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オーウェン@ <1973年>映画「セルピコ」 こんにちは。いつも楽しく、またワクワク…

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2013年01月13日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
好人好日.jpg


監督=渋谷 実   脚色=松山善三、渋谷 実
原作=中野 実   製作=佐々木孟   撮影=長岡博之
美術=浜田辰雄   音楽=黛 敏郎   録音=大村三郎
照明=小泉喜代司  編集=杉原よ志   スチール=長谷川宗平

【キャスト】
笠 智衆=尾関 等    淡島千景=尾関節子   岩下志麻=尾関登紀子
川津祐介=佐竹竜二   乙羽信子=佐竹美津子  北林谷栄=お徳婆さま
高峰三枝子=女将     織田政雄=本橋     小川虎之助=作平


【あらすじ】
奈良の大学の数学教授である『尾関等』
こと数学にかけては世界的な学者だが、数学以外のことは全く無関心
とかく奇行奇癖が多く世間では変人で通っている

妻の『節子』はこんな「尾関」につれ添って三十年
コボしながらも彼を尊敬し貧乏世帯をやりくりしてきた

娘の『登紀子』は市役所に勤め、同じ職場の『佐竹竜二』と縁談がある
二人は好きあっているし「節子」もこの縁談を喜んでいる

ただ「竜二」の家は“飛鳥堂”という墨屋の老舗で、「竜二」の姉『美津子』は
『お徳』婆さまに気に入るように色々と格式にこだわるのだ

それに「登紀子」は両親の顔をおぼえぬ戦災孤児で、


しかし「登紀子」はそんなことを気にしているのではなく、父のそばを離れるのが辛い

それと同時に「竜二」が父の気に入るかどうか、これも気がかりで・・・・
「竜二」は「尾関」がしばしば近所のミルク・ホールにテレビを見に行くことを聞き

ある日、ポータブル・テレビを持参すると「尾関」は喜ぶどころか怒った・・・・
「竜二」は テレビが目的ではなく そこでコーヒーが飲みたかったのだ


「尾関」は勲章など欲しくなかったが、五十万円の年金がつくと知り・・・・
もらう気になり 「節子」と上京した

東京では学生時代にいたオンボロ下宿に泊って主人の『修平』を感激させた

そして その夜 宿に泥棒が忍びこみ文化勲章が盗まれてしまうのだが・・・・

   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
映画「好人好日」 今観ても大変面白い 日本が誇る傑作名画の一つです

晩年 奈良に住んでいた 文化勲章受賞者で奇人変人と言われた数学者といえば
『岡 潔』 彼をモデルにしたのだろう 『中野実』の原作なんだけれど・・・・

年中 雨靴を履いて 衣服には一切構わず ぼろ家で 貧しい生活を続けた
その数々の奇行ぶりは この映画の主人公『尾関等』を 遥かに超えていたらしい

映画は 冒頭のスタッフ・出演者クレジットの タイトル・デザインから
「眞鍋博」の描く文具のイラスト画が洒落ていて それに合わせる「黛敏郎」の
軽快な音楽も心地よく 楽しくなる予感が醸し出されている

そして 若々しい『岩下志麻』の 奈良の大仏に語りかけるモノローグで
現在の彼女の身の上と両親のことと 彼氏のコトが紹介されてスタートする

映画のタイトル通り 「好人」ばかりが出演してて 泥棒までもが好人なんだ

そして青空が美しい 若草山と 東大寺を始め寺社が建ち並ぶ斑鳩の里に鹿が群れる
あおによし奈良の都で 老舗の筆屋・ろうそく屋・墨屋を営む人達の所作も会話も雅で

何しろ 俳優さん達が みんな好い
変人数学者「尾関等」役(笠智衆)は格別  その妻を演じる(淡島千景)も
進行役的な役割の娘役(岩下志麻)も清々しく好いし 彼氏の(川津裕介)も

裕介の姉役の(乙羽信子) そしてお婆ちゃん役(北林谷栄)も完璧
そして 小心者の泥棒役(三木のり平)も 彼でなくてはならない程 ハマってて

テレビで放映してる野球中継 ピッチャーが「金田」バッターが「長嶋」も好いし
“うさぎ”を貰ってきたり  糞ジジイ騒ぎも “ああ玉杯に花うけて”の歌も 
昔の下宿に宿泊し 文化勲章を盗まれる泥棒騒ぎも “金鵄勲章”のオッサンとの対決も
み~んな いいエピソードで・・・・

特に泣けるシーンは 奥さんと 娘「登紀子」についての会話から・・・・
「なかなか良いのを見つけたらしいな」「お許しになったんですか?」
「わしは始めから反対しておらん、あいつ、わしの事を糞ジジイと言ったり糞度胸がある」
「お前は少し、お酒でも飲みなさい」・・・・尾関は一升瓶の酒を湯のみについでやる

ありがたくその湯のみを口にする妻を前に
「お前も年を取ったなぁ ありがとう 良くやってくれた ありがとう」

「ああ、今日は好い日だ」  「こんな日は二度とありませんよ」
と言いながら泣き出してしまう妻「節子」(淡島千景)

「小津安二郎」監督の弟子だった「渋谷実」の画面は ローアングルに徹し
そのつくる画面 映像も半端なく美しく安定していて 

安心して 心から笑える 喜劇映画の最高傑作です

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
昼前から降り出した雪があっという間に積もって あたり一面の銀世界
雪景色.jpg
オイラ的花言葉:今日の映画「好人好日」から
父「聞きたいコトって お前の本当のお母さんの事だろう?」
娘「名前さえ分かったら・・・・」
父「そんなもんが何になる! 生まれて生きて、それで良いんだ」
 「お前は戦災孤児だ 地下道で泣いていたのを見つけた和尚さんが
  握り飯を差し出したら、お前は猫のこのようについて来たそうだ」
娘「猫の子のように?」思わず泣き出す登紀子
父「巡り合わせだよ みんな偶然なんだ それだけのもんなんだよ
  俺の文化勲章みたいなものだ」
娘「・・・・・・」もう 泣いてはいなかった












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最終更新日  2013年01月14日 23時07分39秒
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