した小此木彦三郎の子息、 小此木八郎の惨敗は菅の責任だとする新聞記事 もある。
前年持病が悪化した安倍退任のあとを、二階(敬称略) の後押しを受けて総理になった恩人の二階を切るという行為は、人事で恐怖政治を得意としてきた、菅の常套手段が効を奏するかと、一瞬思えたがそうはならなかった。また最初、衆議員を解散してその後総裁選を行うとの方針を表明していたが、総裁選を先延ばしにすることへの批判が高まり、役員人事を先行して行うとしたら、総選挙を行ってから役員人事を行なうのが筋、と批判に批判が重なって人事権もがはぎ落とされてしまった。「人事権と解散権が奪われたら政権トップは終わり」との厳しい見方もある。私は、それよりも「絶対の権力は崩壊する」というシュムペーターの言葉を思い出す。
こうして解散権と人事権を奪われてしまった菅は、頼みの綱、小泉進次郎を4日連続で呼び、何を話したかは伝えられていないが、進次郎にスガるという、私に言わせれば、みっともない終末劇を演じ始め出した。進次郎は、会見で涙を流していたが、それは丸裸になった仲人の菅を見て、その哀れさに感極まったのだろう。進次郎は「このまま突っ込むとぼろぼろになりますよ」と言ったと伝えられるが、その胸の内は定かではない。しかし、小泉の脳裏には一瞬、地元横浜の選挙区での惨敗が二重写しになったのではないだろうか。

 菅の敗北によって、菅の忖度評論家も敗北した。
(続く)





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最終更新日  2021.09.06 10:47:41
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