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USM1さんComments
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金木犀の花が咲き始めました。
花の開花に先駆けて、甘い香りが早、辺りに漂っています。
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木犀の香を聴きながら土曜座禅の時を待ちました。童女が三人山に上り来ると喜々として玄関に向かい、もみじの手で柏手を打ちます。付き添った叔母でしょうか孫の散歩のお供でしょうか年配の人、
「お寺さまでは手を会わせます」。と、
教え通りに頭を頷くと振り返り私を目に止めると、何やら言葉を交わし手にした花籠を揺らせながら何を思ってか近づきます。
「何かしていなければ納まらないものですから。小父さんに上げたいのでしょう!」。
私はその時その籠の何か?,そこに目を移すと折られた色紙が詰まっているようです。「小さな折り鶴!」。私は一瞬そう想い、その幼子の手に成る折り紙の喜びを共にしようとの思いの現れ?か!、とも想いました。
「クッキーを・・・・」。
女の声で私の耳にその語も加えられます。 はにかみながらの小さな手から渡されたそれは、豈図らず折り鶴では無い折り紙がすぐ見られ、おし戴いた手の中に色紙で折られた筒状の、その中を望めば確かに焼き菓子が・・!。
微笑と共に頂きます。
三人三様に一包みづつ。
私はおし頂きます。
童女等の姿はそこに一層喜々として在り、 私は拝し頂きます。
木犀の 花の香りの広がりの
ほの忍ばれる 篠はらのやま
この文はもう20年近く前の震災の年の9月の末、
調度今頃だったでしょうか、太邦老師を訪ね始めたころ、
神戸六甲の禅師の庭で、土曜坐禅の時を待ちながら、
その場の様子を後日書きとめた物。
その時の幼女ももう二十歳は過ぎたでしょう。
木犀の香りとともに思い出す。