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オーウェン@ <1973年>映画「セルピコ」 こんにちは。いつも楽しく、またワクワク…

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2009年07月02日
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黒澤明監督作品「静かなる決闘」が在る事に気付き、今日、慌てて観ました

1949年(昭和24年)今から丁度60年前、戦後4年目の作品です
東宝労使闘争の大混乱に嫌気が差し、独立プロを立ち上げ、大映で撮った作品
ヴェネチア映画祭でグランプリ受賞作「羅生門」の三つ前、黒澤作品の9作目です

映画は
1944年終戦1年前、土砂降りの雨、南方野戦病院、病室に溢れる患者
くたくたで白衣のまま仮眠を取る藤崎看護兵、
起こされて「あと何人だ?」「きりがありません」次々運び込まれる傷病兵


その手術中、不注意からメスで小指を切ってしまうが血だらけのまま続行する・・・
実は、「中田」は梅毒(スピロヘータ)に罹っており「藤崎」は感染してしまう

1946年帰還した藤崎、父「孝之輔」(志村喬)の病院を手伝い医師をしている

戦地に赴く前、恋仲だった「美佐緒」(三條美紀)は、6年も待ってたのに
「藤崎」は理由も云わず、結婚は出来ないと、邪険にするのだ・・・

懸命にアプローチするのだが藤崎は態度を変えず結局、美佐緒は他人と結婚してしまう

偶然に出会う「中田」結婚しており、奥さんに子供が生まれると聴いて
「梅毒は完全に治療したのか?」「なんでもない、この通りピンピンしてる」

藤崎の病院でお産をする中田の妻、やっぱりアカチャンは死産・・・・・
病院に乗り込んで暴れる中田、産室にむりやり入り・・・・・
死産したアカチャンを見て、その×××に驚愕、恐怖に崩れ落ちる



感染を恐れ己の欲望を封鎖した藤崎、欲望の赴くまま行動した中田の二人の対比

頑なに美佐緒を拒み続けた藤崎を見続けていた看護婦「峯岸るい」(千石規子)
もとダンサーで、妊娠中だったが、手に負えぬぐーたら女だった
しかし、藤崎の真面目一本、熱心な仕事ぶりに、だんだんと感化され
更に、美佐緒を遠避けた苦悩の要因を知る所となり、がらりと変身するのだった


男としての欲望の制御の辛さを「峯岸るい」の前に、ぶちまけ慟哭する、
長まわしでの様子は三船敏郎の演技力の迫力の証明となり、
黒澤監督をして身体がガタガタと震えたと著書に書き残しているほどだ

また、志村喬との親子対話とタバコでの、やり取り場面は、永久保存版だ

当時、子供向け映画「鐘の鳴る丘」で有名だった「菊田一夫」が原作者
脚本も「谷口千吉」と共同執筆だった

黒澤監督の取り上げる作品テーマの普遍性は、何時の世にも起こりうる
社会的な問題をいち早く取り上げ、警鐘を鳴らし、世の人に語りかける
「梅毒」も「HIV・エイズ」に置き換えれば、将に現代でも充分通用する
テーマである点に注目したい

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日の花は、玄関先の門柱脇で咲く「ききょう・桔梗」
オイラ的花言葉(「るい」のセリフから):
:うつむいて歩いてちゃ駄目、チャンと胸張って、前を向いて歩いて行かなくちゃ!
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最終更新日  2009年07月03日 16時56分26秒
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