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呪術廻戦のキーは、当たり前だが「呪術」。
その言葉には、どうしたっておどろおどろしいイメージを纏うから、子どもが読んでも大丈夫か、という思案も働いたのだろう(前回のブログ参照)。
もっとも、実際読んでみれば、呪術という言葉を使っているわりに、そこまで深く呪術に入り込んでいない、という印象だ。
呪術の表現が、私の想像より、かなり軽めなのだ。
様々な呪術が、個人の特殊能力ぐらいに表現されていることが多く、異能力バトル的な趣が強い。
なるほど、これならば、現代の少年誌には連載できるのかな、と妙な形で合点がいった。
凄惨、暴力的な描写が私の感覚としては多いと思うが、現代においてそこは許容されているのだろう。
しかし、何が人気をはくするもとなのか、正直そこは「鬼滅の刃」の時ほど、いまいちピンとこなかった。
ところで、呪術。
海外のシャーマン然り、治療のルーツをたどれば、根に呪い(まじない)があり、ある種の呪術が絡んでくる。
呪術廻戦では、呪を人の負の力によるものとしているが、その限りではない。
東洋医学を学び深めていけば、いずれ触れる事柄である。
それゆえ私はその存在が世迷い事ばかりでないことを、浅くはあれど知っている。
呪術、というと、あたかも古代の遺物、現代にそぐわぬようにとらえられる方も多いかもしれないが。
術まで昇華されていないまでも、現代はなかなか呪に満ち溢れているのではないか、と思える。
いや、術まで昇華されず、無自覚に呪言がばら撒かれている現代こそ、むしろ危ういと言うべきか(そんなことを人々が知らず感じとっての、呪術廻戦の人気なのだろうか?)。
例えば、医師のひと言で、患家の病状が良くも悪くもなる、などというのは呪の最たるものだと思うし、症状をネット検索して、不安を募らせていく、などという患家の事例は、呪言をネット越しに浴び続けている、とも言えるだろう。
殊更、古来より「師」とつく職業の者は、自らの言に氣をつけなくてはならない。
教師、医師、法師…整体師も?、か。
その言に力をもちうる職業だから、当然(相手にもよるが)呪の力が強く発揮される。
先祖代々、ということも多い職だから、もはや家系的にその力が強い、という人も存在する。
しかし、呪の力が生来強かれど、コントロールを身につけていないと、これはもはや、気違いに刃物、周囲はもちろん、自らも滅ぼしかねない。
人を呪わば穴二つ、とはよく言ったもので。
呪の力を、私利私欲、保身などに用いていれば、それは全て自身に返り、自縄自縛、呪縛を生む。
相手の道を拓き、相手を活かす方に使ってこその呪術、と心得た方がよい(呪術廻戦のイメージからは遠のいてしまうが…)。
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