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「花は、その色合いの美しさだけでなく、気持ちを伝え、人の心を癒します。その魅力を知ったとき、栽培に積極的になることができました」。広島の取材で農村青年の一人から、こんな言葉を聞いた。
農業が全般的に停滞している中にあって、花き栽培は例外である。平成12年の生産指数は、平成2年の1.3倍に。その後も高い水準が続いている。1世帯の切り花の購入金額も増えている。色はピンクと黄色が好まれ、バラやユリ、トルコギキョウ、カスミソウに人気がある。
家庭やオフィスを飾り、感情表現にも用いられるのが花の特徴だ。欧州では医療の一貫として園芸を用いる。最近、日本でもビルの中庭や壁などを花や緑で覆って安らぎをもたらすとともに、都市の気温を下げたりする効果も期待されている。
花を贈られて感動するのは、花の美しさもさることながら花に託された心である。
法華経には「花こそ心よと申す法門なり」(御書1597ページ)。仏法(心)は現実(花)を離れた存在ではなく、現実のまっただ中にある。現実の苦悩から、自他共に立ち上がるために仏法はある。
春の花屋の店先は、百花繚乱の美しさ。その彩りに勝る対話の花、友情の花を、友と自身の胸中に咲かせよう。(佳)
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