風雲 いざなみ日記

2005年10月03日
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牛鬼の伝説は、近畿の各地にも残っているようですが、 ここ熊野地方では海山、御浜などで語られていました・・・



牛鬼





そんなある日、村の炭焼きの五兵衛が、木立の中で化け物を見たと、血相をかえて逃げ帰って来ます。


村の衆は、化け物を退治することにし、火縄や弓などを持って山奥へと入って行きました。 半里ほど入ったところに滝が見え、しばらく歩くと深い谷があり、化け物は谷に潜んでいるに違いないと思った村の衆は、ありったけの矢と玉を谷底めがけて討ち込みました。 


すると谷底から、何やら神楽の笛が聞こえてくるので谷を覗くと、驚くことに見たこともない岩のように大きな牛が、山小屋を背負って這い登って来るのでした。 村の衆は、あまりの恐怖にとうとう逃げ出しました。 


すると今度は雷鳴が轟き、大雨が彼等に襲いかかるのです。
皆、大雨に打たれながら、命からがら逃げ帰りましたが、山を振り返ると空は晴れ渡り、雨の気配すらありませんでした。


その夜、鶴吉という村の古老の枕元に、化け物が現れます。 
その化け物は古老に牛鬼と名乗り、「我は山の神なり、もし山を敬い、山の掟を守るならば、村を守ろうぞ。」牛鬼は、そう言い終えると目の前から雲となって消えてしまったそうです。 


古老の話を聞いた村の衆は、谷の上に小さな神殿を築き、牛鬼を祀って牛王神社と名づけました。 それからこの村には牛鬼は姿を見せず、豊作が続いたと言います。





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最終更新日  2005年10月03日 00時37分13秒
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